牛肉は人気のお肉ですが、家庭での日持ちはどのくらいか知っていますか?購入した翌日には、茶色く変色してしまうこともありますが、どう保存すれば良いのでしょうか?今回は、
- 牛肉の日持ち
- 牛肉の栄養と効果・効能
- 牛肉は腐るとどうなる?
- 牛肉の保存方法
この3つのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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牛肉とは?
食用の部位 | ネック、牛肩肉、肩ロース、リブロース |
主な原産地 | 国産・アメリカ産・オーストラリア産 |
旬の時期 | 冬に最も美味しくなる |
主な栄養素 | たんぱく質、脂質、鉄分 |
日本での食用の部位は、多くあります。代表的に、ネック、牛肩肉、肩ロース、リブロース、サーロイン、牛ヒレ、牛バラ、もも肉などが、一般的に食べられています。また、ほほ肉、タンなどの顔の部分の肉や、臓物(もつ)も、食べられています。
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牛肉の栄養と効果
栄養
牛肉は良質なタンパク質に加え、B1・B2・B6・B12などビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群はエネルギーを作り、代謝に不可欠で体にとって重要な栄養素です。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
- ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
- パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
- ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
効果・効能
牛肉に含まれるタンパク質は筋肉や血液の元となり、ビタミンB群はエネルギーを作るので体力アップには欠かせない食材です。また、神経との関係も深くあります。
- 貧血予防・改善
- 不眠症改善
- 時差ボケ改善
- 脂肪燃焼促進
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牛肉の日持ちはどのくらい?
牛肉の日持ち日数の目安は、冷蔵・冷凍それぞれ下記の日数となっています。
- 冷蔵保存…2〜3日
- 冷凍保存…約2ヶ月
牛肉は冷蔵保存で2〜3日日持ちしますが、時間が経つにつれお肉が茶色く変色してくるので、すぐに食べない場合は冷凍保存がオススメです。乾燥しないよう保存すれば冷凍で約2ヶ月日持ちします。
牛肉は腐るとどうなる?
牛肉は腐るとどうなるのでしょうか?腐った牛肉の特徴・まだ食べられる牛肉の特徴を、それぞれ確認してみましょう。
- 白っぽく・茶色く変色している
- ぬるぬる・ねばねばして糸を引いている
- 酸っぱい臭い・アンモニア臭・硫黄臭がする
牛肉は本来ピンク色や赤色をしているのが新鮮な証拠ですが、傷み始めると 茶色っぽく変色したり、白っぽく変色 します。感触としては ぬるぬるとヌメリが出たり、ねばねばして糸を引く ことがあります。
また、臭いも様々で 酸っぱい臭い・アンモニア臭・硫黄のようなキツイ臭い を発することもあります。このように傷んでいる鶏肉は、加熱すると より強い臭いになったりアクが沢山出てくる という特徴があります。腐った牛肉は腹痛や下痢・嘔吐の原因となりますので、廃棄するようにしましょう。
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まだ食べられる牛肉の見分け方
牛肉が腐っているのかどうなのか、わかりにくい牛肉を見分けるポイントを見てみましょう。
❶ パックの中に血がにじんでいる
❷ 賞味期限から2日ほど過ぎている
❸ 黄色っぽく変色している
牛肉などの肉類はトレイに入れられているかと思いますが、トレイの中に血がにじんでいることが多々ありますね。これは傷みが進んでいる証拠ではありますが、まだ食べることはできます。他に変色や異臭などの問題がなければ大丈夫なので、よく見極めてみましょう。
また、賞味期限から1〜2日過ぎていても、冷蔵庫に入れて保存していたのであれば食べられる場合があります。この場合もよくお肉を見て、問題がないかどうか確認しましょう。牛肉は傷み始めるとピンク色→黄色と変色することがありますが、初期の状態であればギリギリ食べられることがありますよ。
牛肉が腐る原因
牛肉が腐りやすくなる原因を3つ見てみましょう。
❶ 賞味期限がとっくに過ぎている
❷ 常温で放置してしまった
❸ 水が出たトレイの中で保存している
牛肉は絶対に常温で保存するものではないので、ちょっとの時間室温で保存しているとその間に腐ってしまうことがあります。
また、牛肉からにじみ出た液体がトレイの中にたまっている状態で保存している場合も腐りやすいです。この液体の中には菌がいるので、そのまま保存していると腐ってしまうのです。
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牛肉の保存方法
牛肉の冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。
冷蔵保存
ペーパーラップとラップで、密閉保存することで、冷蔵室で2~3日程度、パーシャル室で1~2週間の保存が可能です。また、下味をつけてから冷蔵すると、調理をする時に大変便利になります。
- 生の状態をパックから取り出し、ペーパータオルでしっかり水分を拭き取る
- 牛薄切り肉は1枚ずつペーパータオルで挟み、空気が入り込まないようにラップでしっかり包む
- こま切れ肉は、小分けにして包む
- 牛角切り肉・牛ステーキ肉は、ペーパータオルで包み、更にラップで空気が入らないように包む
冷凍保存
2~3週間の保存が可能です。下味をつけてからや、表面を焼いた後での冷凍もできます。
- 生の状態で水分を拭き取った後、1枚ずつ氷水や塩水にくぐらせる
→こうすることで氷の膜が作られ、酸化防止になる - 1枚ずつ、または小分けにラップに包み冷凍用保存袋に入れて冷凍する
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まとめ
この記事をまとめると
- 牛肉の日持ち日数は、冷蔵:2〜3日
- 冷凍:約2ヶ月
- 牛肉の冷凍保存はそのままラップに包んでもOKだが、氷水にくぐらせればより鮮度良く保存可能!
牛肉は時間の経過とともに茶色く変色してくるので、すぐに食べない時は冷凍保存がオススメですよ!
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