漬物は色々な野菜で作ることができますが、春と秋に旬となる「かぶ」はほどよい歯ごたえが魅力です。簡単に手作りすることができますが、自家製のかぶの漬物は、どのくらい日持ちするのでしょうか?今回は、
- かぶの漬物の日持ち
- かぶの栄養と効果
- かぶの漬物は腐るとどうなる?
- かぶの漬物の保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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かぶの漬物とは?
“かぶの漬物”は、生のかぶを塩やぬかなどに漬けた料理を指します。塩や糠に漬けることで保存性を高めたり、野菜を熟成させて風味を良くする効果があります。また、塩や糠だけではなく、”浅漬けの素”などに漬ける場合も漬物と言います。
かぶは春と秋に旬となる野菜で、茎や葉も柔らかいので食べることができます。かぶの漬物は“千枚漬け”が有名で、薄くスライスしたかぶを使って作ります。
葉も漬物にできる?
かぶの葉も漬物として食べることができます。葉にはβカロテンやビタミンCなどの栄養成分が豊富です。根っこ部分より漬かる時間が短いので、古漬にならないよう先に取り出す必要があります。
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かぶの栄養・効果
かぶの葉には、体に有害である活性酸素から守ってくれる抗酸化作用を持つβカロテンやカルシウムが豊富に含まれています。また、ビタミンCも豊富で、美容効果や胃腸の働きを助ける役割もあります。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
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かぶの漬物の日持ち
かぶの漬物は、どのくらい日持ちするのでしょうか?塩や糠・浅漬けの素などに漬けた後の日持ちはこちらです。
かぶの漬物の日持ちは、1週間!
漬物は漬け続けると味がしょっぱくなってしまいますが、取り出してから1週間ほど日持ちします。保存食や作り置きおかずとしても便利で、大量消費したい時にもオススメです。
ぬか漬けにするとかぶは発酵しますが、浅漬けの場合は発酵しないので日持ちは2〜3日と短いです。また、漬け続けると味が濃くなる上、漬物から水分が抜け過ぎて食感も落ちてしまいます。
漬けすぎはしょっぱくなる原因に!
かぶの漬物は腐るとどうなる?
かぶの漬物は、腐ってしまうとどんな風に変化するのでしょうか?傷んだり腐ってしまったり、劣化した漬物の特徴を解説します。
- かぶが黒く・茶色く変色している
- かぶがぶよぶよして柔らかくなってい
- かぶからヌメリ気のある水気が出ている
- カビが生えている
- 変な匂いがする
かぶの漬物が腐ってしまった場合、このような変化がみられます。かぶを傷ますことなく長持ちさせるには、漬ける前にかぶの水分をしっかり拭き取ること・適度なタイミングで取り出すことが大切です。
余分は水分は雑菌が繁殖する原因となるので注意!
ピンク色に変色する原因
赤カブを使って漬物を作った場合、ピンク色に変色することがあります。これはかぶが持つ色素成分“アントシアニン”によるもので、食べても問題ありません◎
酸っぱいのは腐ってる?
かぶの漬物は酸っぱくなることがありますが、これはかぶが発酵している証拠です。カビや臭いなど、上記の状態が見られない場合は食べることができます。傷んでしまう一歩前の状態でもあるので、酸っぱくなったかぶの漬物は、できるだけ早く消費しましょう。
苦いのは腐ってる?
かぶの漬物は苦いことがありますが、これも発酵によるものです。苦くなる時は、漬物が高温で発酵が進みすぎた状態です。
食べることはできますが、苦いので美味しくないと感じるかもしれません。その場合はリメイク調理で消費しましょう。
発酵=腐るではない
発酵したかぶの味は酸味があり独特ですが、腐っているわけではありません 。自然の中の乳酸菌が作用して乳酸発酵が起こり、野菜の糖分を分解して旨味や独特の香りに変えるのです。スポンサードリンク
かぶの漬物の保存方法
かぶの漬物を手作りしたら、正しい保存方法で保存しましょう。上手く保存できれば1週間日持ちするので、作り置き・常備菜として非常に重宝します。漬物を保存するコツはこちらです。
- かぶを取り出す時は綺麗な箸を使う
- プラスチック製よりもガラス製がオススメ
- 密閉できる容器やジップロックに入れる
- 必ず冷蔵庫で保存する
空気中の菌が中に入らないように、使用する容器はしっかり密閉できるものがオススメです。密閉することでかぶが変色するのを防ぐこともできます。
プラスチック製の容器は容器の内側に細かな傷が付きやすく、その隙間で雑菌が繁殖することも。ガラス製であれば煮沸消毒もできるので衛生的です◎
冷凍できる?
かぶの漬物は冷凍することも可能です。冷凍した場合の日持ちは2〜3週間で、食感は少々柔らかくなってしまいますが長期保存したい時にはオススメです。
- 漬けたかぶの水分をよく取りラップに包む
- 密閉袋に入れて冷凍庫へ
塩や糠・浅漬けの素など漬けているところから取り出し、水分を拭き取ります。水分がついたまま冷凍すると傷みやすいので注意してください。
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まとめ
この記事をまとめると
- かぶの漬物日持ちは、冷蔵庫で約1週間!冷凍は2〜3週間可能
- できるだけ水分を拭き取ってから漬けることが長持ちさせるコツ
- 取り出すタイミングが遅いとしょっぱいくなる/水分が抜け過ぎてしなびてしまう
かぶにはβカロテンやビタミンCなど、美容と健康に効果的な栄養成分が豊富なので、栄養素を壊すことなく食べられる漬物にして効果的に摂取しましょう!
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