ホルモンは食べ過ぎると下痢・腹痛になる?体に悪い?栄養・効果・危険性は?

焼肉の中でも人気の「ホルモン」は、食べ過ぎると腹痛や下痢となることがあるようです。ホルモンは体に悪いのでしょうか?栄養成分や効果・危険性について着目しました。今回は、

  • ホルモンの栄養と効能
  • 食べ雨ギルと下痢や腹痛になる?
  • ホルモンは体に悪い?危険性は?
  • 食べ過ぎるとどうなる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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ホルモンとは?

ホルモンとは、牛や豚の内臓のことで「モツ」とも呼ばれています。主に小腸・大腸のことで、焼肉の部位としても人気です。牛や豚の内臓に限った言葉で、鶏の内臓はホルモンと呼びません。

食感が豊かでジューシー・そしてお肉のような味わいが特徴です。脂質が多く高カロリーなので、食べ過ぎには注意しましょう。

小腸には沢山の種類がある

ホルモンの中でも小腸にはたくさんの種類があります。

  • 小腸
  • マルチョウ
  • こてっちゃん
  • コプチャン
  • ヒモ

これらは全て同じ牛肉の小腸のことを言います。お店によってはホルモンという名前で先ほど紹介した小腸を販売していることもありますが、より具体的に分類するならこてっちゃんやマルチョウなどの販売名になっていることが多いです。

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ホルモンの栄養

ホルモンは脂質が多く高カロリーなので食べ過ぎ注意ですが、ビタミンB12マンガンを豊富に含んでいます。また、ナイアシンパントテン酸も含んでいます。

ホルモンに含まれているコレステロール値が高いので、過度な摂取は体に負担を掛けてしまいます。

  • パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
  • 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無くならないようにしています。細胞膜やホルモンの材料になり、コレステロールや中性脂肪として存在しています。

ホルモンの効果

ホルモンに含まれるビタミンB12やパントテン酸は、体の代謝やストレス耐性にも関係があります。

  • 代謝を助ける
  • 骨や歯を丈夫にする
  • エネルギー源となる

ホルモンの食べ過ぎは下痢・腹痛になる?

ホルモンを食べ過ぎると、ホルモンが持つ脂質を分解しきれず下痢や腹痛になることがあります。かなり脂っこい食材なので、普段さっぱりしたもの好きな方は特にお腹を壊しやすいです。

また、しっかり焼ききれず生焼けだとO157などの食中毒にかかる可能性があります。75度以上で1分以上加熱すれば菌は死滅することがほとんどなので、ホルモン全体に火が通るように焼くことが大切です。

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ホルモンに危険性はある?体に悪い?

ホルモンは好き嫌いが分かれやすい部位でもありますが、体に悪かったり危険性があったりはしないのでしょうか?かなり脂分が多いので、あまり体に良くないイメージを持っている方も多いかと思います。ホルモンに含まれる、あまり体に良くない成分はこちらです。

プリン体

ホルモンには「プリン体」が含まれていますが、そもそもプリン体とは何なのでしょうか?言葉は聞いたことはあって体によくないものとは知っていても、実際にどういうものなのか知らない方も多いかと思います。

プリン体とは?

プリン体は体内でも生成されていて、細胞の代謝・増殖などを助ける重要な働きを持っている

プリン体を摂りすぎると体に悪いと言われる理由には「尿酸」が関係しています。尿酸は一定量までは血液中に溶けるのですが、 体内で多量になると溶けきることができません 。すると尿酸値が高くなり、高尿酸血症という病気になります。

脂質

ホルモン100gあたりに含まれる脂質量は26.1gとかなり高めです。脂質の理想的な摂取量は1日50gとされているので、ホルモン100gを食べるだけでその半分を占めてしまいます。

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ホルモンを食べ過ぎるとどうなる?

ホルモンには脂質とプリン体が含まれていますが、脂質の取りすぎは肥満の原因となる他、血液をドロドロにして血栓ができやするといったリスクもあります。また、プリン体の過剰摂取はあの病気になりやすくなるので注意が必要です。

痛風

尿酸値が高い状態が続くと、痛風を引き起こします。痛風は、足の親指などの関節が突然腫れて歩けないほどの激痛に襲われます。

痛風は特に男性が発症しやすく、プリン体を多く含む食事の他にも、飲み過ぎストレスが原因となって起こる病気です。

まとめ

「ホルモンは食べすぎると体に悪い?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ホルモンは高脂質でプリン体も含まれるため、食べ過ぎると尿酸値が上がったり肥満の原因となる
  • 脂質が高いため、体内で分解しきれず下痢や腹痛を起こすことがある
  • 生焼けホルモンによって食中毒を起こす危険性があるため、十分な加熱も大切

ホルモンは焼肉でも人気の部位ですが、食べ過ぎは腹痛や下痢の原因にもなります。あまり食べ過ぎないよう気をつけながらホルモン料理を楽しんでみてくださいね。

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