秋になると、独特の臭いを放ちながらイチョウの木になる「銀杏」。お料理にも使われていて、秋の味覚の一つにも挙げられます。
そんな銀杏ですが、緑色の物もあれば、黄色の物もあります。どうして、銀杏によって色が違うのか?また、どうやって食べれば美味しいのか?
今回の記事では、そんな銀杏の魅力について解説していきます。
最初に記事内容をまとめておきます。
- 銀杏の色はどうして変わるのか?
- 銀杏の加熱方法とは?
- 銀杏はどうすれば、美味しく食べられるのか?
この記事を読んで、美味しい銀杏料理を堪能しましょう。
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目次
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銀杏の実の色が変わるのはなぜ?
銀杏の色は、様々な理由で緑色や黄色に変化します。それはどうしてなのか?ここで詳しく解説していきましょう。
銀杏の成熟初期
銀杏は、成熟初期にかけて「緑色」をしています。これは「クロロフィル」という緑色の物質が多く含まれているためです。
クロロフィルは、イチョウの葉っぱの緑色にも含まれている物質で、光合成を行う物質でもあります。
このクロロフィルは、銀杏の成熟初期段階で、実にも多く含まれるため、銀杏は始め緑色なのです。
ちなみに、この緑色の状態の銀杏が一番おいしいとされています。
銀杏の成熟期
次に、銀杏は成熟期に差し掛かると、段々と黄色がかった色に変化してきます。
これは、銀杏の中に「カロテノイド」という色素が増えてくるためで、クロロフィルとカロテノイドの量のバランスの違いで、色が段々と変化します。
多くの方は、銀杏は「黄色」だと思われているでしょうが、これは「カロテノイド」という色素が増えてきた段階の実だからです。
銀杏の成熟終期
その後、銀杏は「成熟終期」を迎えます。こうなると、銀杏は黄色に変化し、段々と柔らかさや弾力がなくなってしまいます。
成熟終期で食べてもおいしくはありますが、成熟初期と比べてしまうと、食感や香りはかなり下がってしまうのです。
加熱すると色が変わる
銀杏は「加熱することで色が変わる場合」もあります。成熟初期の柔らかい銀杏は、加熱することで「より緑色が濃くなる」性質があります。
これは、銀杏の緑色色素「クロロフィル」が多く残っているためで、この時期の銀杏は、非常に美しい色をしています。
さらに、実が成熟してくると、「カロテノイド」の量が増えるため、加熱した後に黄色く変化をしやすくなります。
成熟し始めると、クロロフィルの含有量が段々と少なくなってくるため、緑色には変化しなくなってしまうのです。
多くの方が、「銀杏=黄色」とイメージするのは、成熟期の銀杏をよく食べているためです。
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銀杏を加熱する
銀杏を食べる際は、必ず加熱して食べます。加熱する場合、多くの人は2通りの方法で加熱します。
- 焼く
- 電子レンジで温める
それぞれの方法を簡単にご紹介していきましょう。
焼く
まずは、「焼いて銀杏を食べる方法」です。ナッツクラッカーやペンチなどを使って、銀杏の殻に割れ目を入れます。
その後、フライパンに入れ、10分程度空炒りすれば完成です。
成熟初期の銀杏にオススメで、美しい翡翠色の銀杏を食べられるでしょう。
レンジで温める
もう一つの加熱方法は、「レンジで温める方法」です。こちらも、事前に銀杏の殻にペンチなどで割れ目を入れます。
その後、紙の袋などに銀杏を詰め、600Wで40秒程度加熱すれば出来上がりです。
そのまま食べてもいいですし、茶わん蒸しなどに使用してもいいです。
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銀杏の美味しい食べ方
それでは最後に、銀杏を美味しく食べるには、どんな調理方法があるのか?について、詳しくご紹介していきます。
塩炒り
まずは、銀杏の塩炒りからです。以下の通りに作りましょう。
- 銀杏の殻にペンチなどで割れ目を入れ、フライパンに投入
- プライパンに1/4カップの塩を投入し、5分から10分程度炒めれば完成
- 盛り付け皿にも塩を引いて、その上に銀杏を並べ、つまようじなどでいただきます
このように手順は非常に簡単です。まだ緑色の状態の銀杏は、塩炒りで食べると絶品の美味しさとなっています。
炊き込みご飯
次に、銀杏の炊き込みご飯です。
- 銀杏を20粒程度用意し、殻を割ってレンジで温めます
- 殻から実を取り出し、3合のお米を入れた炊飯器に投入
- 必要な量のお水と「お酒大さじ2」「醤油大さじ1」「塩小さじ1/3」「昆布10㎝ひとかけ」を加えて、そのまま炊き込みます
- 炊き上がったら軽く混ぜて完成です
炊き込みご飯にすることで、銀杏の香りがほのかに漂い食欲をそそってくれるでしょう。
茶碗蒸し
銀杏の茶わん蒸しは定番のレシピですね。作り方としては、以下の通りです。
- 銀杏は殻に割れ目を入れて、フライパンで加熱する
- 殻を取り除き、実だけにする
- 「水」「白だし1/2カップ」「酒大さじ1」「醤油小さじ1/2」を鍋に沸騰させ、粗熱をとった後に卵を3個投入し、裏ごしをします。
- 必要な具材を茹でて、作っただし汁と一緒に器に入れます
- あとは鍋に入れて蒸せば完成です
茶わん蒸しになると、少しハードルが上がりますが、通常の具材と一緒に投入するだけなので、銀杏の扱い方は簡単です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事では、こんな内容を見てきました。
この記事をまとめると
- 銀杏の実は「クロロフィル」と「カロテノイド」という色素の量で色が変化する
- 銀杏の実はフライパンや電子レンジで簡単に加熱できる
- 銀杏の実は塩炒りや、炊き込みご飯、茶わん蒸しで美味しく食べられる
もし、あなたも食欲の秋を堪能したいのであれば、早速銀杏をお買い求められてはいかがでしょうか?
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