ナツメグの食べ過ぎは体に悪い?多幸感・死亡事故も?効能・アレルギー

スパイスの一つにナツメグがありますが、料理に使ったことがある方は多いのではないでしょうか?肉の臭み消しなどの効果を持つナツメグですが、食べ過ぎると危険な副作用が起こることがあります。今回は、

  • ナツメグの食べ過ぎは体に悪い?
  • 多幸感や幻覚、死亡事故があるって本当?
  • ナツメグの使い方&効能

これらのテーマについて紹介いたします。

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ナツメグとは?

“ナツメグ”とは、ニクズク科の植物で果肉や種子を粉砕してパウダー状にしたものです。スパイスや漢方薬、また製菓材料として使われています。ほのかにシナモンのような甘い香りがあり、味はほろ苦く辛味はありません。

ナツメグはパウダー状のものが一般的ですが、他にホール状のものもあります。

使い方

ナツメグの使い方は、香辛料として主にお肉料理の香り付けやカレーなどに使用します。ハンバーグに練りこんだり、ミートボールに練りこんだりと、ひき肉料理に使われることが多いです。ナツメグには食材の臭みを取る働きがあるので、お肉の生臭い匂いを抑えることができます。

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ナツメグに含まれる栄養成分と効果

栄養素

ナツメグには、カルシウム・カリウム・マグネシウム・リン・マンガンなどのミネラル類が豊富に含まれています。

  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
  • マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。

効果・効能

ナツメグに含まれているミネラル類には、カリウムによるむくみ解消効果、カルシウムによる骨や歯を丈夫にする効果などがあります。また、漢方薬としての効果には、高血糖予防、肝毒性予防、心筋損傷予防などがあると言われています。

  • むくみ解消
  • 骨や歯を丈夫にする
  • 胃の粘膜の保護
  • 整腸作用

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ナツメグの食べ過ぎは体に悪い?

ナツメグには複数の健康効果があることがわかりましたが、“食べ過ぎると体に悪い?”という疑問について見ていきたいと思います。

アレルギー

ナツメグなどの香辛料によって、アレルギー症状が出ることがあります。これは『スパイスアレルギー』と呼ばれるもので、蕁麻疹や湿疹など皮膚の痒みや、口の中の痒み、腹痛といったものが主な症状です。スパイスアレルギーはあまり有名なものではないので、気づかない人も多いようです。

腹痛・下痢

ナツメグが消化器系に刺激となって、腹痛や下痢などの症状が出ることもあります。ナツメグは適量であれば整腸作用があるものの、過剰摂取すると逆効果となってしまいます。

死亡事故も?

なんと、ナツメグの過剰摂取による死亡事故が起こることがあります。ハンバーグに一瓶分のナツメグを入れたものを食べたところ、倒れて救急車で運ばれた事例や、スープに大量のナツメグを入れたものを飲んで呼吸困難になり、冷や汗が止まらず手足に力が入らないといった症状が出た事例もあります。

このような症状は『ナツメグ中毒』と言われ、一度に5g以上摂取すると起こると言われています。最悪の場合、命に関わることもありますが、特効薬など対処方がないため摂取量には注意する必要があります。

通常であれば、体の以上は24時間以内に治りますが、場合によっては2〜3日継続することもあるようです。ナツメグだけではなく、ウコンやシナモンなど他の香辛料によっても起こる可能性があります。

5gってどのくらい?

ナツメグ5gは、だいたい大さじ1杯程度!

多幸感

ナツメグを大量に食べて、多幸感を得たという方がいます。中毒症状の一つで、中には幻覚を見ることがある人もいるようです。

ナツメグの過剰摂取によるナツメグ中毒に注意!

ナツメグは料理の匂い消し効果や、風味付けの効果があるので一般的に料理に使われているスパイスですが、ナツメグ中毒にかかったことがある人は意外にも多く存在します。

その症状には、幻覚、めまい、多幸感、吐き気、腹痛、手足の痺れなど様々なものがあります。一度に大さじ1杯以上のナツメグを摂取すると現れると言われているので、使う量には十分注意しましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ナツメグは植物の種子をパウダー状にしたスパイス
  • 効能には、整腸作用やむくみ解消などがある
  • 食べ過ぎると『ナツメグ中毒』になる可能性も!
  • ナツメグ中毒の主な症状には、幻覚やめまい、吐き気などがある

ナツメグは一般的に使われている香辛料の一つですが、食べ過ぎて副作用が出た経験のある方は意外にも多いようです。一度に食食べ過ぎると危険性があるので、適度な量を守って料理に活用しましょう。

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