いりごまはそのまま食べると栄養の吸収率が下がる?効果的な食べ方

ごまはスーパーでも手軽に購入できるので、料理のアクセントや彩りに使われることも多い身近な食べ物ですよね。昔から「身体にいい」といわれているごまですが、具体的に何が身体によくてどれくらい食べればいいのか、あなたはご存じですか?

そこで今回は、

  • ごまに含まれる栄養素
  • ごまを食べて期待できる効果
  • 効果的なごまの食べ方
  • ごまの1日の摂取量目安
  • ごまの食べすぎによる副作用

これらのテーマについて紹介します。

いりごまはそのまま食べても効果ある?

「いりごま」とは、洗って乾燥させたごまを鍋などで焙煎し、粒の形が残っている状態のものを指します。スーパーなどで市販されているごまの多くはいりごまで、ただ乾燥させただけのものより豊かな香りや風味や特徴です。

また、封を開けてから時間が経ったいりごまは、湿気たり、香ばしさがなくなったりすることがあるので、料理の前に炒りなおすのがおすすめです。

すりごまより吸収率が低い

「すりごま」とは、名前の通りごまをすり鉢などで細かく砕いた状態のものをいいます。ごまは外側を皮に覆われた植物なので、そのまま食べるときと皮を砕いて細かくして食べるときで、ごまに含まれる栄養素の吸収率が変わってきます。

いりごまよりもすりごまの方が粒が砕かれ細かくなっています。なので、外側に皮が残っているいりごまは、吸収率としては低くなります。しかし、ごまの風味や香ばしさは、ごまの粒を嚙んだ瞬間が一番味わえるので、料理によって使い分ける方がいいですね。

実は、ごまに含まれる栄養自体は、いりごまやすりごまであっても変わりません。ごまの皮にも栄養が含まれていますので、しっかり嚙んで食べることでいりごまもすりごまと同じように栄養を摂ることができます。

ごまに含まれる栄養成分

ごまの栄養成分は、脂質が約50%、その次にたんぱく質が約20%、そのほかにも炭水化物やミネラルなど様々な栄養素が含まれています。

ごまの栄養成分の中で半分以上を占める脂質ですが、脂質と聞くと一見体に悪そうなイメージがありませんか?しかし、脂質は身体を動かすエネルギー源や、皮膚や血管などの細胞を守る膜の成分でもあります。そしてごまには、「リノール酸」「オレイン酸」といわれる不飽和脂肪酸が多く含まれています。

  • リノール酸:人間の体内で合成できない必須脂肪酸の一つで、食事からとる必要があります。コレステロール値や中性脂肪に働き、動脈硬化や肥満など、生活習慣病に効果があるとされています。
  • オレイン酸:オリーブ油にも多く含まれる脂質で、リノール酸と同様にコレステロール値を下げる効果や、血管を健康に保ち生活習慣病を予防するといわれています。また、腸内で消化吸収されにくく、腸を活発にさせることから便秘の解消や予防にも効果があるといわれています。

脂質の次に多い成分がたんぱく質です。筋肉や臓器だけでなく、骨や皮膚などの主成分もたんぱく質だというのはご存じでしたか?実はたんぱく質にも、体内で合成できない必須アミノ酸といわれるたんぱく質があって、ごまはその必須アミノ酸を多く含む栄養価の高い食品です。

ごまだけで1日に必要なたんぱく質を全て補うことは難しいですが、毎日少しずつでも取り入れることで、手軽にたんぱく質を補うことができます。

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効果的なごまの食べ方

まず前提として、いりごまもすりごまも含まれる栄養成分に違いはありません。ただし、ごまの粒が細かくなるほど吸収率も良くなるので、栄養成分をしっかり摂りたいという人はすりごまにして食べるのがおすすめです。

すりごまにして食べる

ごまの外皮をすり鉢やミルで砕くことで、熱を加えなくても風味や香りをさらに引き立てることができます。特に黒ごまは、白ごまにくらべて香ばしさやコクが強いので、サラダやドレッシングにしたり、ほうれん草や春菊と和えたりすることで美味しくいただけます。

食べる直前にする

家庭で食べる場合は、食べる直前にすりごまにするのがおすすめです。空気に触れることで香りが逃げたり栄養成分が酸化したりしてしまうので、食べる前に必要な分だけするか、市販のものは開封したら密閉して保管するようにしましょう。

いつ食べるのがいい?

ごまの栄養成分は、半分以上が脂質です。身体に必要な脂質とはいえ、やはり余分なものは脂肪として蓄積されてしまいます。ですので、身体がエネルギーを消費しやすい朝食か昼食のタイミングで摂取するといいですね。

1日の摂取量目安

ごまは、100gあたり脂質約54gと高カロリーなので、1日当たり大さじ1~2杯程度が目安となります。少量でも炒ったり、すったりすることで充分に香りや風味を味わうことができますよ。

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ごまを食べ過ぎるとどうなる?

健康に良いとはいえ、やはりごまの成分は半分以上が脂質なので、必要以上に食べ過ぎてしまいますと身体にとって悪い影響も出てきてしまいます。

ニキビができる

元々、脂質の多いごまですが、摂りすぎてしまうと皮脂が過剰に分泌されニキビが増えてしまうことがあります。

太る

ごまは脂質が多く含まれているので、食べすぎると過剰摂取された脂質は脂肪として蓄積されてしまいます。結果として体重が増えてしまう可能性があります。

下痢・腹痛

ごまに含まれる脂質を胃腸内でうまく消化・吸収できないと、消化不良を起こし下痢や腹痛の原因になる可能性があります。

また、ごまには「不溶性食物繊維」という水に溶けにくい食物繊維が多く含まれており、食べすぎるとかえって便秘や腸の状態を悪化させてしまいます。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ごまに含まれる栄養素
  • ごまを食べて期待できる効果
  • 効果的なごまの食べ方
  • ごまの1日の摂取量目安
  • ごまの食べすぎによる副作用

これらのテーマについて紹介しました。ごまのもつ効果や栄養成分を改めて知ることができましたね。風味や香りだけでなく、食べ方やアレンジレシピもたくさんあるごまですが、やはり食べすぎは身体にとって良くないもの。適切な量で美味しく楽しくいただきましょう。