牡蠣の加熱時間はどのくらい?ノロウイルス・食中毒を防ぐフライパン・レンジ加熱

牡蠣は生食したり焼いたり、どんな食べ方でも美味しい人気の貝ですが、加熱しないと食中毒になる可能性もあります。家庭で加熱する時には、どのくらい時間をかければ安全なのでしょうか?今回は、

  • 牡蠣による食中毒
  • 牡蠣の調理法別加熱時間
  • 食中毒にならないための対策は? 

これらのテーマについて紹介いたします。

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牡蠣による食中毒の危険性 

牡蠣による食中毒には、いくつか種類があります。牡蠣は生で食べると食あたりを起こして腹痛や下痢になる人も多い貝です。牡蠣による主な食中毒は下記になります。

牡蠣の食中毒
  • ノロウイルス
  • 貝毒
  • 腸炎ビブリオ

ノロウイルスは食中毒の中で有名ですが、食べてから症状が出るまでの時間は12〜48時間後、症状には激しい下痢・腹痛・嘔吐などがあります。潜伏期間が最大2日と長く、食べてすぐに症状が出ないため、翌日〜翌々日に発症することもあります。

貝毒 牡蠣などの二枚貝が有害なプランクトンを食べ、貝の中にその毒がたまる ことで発生します。貝毒は牡蠣だけではなく、ホタテやアサリ・しじみなどにも起こり得る食中毒です。

海の中で有害なプランクトンが発生すると、二枚貝がそれを餌として食べ、徐々に毒が体内に蓄積することで貝自体が毒化していくのです。症状には、神経筋肉系を刺激して強い麻痺症状や、消化器系への刺激が強く激しい下痢などがあります。

腸炎ビブリオの潜伏期間は12時間前後で、強い腹痛・下痢・嘔吐などが症状となります。

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ノロウイルスの死滅条件

ノロウイルスは食材を洗っただけでは取り切ることができないため、しっかりと加熱する必要があります。

死滅条件

ノロウイルスの死滅条件:中心部が85〜90度で90秒以上の加熱!

目安の温度は表面ではなく中心部の温度です。生焼けだと食中毒を発症する危険性があります。

牡蠣の加熱時間目安はどのくらい?

では、牡蠣による食中毒にかからないための加熱時間を調理別に見ていきましょう。フライパン・レンジ・蒸し・茹で、そして人気のアヒージョの加熱時間を比較してみましょう。

フライパン加熱

フライパンで牡蠣を加熱する際は、温めたフライパンに牡蠣を並べ蓋をして7分前後が加熱時間の目安となっています。蓋をすることで熱が中心部まで伝わりやすくなります。表面を焼くだけでは中心部が生焼けとなることがあるので注意しましょう。

レンジ加熱

電子レンジで牡蠣を加熱する時は、1個あたり2分半〜3分が加熱時間の目安となっています。複数の牡蠣を一度にレンジ加熱する場合は、1個あたりの時間と個数をかけた時間分しっかり加熱しましょう。

蒸し

蒸して牡蠣を加熱する時は、蓋をしてから5分が加熱時間の目安となっています。少量の水や料理酒を入れて蒸すことで、フランパン内の温度が高く保たれる他、牡蠣がふっくら仕上がるといったメリットもあります。

茹で

茹でて牡蠣を加熱する場合は、沸騰したお湯で2分が目安となっています。牡蠣を加熱するのに茹でる時は、スープなどの汁物にする時などがあります。

アヒージョ

アヒージョはスペインを代表する人気料理ですが、スキレットを使って家庭で作る方も多くいますよね。加熱時間の目安は3分ほどで、大きなものであれば裏返して両面加熱するようにしましょう。

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牡蠣で食中毒にならないための対策

牡蠣による食中毒にならないための対策として、いくつかできることをご紹介いたします。

下処理の徹底

牡蠣のヌメリには雑記んが付着していることが多く、下処理として洗っておくことでウイルス感染を予防することに繋がります。また、臭みも取ることができます。

加熱用を生食しない

牡蠣には生食用・加熱用がそれぞれ販売されていますが、絶対に加熱用を生食しないでください!生食用として販売されている牡蠣は、基準をクリアしたものでウイルスなどの雑菌が除去された状態です。それに対し加熱用牡蠣はそのような工程を経ていないため、菌を持っている可能性が高いです。

鮮度の良いものを選ぶ

牡蠣を選ぶ際の大前提ですが、できるだけ鮮度の良いものを選ぶことで食中毒を予防することができます。鮮度の高い牡蠣の見分け方は下記になります。

鮮度が良い牡蠣は?
  • ツヤがありふっくらしている
  • 殻が閉じている
  • 貝柱が半透明になっている
  • 変な臭いがしない

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まとめ

「牡蠣の加熱時間」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 牡蠣にはノロウイルス・貝毒・腸炎ビブリオなどの食中毒の危険がある
  • 調理別加熱時間の目安を守ることで、食中毒を予防することができる!

牡蠣は特に食あたりを起こしやすい魚介類なので、家庭で調理する時は入念に加熱してください。中心部まで火が通っていないと生焼けとなり、菌が生きて残っていることがあるので注意しましょう。

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