牡蠣といえば海のミルクといわれるくらい濃厚な美味しさをもつ海産物ですよね。私も大好きで、毎年のように牡蠣を購入して食べています。
そんな牡蠣ですが調理されたものであれば臭いがほとんど気になりませんが、調理前の牡蠣のなかでかなり臭いがきついものに当たったときはありませんか?
おいしい牡蠣を食べたかったのに、とっても臭いがきついとき、もしかしたら腐っているのでは?と心配になりますよね。
今回の記事では牡蠣がくさい理由や臭くなりやすいのはどうしてなのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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牡蠣から腐敗臭・ドブ臭がするのはなぜ?
牡蠣は魚介類の中でも痛みやすく、食べて腹痛や下痢になる人も多いものですが、牡蠣に『腐敗臭』を感じたことはありませんか?買ったばかりの牡蠣でも変な匂いがするのは、一体何が原因なのでしょうか?腐敗臭は他に、
- ドブ臭い
- ヘドロ臭い
- 生臭い
- アンモニア臭
- 磯臭い
- うんこ臭い
このように表現されることがあります。
臭い原因
牡蠣が臭い原因は、多くの貝類に含まれる『ジメチルスルフィド』という物質の可能性が高いです。ジメチルスルフィドは、牡蠣の餌となる植物性プランクトンに含まれています。
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牡蠣が臭いを蓄えやすいのはカキの生態に答えがあった
牡蠣は海水をろ過してくれる生き物
牡蠣は海の掃除屋とも呼ばれている生き物で、なんと1日300リットルもの水を牡蠣一匹で濾過してしまうと言われています。牡蠣の中にたくさんの海水が取り込まれ、牡蠣の餌になるプランクトンと一緒に汚れも取り入れてしまいます。これが牡蠣の臭みの原因になります。
綺麗な海で育った牡蠣はほとんど臭みがないのですが、どうしても海の汚れというのはどこにでもありますのでたまたまその汚い海の状況の時に濾過したものが牡蠣の体内に残っているとドブ臭くなってしまったり、強い磯臭さを持ってしまうということになります。
内臓が多いから
牡蠣は濾過する他にもドブ臭さの原因になってしまう体の構造を持っています。それはカキは他の貝類に比べても内臓の部分が多いということです。牡蠣は一度固着するとその場から一生動く必要がありません。ということは筋肉が必要ないので、体のほとんどが内臓になります。
内臓には牡蠣の老廃物や排泄物などが多く含まれていますので、育った環境によってはその部分がかなり臭みを持ってしまうということです。
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牡蠣の独特な臭みを取る方法とは
ここまでは牡蠣が臭みを持ちやすいという特性について紹介してみました。どうしても臭みを持ってしまうのですが、それでもカキをおいしく食べたいですよね。次は牡蠣の独特な臭みを取る方法について紹介していきますね。
牡蠣の臭み取りには大根おろしを使おう!
牡蠣の臭みを取る方法は非常に様々あると言われていますが、一番カキをおいしく下処理できる方法は「大根おろし」を使う方法です。
<使う材料> 牡蠣のむき身 大根おろし 塩
<牡蠣の臭みを取る下処理手順>
- ボウルに牡蠣のむき身を入れて、牡蠣の分量の5%ほどに当たる塩を加えていく
- 大根おろしを加えて、牡蠣の身を潰さないように優しくもみ洗いする
- 大根おろしが徐々に黒っぽくなってくるのを確認できるまで洗う
- 水でよく洗い流す
- キッチンペーパーでひとつずつ牡蠣の水分を丁寧に取っていく
このような手順で行えば牡蠣が持つ独特の臭みが消え、牡蠣の旨味だけを食べることができます。大根おろしを使う方法のメリットは「味を変えない」ので牡蠣の旨みをそのまま残すことができます。少し手間ではありますが、この手順をやるのとやらないのとでは大きく違いますので是非行ってください。
大根おろしがない場合
大根おろしを用意できない場合は、家にある調味料だけで臭みを抜くことができます。使う材料は片栗粉と塩です。
<片栗粉を用いて牡蠣の臭みを取る手順>
ボウルに牡蠣(120g)をいれる 小さじ一杯の塩と小さじ一杯の片栗粉を入れる 牡蠣の身が崩れないように優しく混ぜる 400ccくらいの水を入れて、再度優しくかき混ぜる 汚れた水を捨てながら、きれいな水で2~3回程度ゆすぐ ひとつずつ丁寧にキッチンペーパーで水分を拭き取っておく
この方法を使えば大根おろしと同じように臭みを取ることができます。この方法だと少し塩が牡蠣の体内に残ってしまう可能性があるので、塩気が強くなる可能性があります。
可能であれば大根おろしを使った方が味に影響が出ないのでおすすめです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 牡蠣はもともと臭いを蓄えやすい生態を持つ
- 内臓が多いのも臭みの原因の一つ
- 育った環境によって臭いが変わる
- 大根おろしをつかうと嫌な臭いを消すことができる
- 片栗粉でも臭いを抑えることができる
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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