ごま油でアレルギーに!?摂り過ぎは危険?症状と発症してしまった時の対処法

食物アレルギーには食べた直後に起こりやすい「即時型」と時間差で症状の見られる「遅延型」があります。

近年の治療法によっては、医師の指導の下で将来的に食べられるようになるための治療などもメジャーになり体質が改善されたケースもあるようです。

今回は

  • ごま油のアレルギーについて
  • ごまアレルギーの主な症状
  • ごま油はのアレルギー症状についてや、ごまアレルギーと疑われる場合の対処法
などを詳しくお伝えしていきます。

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ごま油のアレルギー表示 

食物アレルギー症状を引き起こす中でも発症数が多く重篤度の高い食品は現在7品目あり、特定原材料のアレルギー表示の義務があります。また7品目以外にも、可能な限り特定原材料のアレルギー表示を推奨しているもの21品目あります。

ごまはアレルギー表示推奨品目

ごまは、特定原材料のアレルギー表示を推奨されている”アレルギー表示推奨品目”の1つです。あくまで推奨品目なため、アレルギー表示されていないものもあるため注意が必要です。

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ごま油の摂り過ぎでアレルギーに?  

近年様々な食用油が注目され、“積極的に摂取したい油”“なるべく減らす方が良い油”が存在するなど言われています。ごま油には体内で生成されないオメガ6系脂肪酸が含まれているため、積極的に摂取したい油ではありますが、過剰摂取してしまうと体への悪影響があると指摘されています。

オメガ6系脂肪酸の副作用

ごま油を過剰摂取するとオメガ6系脂肪酸に含まれているリノール酸が過剰になることで、体内でアラキドン酸と呼ばれる脂肪酸を生成してしまいアレルギーを誘発しやすくなると指摘されています。特にアトピー・花粉症などを誘発しやすいようです。

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ごまアレルギーの主な症状  

ここからはごまアレルギー症状に見られる代表的な症状を見ていきます。

ごまアレルギーは大半が2歳までに発症することが多く、ピーナッツアレルギーと同等程度・2割の方が耐性を獲得すると言われています。

口腔内の症状

個人差はありますが、

  • 唇が腫れる
  • 食道に痒みを感じる
  • 喉が渇きやすい

などの症状が見られます。比較的症状が強くでることが多いようで、口腔内の症状から始まることが殆どのようです。

呼吸器症状

ごまアレルギーは食後直ぐに発症しやすい「即時型アレルギー」のケースが多く、深刻なケースではアナフィラキシーショックが起こる場合もあります。

  • ヒューヒュー・ゼーゼーなどの呼吸(喘鳴)
  • 呼吸困難
  • アナフィラキシーショックが起こり、呼吸困難・低血圧・意識を失うなど

皮膚症状

食後6時間~48時間程度で見られる「遅延型アレルギー」の症状が見られる場合は、慢性的な疾患が出やすく皮膚症状などが多く見られます。

  • かゆみ
  • 湿疹・赤く腫れる
  • 蕁麻疹

などが見られ、浮腫みや倦怠感・疲れやすいなどの症状も見られるケースがあります。

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ごま油はアレルギー症状が出にくい?

ごまアレルギーの症状は、特にすりゴマ・練りゴマを食べると起こりやすいと言われています。

皮のついたゴマの場合は吸収されるアレルゲン量が減少するため起こりにくく、ごま油の場合も含まれているたんぱく質量が少ないことから多くの人は食べることが可能とされています。

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ごまアレルギーの対処法  

ごまアレルギーは特異的IgE抗体価の診断は非常に難しく、重度の症状の方でも経口負荷試験で診断できないケースもあります。症状が比較的強いと言われる“ごまアレルギー”の疑いがある場合は、自己判断せず医師の診断を受ける様にしましょう。

早急に病院を受診する  

ごまを食べた後に、全身への症状があるかに注目する必要があります。

  • ぐったりしている、意識が朦朧としている
  • 尿や便を漏らす
  • 脈が不規則
  • 唇や爪が青白い
  • 喉や胸が締め付けられる
  • 呼吸困難
  • 声がかすれる、ゼーゼーやヒューヒューといった呼吸
  • 我慢できないほどの腹痛が継続している
  • 継続的に嘔吐している

これらの症状が起きている場合は、即時型食物アレルギーやアナフィラキシーショックの症状が考えられますので、迷わず早急に病院へ受診・救急車などを要請するようにしましょう。

薬の服用

かかりつけ医などから内服薬やアドレナリン自己注射製剤(エピペン)がある場合は、使用方法に沿って薬の服薬などを行います。処方された内服薬を使用した場合はかかりつけ医に、緊急時の補助治療薬・エピペンを使用した場合は救急車を要請し医療機関を必ず受診しましょう。

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まとめ

ここまで、ごまアレルギー・ごま油の過剰摂取によって引き起こされる可能性のあるアレルギーについて詳しく見ていきました。

この記事をまとめると

  • ごまはアレルギー表示推奨品目なため、表示されていないこともあり注意が必要
  • ごま油に含まれるリノール酸を過剰摂取するとアトピー・花粉症などを誘発しやすい。
  • ごまアレルギーの症状は口腔内・呼吸器・皮膚などに見られる
  • ごまの即時型食物アレルギーの場合、アナフィラキシーを起こすケースもある
  • ごまアレルギーは強い症状が出るケースが多く、多くは2歳頃までに発症する

特異的IgE抗体価での診断・経口負荷試験で診断できないケースもありますので、食後に異変がある場合は医療機関にかかるようにしましょう。

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