「芋がら」という野菜を知っていますか?戦国時代から食べられてきた野菜で、見た目は縄のような不思議なものなのですが、栄養が豊富なのです!今回は、
- 芋がらって何?スゴイ栄養とは!
- 芋がらの効能 / 下ごしらえ
- 芋がらの食べ方レシピ5選
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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芋がらって何?
芋がらは「ズイキ(芋茎)」とも呼ばれ、品種としては「八ツ頭」や「赤芽芋」などの「葉柄」部分です。これらのさといもは、通常私たちが食べている「根」の部分も食べることができますが、「根」は食べられず「葉柄」部分のみを食べる品種もあります。
葉柄のみを食べる品種は根が大きく育ちません。芋がらにも色々な種類がありますが、一番よく食べられているのは八ツ頭という品種からとれる「赤芋茎」というものです。
赤芋茎は表面が赤紫色のような色をしています。一方でそれ以外の芋茎はセロリのように黄緑色をしていて、いずれも断面がスポンジのようにスカスカになっているのが特徴です。一見「紐」や「縄」のように見えるので、本当に食べられるの?と思うかもしれませんが、栄養成分が豊富なんです!戦国時代にも栄養豊富な食材として食べられていた野菜です。
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芋がらの栄養がスゴイ!
芋がらは見かけによらず栄養を豊富に含んだ野菜です。その成分と効能について見ていきましょう。
栄養成分
芋がらとしてよく食べられている「赤芋茎」の赤色はアントシアニンで、目に効果的な働きを持っています。また、不溶性食物繊維が多いので、腸内まで届いて便秘を解消したり腸内環境を良くする働きもあります。亜鉛やマンガン・カリウムなどのミネラル類も多く、昔の食生活には欠かせない栄養源となっていました。
- 亜鉛:亜鉛は、酵素の材料だけではなく、タンパク質や核酸の代謝に大きく関わるミネラルです。細胞分裂に関わるため舌や髪の毛の維持に多く使われます。皮膚や粘膜の維持にも欠かせないため、不足しがちなミネラルの一つです。
- マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- アントシアニン:アントシアニンは天然に存在する色素の一種です。赤紫の色のキャベツやナス、ブルーベリーと言った紫色の果物や野菜に多く含まれています。代表的な健康効果は、視力に関わる眼精疲労の解消効果やメタボ解消の力があります。
- 不溶性食物繊維:不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要性食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
芋がらの効能
アントシアニンには 眼精疲労を回復 させたり、視力をアップさせたりする働きがあります。また、不溶性食物繊維の働きで 便秘予防や解消・腸内環境を良くする効果 も◎
カリウムには体内の余分な塩分を排出する働きがあるため、利尿効果により むくみ改善や冷え性改善 も期待できます。
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芋がらの戻し方・下ごしらえ
芋がらは調理前に「水で戻す」必要があります。1リットルの水に対して大さじ1杯のお酢を入れ、芋がらを入れたら冷蔵庫で1時間置きましょう。沸騰したお湯で2〜3分茹でれば下処理完了です◎
皮を剥く際、アクが手につくことで痒くなることも!ビニール袋をすることで解決できる
芋がらのレシピ・食べ方
芋がらを使った定番料理やおすすめのレシピをご紹介いたします。なかなか普段購入する機会の少ない芋がらですが、いろいろな和食にアレンジできる野菜です。栄養も豊富なので是非作ってみてください。
煮物
引用:cookpad
芋がらは煮物にするのが定番の食べ方で、写真のように厚揚げや豚肉や鶏肉などのお肉類と煮込むのもオススメです。1日経つとまた味が染み込みます。家庭でのおかずとしてはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当のおかずとしても重宝します。
味噌汁
引用:cookpad
芋がらは味噌汁の具材としても相性が良いです。豆腐やネギなどお好みの具材と合わせていただきましょう。
酢の物
引用:cookpad
赤芋茎を使った酢の物は、可愛らしいピンク色に色付きます◎ 作り置きとして重宝するので、大量消費にも向いています。
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きんぴら
引用:cookpad
芋がらのシャキシャキとした歯ごたえを活かして、きんぴらにすると美味しいですよ!牛こま肉を入れることでコクもアップします◎
油揚げ炒め
引用:cookpad
こちらは芋がらと鶏肉・油揚げの炒め煮です。スライスしたかまぼこを入れることで色のアクセントになっています。芋がらは味がしみこみやすいので、時間のない時でもパッと作れるメニューです。炒めすぎるとシャキシャキ食感が薄れてしまいますので、火を通しすぎないようにし早めに調理するようにしましょう。くったりした食感がお好きな方は、クタクタになるまでしっかり火を通してみてください。
まとめ
「芋がらの栄養がスゴイ!」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 芋がらは戦国時代から食べられてきた栄養科の高い野菜
- 健康効果には、眼精疲労回復・便秘解消・むくみ改善などの効果がある
芋がらは最近はあまり見かけることのない野菜ですが、栄養豊富で和食のバリエーションも多いので是非食べてみてください。お通じ改善が期待できるので、便通でお悩みの方は必見ですよ!
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