牡蠣は傷みやすい食材なので、カキフライを食べた時に『生臭い』と感じることがあります。臭い牡蠣には注意が必要で、腐っている可能性があります。また、『苦い』と感じることもありますが、この場合は腐っていないことが多いです。その違いは何が原因となっているのでしょうか?今回は、
- カキフライが生臭いのは危険?
- 牡蠣は腐るとどうなる?
- 牡蠣による食中毒とは?
- 食中毒の対処法には何がある?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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カキフライが生臭い!危険な状態とは?
カキフライが生臭い!そんな経験をしたことはありませんか?加熱した牡蠣なのに、なんだか臭い…こんな場合は牡蠣が傷んでいる可能性があります。傷んだ牡蠣を食べると食中毒になりやすいので、食べずに廃棄した方が良いでしょう。
食中毒になる可能性のある危険な牡蠣の状態には、このようなものがあります。
- 磯臭い
- 泥臭い
- ドブ臭い
- ヘドロ臭い
- 生っぽい
- 腐敗臭がする
牡蠣は元々食あたりになりやすい食べ物なので、匂いの異変やフライで生っぽさを感じたら食べないでください。牡蠣には生食用と加熱用がありますが、加熱用を生で食べると食中毒になる可能性が高いです。生食用以外の牡蠣の生焼けには注意してください。
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カキフライが苦い原因は何?
カキフライは腐っていなくても『苦い』と感じることがあります。これはカキフライに関わらず、どんな牡蠣料理でも起こり得ることなのですが、その原因は牡蠣に含まれる“マグネシウム”などの苦味成分だと言われています。
これは天然の海水に含まれているもので、加熱することで苦味が増すと考えられています。生焼けだったり牡蠣が腐っているわけでなければ、食べられる状態なので安心しましょう。
牡蠣による食中毒って?
カキフライによる食中毒について、原因や食中毒症状・症状が出るまでの潜伏期間・あたる確率について見てみましょう。
牡蠣にあたる原因
生牡蠣は食中毒になりやすいですが、カキフライでも食中毒症状を起こすことがあります。“揚げて加熱しているのになぜ食中毒になるの?”と思うかもしれませんが、カキフライで食あたりになる原因は、生だったり生っぽかったり加熱不足によるものです。
牡蠣による食中毒には、いくつか種類があります。牡蠣は生で食べると食あたりを起こして腹痛や下痢になる人も多い貝です。牡蠣による主な食中毒は下記になります。
- ノロウイルス
- 貝毒
- 腸炎ビブリオ
ノロウイルスはきっと聞いたことがある食中毒菌です。牡蠣以外の魚介類にも含まれている可能性のあるもので、強い食中毒症状を引き起こします。
貝毒は 牡蠣などの二枚貝が有害なプランクトンを食べ、貝の中にその毒がたまる ことで発生します。貝毒は牡蠣だけではなく、ホタテやアサリ・しじみなどにも起こり得る食中毒です。
海の中で有害なプランクトンが発生すると、二枚貝がそれを餌として食べ、徐々に毒が体内に蓄積することで貝自体が毒化していくのです。
食中毒症状
ノロウイルスによる食中毒症状は、激しい下痢・腹痛・嘔吐などがあります。腸炎ビブリオ菌による食中毒においても、同じような症状となります。
貝毒による食中毒症状は、神経筋肉系を刺激して強い麻痺症状や、消化器系への刺激が強く激しい下痢などがあります。
症状が出るまでの時間
食中毒症状が出るまでの潜伏期間は、代表的なノロウイルスでは食後12〜48時間後と言われています。吐き気や嘔吐・胃痛の方が症状が出るまでの時間が早く、下痢など腸に影響するものは消化時間の関係でもう少し後となります。
腸炎ビブリオ菌の潜伏期間は、12時間前後と言われています。
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牡蠣にあたる確率は?
牡蠣にあたる確率ですが、その時の体調によって異なります。ノロウイルスなどの食中毒菌が体内に入ってしまっても、中には軽い症状で済む人もいます。
症状は軽い場合も
カキフライに食中毒菌が含まれていたとしても、人によっては軽い症状で済む場合もあります。免疫力が高かったり、胃腸が強い人はあたらないこともあるようです。また、あたりやすい人の特徴には胃腸が弱い方や、妊娠中の方などがあります。
妊婦さん(妊娠中)は注意!
妊娠中は免疫力が低下するため、食中毒になりやすい傾向にあります。そのためカキフライなど食中毒リスクのある食べ物は控えた方が良いでしょう。
妊娠中の食中毒が危険と言われる理由は、繰り返し下痢を起こすと、子宮収縮を起こし胎児へ影響が出ることが考えられるからです。そして、本来であれば飲める薬も妊娠中には限られるため、食中毒になった時に満足な治療ができないこともあります。
- 治療に必要な薬が制限される
- 繰り返す下痢によって子宮収縮を起こす可能性がある
- 子宮収縮によって酸素や栄養が届きにくくなる
- 酷い場合は流産に繋がる可能性もゼロではない
牡蠣は腐るとどうなる?
牡蠣は腐るとどうなるのでしょうか?牡蠣は生物なので傷みやすい食材です。腐った牡蠣の特徴を確認してみましょう。
- ぬめりが出ている
- 糸を引いている
- 生臭いにおいがする
- 変な味がする
牡蠣は腐るとこのように変化します。カキフライとして加熱処理しても食べるのはNGです!怪しいなと思ったら、残念ですが廃棄してください。
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カキフライであたる原因は?
カキフライによる食中毒の原因には、このようなものがあります。
- 賞味期限切れだった
- 次の日・翌日のお弁当に入れた
- 冷凍する前の常温時間が長かった
- 前日に揚げたカキフライを食べた
- 加熱不足で生焼けだった
単純に賞味期限が切れていたために傷んでいたり、その日のうちに食べず翌日のお弁当に入れたり、冷凍処理する前の常温時間が長かったりと、原因には様々なものがあります。
お弁当は温かいまま密閉するので雑菌が繁殖しやすいため、カキフライはお弁当おかずとしては向いていません。また、衣を付ける冷凍の下ごしらえ中の時間が長いと、牡蠣にとって常温は温かいので傷んでしまいます。
一度冷凍すれば食中毒菌は死滅しますが、冷凍せずそのまま揚げる時は常温での作業時間に注意が必要です。
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まとめ
この記事をまとめると
- カキフライが生臭い時は腐っている可能性大!
- 牡蠣が苦い原因は海水に含まれる苦味成分によるもの
- カキフライで食中毒にならない対処法は、しっかり加熱すること!
- 翌日まで常温保存・下処理中の常温放置は危険!
牡蠣は腐りやすい食べ物なので、フライにしても食中毒とあることがあります。調理時間をできるだけ短くしたり、早めに消費するか冷凍するなどして食あたりを防止しましょう!
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