本味醂の読み方は?由来・特徴|そのまま飲むのは健康に効果的?

「本味醂」はどう読むのかご存知ですか?答えは「ほんみりん」です。難しい漢字を使用していますよね。漢字が難しく読みづらいからでしょうか、「本味醂」を「本みりん」と表示されて販売されていることが多いです。本味醂は調味料としておなじみですが、飲むことは出来るのでしょうか?

今回は

  • 本味醂とはどんな調味料?
  • 本味醂はそのまま飲める?

これらのテーマでご紹介いたします。

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本味醂とはどんな調味料?

本味醂は もち米や米こうじ、焼酎または醸造アルコールを原料に使用 し、数ヶ月〜数年の時間をかけて糖化熟成させた酒類調味料です。

読み方

「本味醂」は「本みりん」と読みます。

名前の由来

戦国時代の文献に「蜜淋酎」(みりんちゅう)として登場したのが最初で、甘い珍酒として上流階層で人気が高くありました。

一般階層に普及したのは江戸時代で、「下戸にはみりんを」と記した文献もあり、お酒の飲めない人や女性のもてなしに飲用されていたようです。

元禄年間の文献には 料理に「味淋酎」を使用した とあり、これ以降、料理に使用したという記述が増えていきます。

当時の味醂は甘味や旨味が相当に濃いものであって、ウナギの蒲焼のタレやそばつゆ等、飲食店での使用が主でした。

明治以降に一般的に調味料として使われるようになり 戦後に技術開発が進み 、現在のような調味料として定着しました。

普通のみりんとの違い

一般的にみりんと呼ばれているものには、「本味醂」と「みりん風調味料」があります。本味醂とみりん風では原材料と製造方法が違います

 本味醂 :蒸したもち米、米麹、焼酎もしくはアルコールを原料にし、40日~60日間かけてじっくり糖化・ 熟成させます。

この間に米麹中の酵素が働いてもち米のでんぷんやたんぱく質が分解され、各種の糖類やアミノ酸、有機酸や香気成分などが生成され本味醂特有の風味が形成されます。

 みりん風調味料 :ブドウ糖や水あめなどの糖類・米・米麹・うまみ調味料・香料などを短時間で調合し作られます。そのため料理の照りやツヤ、甘さは本みりんよりも強めに仕上がります。

ただし食塩を含むので、塩加減に注意が必要です。調理効果は近いですが、風味は本味醂には敵いません。

また、本味醂とみりん風調味料ではアルコール度数が違います。 本味醂は14%前後 のアルコールが含まれています。それに対して みりん風調味料は、アルコール度数は1%未満 でアルコールをほとんど含みません。

本味醂は酒税がかかっており、酒類販売免許のある店でしか購入できません。みりん風調味料は酒類として扱われないため、価格が本味醂より安くなっています。

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本味醂はそのまま飲める?

飲み方

本味醂には、伝統製法で作られているものもあります。昔ながらの製法を守り造り続けてきた伝統の本味醂は、焼酎・もち米・米麹を2年程度熟成させることで、自然な香りや酸味、甘みが生み出されます。

そのまま飲んでもおいしく、 ほどよいトロミに濃くまろやかな甘さが特徴 です。本格的に醸造されたみりんは「純米みりん」などとも呼ばれるようです。

伝統製法で作られている本味醂は以下のような主な飲み方で飲むことが出来ます。

  • みりんのロック
  • ソーダ割り
  • ゆずやレモン入りのお湯割り

どんな味?まずい?美味しい?

味は梅酒に似てるような味わいのようで、甘いブランデーの味わいもするような懐かしい味わいです。

健康効果は?

本味醂は江戸時代から 美味しい滋養強壮のお酒 として飲まれていて、現在は正月のお屠蘇として飲まれています。本味醂には以下の健康効果があります。

  • 代謝を上げる:本味醂には、代謝ビタミンとも呼ばれるビタミンB1やB6が含まれています。ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える働きがありますし、ビタミンB6にはたんぱく質の代謝を上げる効果があります。
  • 血糖値が上がりにくい:本味醂は低GIに分類される食品です。GI値とは食後血糖値の上がりやすさを示すもので、値が低いほど食後の血糖値は上がりにくくなります。本味醂はGI値が15しかありません。
  • 貧血・白髪の予防:本味醂には、ビタミンB群や銅も含まれています。銅は鉄分の吸収を促すので貧血予防の効果が期待できますし、ビタミンB群は髪を作るたんぱく質の代謝を促進するので、白髪予防も期待できます。
  • 美肌効果:本味醂はビタミンB群を含んでいます。ビタミンB群は、肌を作るたんぱく質の代謝を促してくれる重要な栄養素です。また、本味醂に含まれるアミノ酸にもアンチエイジングの効果があると言われています。

1日に飲んでも良い量

本味醂は14%前後のアルコールが含まれていますので、アルコール度数も高く、その本味醂を飲むとなると 肝臓に負担がかかります。  通常、1日に飲むお酒の適量が、缶ビール500mlを1本程度、日本酒であれば、1日1合とされています。

本味醂はアルコール度数が高いので、これらのビールや日本酒の適量を参考に、大量摂取は避け少しづつ飲むことが良いでしょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 本味醂はもち米や米こうじ、焼酎または醸造アルコールを原料に使用し、数ヶ月〜数年の時間をかけて糖化熟成させた酒類調味料です。
  • 本味醂は伝統製法で作られているものであれば、ロックやソーダ割りやお湯割りなどで飲むことができます。

懐かしい味わいの本味醂を健康の為に少しづつ飲んで楽しみたいですね。

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