かいわれ大根は、漢字で「貝割れ大根」とも書き、発芽直後の大根のことを指します。フレッシュな食感と辛みが特徴的で、主にサラダの付け合わせなどで食べることが多い食材です。
今、かいわれ大根に大きな注目が集まっていることはご存じですか?今回は、かいわれ大根を摂取することによる体への影響について詳しく解説したいと思います。
記事の最後では、家庭で簡単に作れるかいわれ大根レシピも紹介しますので是非試して見てくださいね。
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目次
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かいわれ大根の肝臓への効果は?
カイワレ大根は人気のローフード
かいわれ大根に含まれる酵素が、ローフードとして人気が高い食材となっているのです。
かいわれ大根の栄養成分値(100gあたり)
かいわれ大根に含まれるエネルギーは100gあたり21kcalと、とてもヘルシーです。他にもたくさんの栄養を含んでいるので代表的なものを見ていきましょう
カロリー | 21kcal |
水分 | 93.4g |
たんぱく質 | 2.1g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | 3.3g |
食塩相当量 | 0g |
参考 :八訂日本食品標準成分表
カロリーは少ないのに摂取することにより得られる健康効果は、その小さな可愛らしい姿からは想像できないほど大きなものになります。ここでは、かいわれ大根が持つ健康効果について解説します。
肝臓への解毒効果が
かいわれ大根には特有の辛みがありますよね。この辛み成分に含まれる「 イソチオシアネート 」には、ガン予防の効果や生活習慣病の予防効果の他、肝臓への解毒効果があると言われています。
肝臓には、主に3つの働きがあります。
- 蛋白の合成・栄養の貯蔵
- 有害物質の解毒・分解
- 食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌
アルコールなどの過剰摂取により弱ってしまった肝臓では、この3つの機能が正常に働くことができなくなってしまいます。
その結果、肝硬変や肝がんなどの深刻な病気の発生に繋がるリスクが発生する恐れがあります。そこで、かいわれ大根を摂取することにより肝臓の解毒効果を高めることが期待できるという訳です。更に、ガンや生活習慣病など様々な疾病を防止することができます。
その他の効果は?
かいわれ大根を摂取することで、睡眠効果を高める効果があると言われています。
これは、かいわれ大根に含まれる「 メラトニン 」の効果によるもの。このメラトニンは、他にもアルツハイマーの予防にも役立つと言われています。
高齢化社会が進む日本において、かいわれ大根は今後も無くてはならない食材となっていくでしょう。
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かいわれ大根を食べ過ぎるとどうなる?
かいわれ大根の食べ方は人それぞれではありますが、基本的には肉料理の付け合わせやサラダとして食べるパターンが多いかと思います。しかし、かいわれ大根は、現在ローフードとしても注目が高まっている食材です。そのため、大量に接種した場合の健康面のリスクについても知っておいた方が良いでしょう。
胃痛・吐き気・下痢の症状
かいわれ大根を多量に摂取することで、胃痛・吐き気・下痢の症状が出る場合があります。
これらの症状が出た場合は、直ちに摂取をやめ医者の診察を受けるようにしてください。どこからが多量なのか、明確な基準を設けることは難しいのですが一日1パック程度であれば大きく体調を崩すことはありません。
しかし、かいわれ大根に限らず一つの食材を多量に摂取することは避け、様々な食材をバランスよく取ることが重要です。
食中毒の可能性は?
かいわれ大根を食べることによる食中毒の恐れは、基本的にはありません。
かいわれ大根と食中毒の関係性と言えば、1996年に発生したO-157による集団食中毒事件が有名ですね。当時のの厚生大臣がかいわれ大根の安全性をアピールするため、マスコミの前でかいわれ大根を頬張った映像を覚えている方も多いかと思います。
現在では、かいわれ大根がO-157の発生原因ではないと結論付けられています。同時に、かいわれ大根を含むスプラウト類の衛生基準が厳しいものへと変更されています。
もちろん安全のためには、他の野菜同様に根元までしっかり水洗いをすることが大切です。
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かいわれ大根のレシピ
ここからは、かいわれ大根をたっぷり使ったヘルシーかつ簡単レシピを紹介します。
スープ
水洗いしたかいわれ大根を鍋で沸騰させた水に入れ、味を整えたら溶き卵を入れるだけで簡単スープの出来上がり。忙しい朝などにもおすすめの、心も体も温まるスープです。
鍋
白菜で作るのが主流のミルフィーユ鍋ですが、なんと大根とかいわれ大根でも作れてしまいます。豚バラと大根の相性も抜群で、蓋を開けた瞬間に家族みんなが笑顔になることは間違いなしです。
サラダ
かいわれ大根とシーチキンをマヨネーズとポン酢で和えるだけで、かいわれ大根のシャキシャキ感を残した美味しいサラダが完成です。何かもう1品欲しい時におすすめの簡単料理です。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、かいわれ大根について詳しく解説しました。
この記事をまとめると
- かいわれ大根に含まれるイソチオシアネートには、肝臓の解毒作用がある
- かいわれ大根を多量食べすぎると下痢や吐き気が出る場合があるが、一日一パック程度の摂取量では人体に大きな影響はない。
- かいわれ大根を食べることで食中毒を引き起こす可能性が危険視された時代があった。
- 現在ではかいわれ大根と食中毒の発生は無関係であることが周知されている。
かいわれ大根に秘められたパワーは、その見た目から想像できないほど大きなものでした。
この記事が参考になったら、是非いつもの料理やサラダにかいわれ大根を加えてみてくださいね。
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