宮崎県の名産品である日向夏。柑橘類では珍しく、白い皮と果肉を一緒に食べるのが特徴です。甘みと爽やかさが楽しめる人気の果物ですが、実際に食べてみたことはありますか?
この記事では、日向夏について
- 日向夏とは
- 日向夏はすっぱい?
- すっぱい時の対処法
をテーマに紹介していきます。日向夏について知りたい方、酸っぱいときの対処法を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
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日向夏とは
まずは日向夏とはどんな果物なのかチェックしていきましょう。ここでは日向夏の生産地・特徴・味について紹介していきます。
生産地
日向夏は主に宮崎で栽培されています。江戸時代に宮崎市に住んでいた真方安太郎の庭で発見されたのが最初だと言われています。
ゆずの突然変異種だとされており、当時は酸味が強くあまり食べられていませんでした。
しかし品種改良が進み、いまでは宮崎の特産品にまでなったのです。高知県では土佐小夏・小夏みかんと呼ばれ、愛媛や静岡ではニューサマーオレンジという名前で出荷されています。
特徴
日向夏は、ほかの柑橘類と違って、白皮(アルベト)ごと食べるのが特徴です。温州みかんよりも一回り大きいサイズ感で、重さは200~250gほどあります。
色は鮮やかな黄色で、表面はなめらか、形は文旦に似ています。露地栽培のものは種が入っている場合もありますが、ハウス栽培されているものには、ほとんど入っていません。
露地栽培は風雨にさらされて傷が付きやすいですが、ハウス栽培のものは傷がつきにくく、綺麗な見た目をしています。
ハウス栽培の日向夏の方が、甘みが強い品種が多いと言われています。
味
酸味が少なく、薄味でさっぱりとした味が楽しめます。白皮(アルベド)は甘みがあるので、果肉と一緒に食べることでほかの柑橘類にはない風味が感じられます。
冬を越え、初夏の4~5月頃が、酸味が抜けて食べごろになります。
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日向夏はすっぱい?
日向夏が酸っぱくて食べられない!そう感じたときはありませんか?その原因はなんなのでしょうか。
原因
日向夏は、秋ごろに食べられる大きさまで育ちますが、その時期はまだ酸味が強い状態です。
冬を越し、初夏には酸味が抜け食べごろとなります。また、日向夏は他の柑橘類と比べて果肉が酸っぱい傾向があります。
そのため日向夏は、甘みのある白皮(アルベド)と一緒に食べるのがおすすめ。日向夏の皮はりんごのように、表面の黄色い皮だけを薄くむいてください。
白皮と果実を一緒に食べれば、日向夏の本当の美味しさを味わえます。
苦い時も
日向夏は本来苦味が少ない柑橘類です。日向夏と似た柑橘類に「甘夏」がありますが、そちらは苦味を感じやすく、そちらと混同して「日向夏は苦味がある」と勘違いされることもしばしば。
それでも日向夏の苦味が気になるという方は、ジャムやマーマレードなど、加熱調理して食べるのがおすすめです。
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すっぱい時の対処法
ここでは、日向夏が酸っぱくて食べられないときの対処法を紹介していきます。
追熟
収穫後に一定期間置き、完熟させることを追熟といいます。メロンやキウイフルーツは追熟が必要なフルーツ。
しかし日向夏は追熟しないフルーツです。店頭に並んでいるものが食べごろなので、そのまま食べましょう。
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砂糖漬け
日向夏の皮を細切りにして砂糖に漬けておくだけの簡単レシピ。ヨーグルトなどのトッピングに、炭酸水などで割ってジュースになど、さまざまなアレンジが可能です。
材料
- 日向夏の皮 150g
- 砂糖 100g
- グラニュー糖 大さじ1
作り方
- 日向夏の皮を8mm幅くらいに切り、30分~数時間水に浸けておきます。
- 鍋に日向夏の皮と水を入れ沸騰させ、5分程煮ます。
- ザルに茹でこぼし、水洗いして水気を絞ります。もう一度、同じ方法で茹でこぼししてください。
- 鍋に水と皮を入れて沸騰させ、ある程度皮が柔らかくなるまで15分ほど煮ます。ザルに茹でこぼし水で洗い、1時間ほど水に浸けておきます。
- 鍋に皮と、皮がかぶる程度の水を入れて火にかけ、沸騰したら砂糖の半分の量を入れて、しばらく煮ます。
- 残りの砂糖を入れて、弱火でじっくり30分前後水分が無くなるまで煮ます。焦がしたり飴状にならないように気をつけてください。
- 水分が減ったら、天板の上にオーブンペーパーを敷いて、くっつかない様に間隔をあけて日向夏の皮を並べます。
- オーブンを100度に余熱で温め、その中に入れて30分ほどかけて、乾かします。天日干しでも可。
- 手で触って、表面が水分でベトベトしない程度に乾いたらオーブンから出し、日向夏にグラニュー糖を好みの量をまぶして、出来上がりです。
シロップ
日向夏を氷砂糖を2週間ほど付けておけば、シロップになります。炭酸やお酒で割ったり、かき氷のシロップにしたりと、使用方法は沢山。
漬けた後の実は煮詰めてジャムにすることも可能です。
ジャム・コンポート
日向夏のジャムは甘さを自分好みに調整できるのでとても重宝します。日持ちもするため、作り置きしておくのもおすすめ。
コンポートは作っておけばお菓子作りの際に大活躍します。ヨーグルトやケーキのトッピングに使用したり、ケーキ生地に混ぜ込んだりと、用途も色々。
肉料理との相性も抜群です。
まとめ
日向夏の特徴や酸っぱいときの対処法について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 日向夏は宮崎県の特産品で、白皮を一緒に食べるのが特徴の柑橘類。
- 果肉は酸味があるので、甘みのある白皮と一緒に食べるのがおすすめ。
- どうしても酸っぱいときは、ジャムやシロップに加工して食べよう。
日向夏を食べるなら、ぜひ白い皮と一緒に食べてみてください。
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