花椒や山椒の食べ過ぎで下痢・腹痛・嘔吐!アレルギー症状・治し方は?

スパイスはカレーを始め、中華料理にもよく使われている調味料ですが、『花椒(ホアジャオ)』)が原因で腹痛や下痢などの症状を起こす可能性があることを知っていますか?人によっては、アレルギー症状が出てしまいます。今回は、

  • 花椒によるスパイスアレルギーとは?
  • 主な症状と対処法
  • 子供にはいつから与えてもいい?

これらのテーマについて紹介いたします。

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花椒の食べ過ぎで腹痛・下痢になる!

花椒(ホアジャオ)は主に中華料理に使われている香辛料の一つで、ミカン科サンショウ属の華北山椒(カホクザンショウ)です。中国が産地で、ピリっとした辛みがあり爽やかな香りと口の中が痺れるような感覚が広がる特徴があります。

中華料理を本格的な味にしてくれる花椒ですが、花椒を食べて腹痛や下痢といった症状を起こすことがあります。これは“スパイスアレルギー”と呼ばれるもので、本格的なスパイスカレーを食べても発症することがあるものです。

山椒との違い

山椒も花椒も、同じミカン科サンショウ属の落葉低木だが産地と種類が異なる!

スパイスアレルギーの事例

過去には、カレーを食べた22歳の女性が食後に蕁麻疹や呼吸困難といったアレルギー症状を起こした事例があります。原因となったのがカレーに含まれるスパイスで、刺激によってこれらの症状を起こしたそうです。

そして、スパイスアレルギーは花粉症との関連があるのではないかと言われています。花粉症を持つ人は食品によるアレルギーを起こしやすく、これを交差抗原によるアレルギー反応が起こることがわかっています。

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花椒による主なアレルギー症状

花椒などのスパイスを食べてアレルギー反応を起こした場合、このような症状が出る可能性があります。

主なアレルギー症状
  • 蕁麻疹
  • 口の痒み
  • 胃痛・腹痛
  • 喉のイガイガ
  • 下痢
  • 咳き込み

蕁麻疹

1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。

皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。

注意

ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。

腹痛

花椒との相性が悪いために消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。

唇・口内の腫れ

唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。

口腔アレルギー症候群

このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。

症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。

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のどの違和感

また、のどの違和感“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。

のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。

しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。

咳込み・喘息の症状

そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。

一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。

アレルギー症状が出た時の対処法

花椒などのスパイスによるアレルギーに対する対策や注意点ですが、まずは食べ過ぎないことが大切です。もともとアレルギーを持っていなかった食品でも、好き過ぎて食べ過ぎた結果アレルギーになってしまったという例もあります。何事も適量が大切ですので、摂取量に気をつけてみてください。

血液検査やパッチテストで調べる

血液検査やパッチテストによって、どのアレルギーを持っているのか診断してくれる病院もあります。1度の検査で約40種類のアレルギーを調べることができます。気軽にできますので、興味のある方はお近くの対象クリニックで調べてみてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 花椒によってアレルギーを起こすことがある
  • スパイスによるアレルギー症状には、蕁麻疹・腹痛・下痢などがある

花椒は中華料理に欠かせない香辛料の一つですが、体に合わないとアレルギー症状を起こすことがあります。刺激に弱い方は、注意した方が良いかもしれません。過剰摂取すると症状が出る確率は高くなるので、適量に抑えるようにしましょう。

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