下痢・腹痛になる果物の種類|フルーツでお腹を壊す原因は食物繊維?

果物を食べて下痢や腹痛になった経験はありませんか?果物で下痢になるのは、なぜなのでしょうか?また、お腹を壊しやすい果物には何があるのでしょう?今回は、

  • 果物を食べて下痢・腹痛になる原因
  • お腹を壊しやすい果物は?

こちらのテーマについて紹介いたします。

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果物を食べて腹痛・下痢になるのはなぜ?

果物にはあらゆる種類がありますが、体質によっては食べるとお腹を壊したり下痢・腹痛になることがあります。その原因は、主に果物に含まれる食物繊維です。

食物繊維には『不溶性食物繊維』と『水溶性食物繊維』があり、どちらも適量であればお腹の調子を整えて便秘を解消する効果があります。しかし、摂りすぎると消化不良を起こして下痢や腹痛となるのです。

  • 不溶性食物繊維:不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要性食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
  • 水溶性食物繊維:水溶性食物繊維は、食物繊維の中で水に溶けやすい分類のもので、主な働きは腸内細菌の餌となり、善玉菌を増やすと同時に酪酸や酢酸と言ったエネルギーの材料になります。腸内環境を整える効果が高く、便秘や下痢と言った不調を改善していきます。免疫力や肌も綺麗にする栄養素です。

では、お腹がゆるくなりやすい果物の種類について見てみましょう。

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下痢になりやすい果物の種類

下痢をしたりお腹が痛くなりやすい果物は、食物繊維が豊富に含まれるものです。食物繊維が多いフルーツと、食物繊維以外に含まれる栄養成分を確認してみましょう。

バナナ

バナナの食物繊維は1本(100g)あたり1.1g含まれており、お通じに効果的です。マグネシウムは果物の中でもトップクラスの含有量で、体の代謝作用全般で大きな役割を持っています。

また、バナナは食べるとすぐにエネルギーに変わるので、スポーツ選手が試合前に食べる食材としても人気です。ビタミンB群が豊富で、エネルギー代謝を円滑にする働きがあります。

キウイ

キウイも食物繊維が豊富な果物で、1個(100g)あたりの含有量は約2.5gと果物の中でもトップクラスです。栄養価も非常に高く、「栄養充足率」は果物の中でNo.1となっています。

強い抗酸化作用を持つビタミンC・ビタミンEが豊富なので美容に効果的で、それ以外にも葉酸・ビタミンB6・ビタミンK・鉄・マグネシウムなど様々な栄養がバランスよく含まれています。

栄養充足率とは、同じ量を食べた時に、ビタミンやミネラルなど17種類の栄養素が基準値に対してどれくらい含まれているか比較したものです。

プルーン

プルーンはドライプルーンとして食べられていますが、ドライフルーツは乾燥させている分、食物繊維が多く含まれています。

他にも、強い抗酸化作用を持つビタミンEや、水溶性食物繊維であるペクチンを含んでいます。皮の部分にはアントシアニンも含まれていおり、目の疲労回復にも効果があります。

ビタミンEには老化の原因となる過酸化脂質の生成を防ぐ働きがあるので、アンチエイジング効果も期待できます。

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パイナップル

パパイナップルに含まれている食物繊維は不溶性なので、腸まで届いて便秘を解消する効果もあります。また、多くのビタミンB1・ビタミンC・クエン酸を含んでいます。

りんご

一日一個のりんごで医者いらず、というイギリスで有名なことわざがあります。そのくらいりんごには栄養が詰まっているという表現で、リンゴ酸クエン酸などの有機酸・食物繊維・ペクチンなどが含まれています。

有機酸は胃腸の働きをサポートする作用や殺菌効果があります。また、乳酸を減らすので疲労回復や腰痛・肩こりにも効果的です。

ぶどう

ぶどうは皮ごと食べられる品種もありますが、皮には多くの食物繊維が含まれているので食べ過ぎるとお腹を壊しやすくなります。

それ以外の栄養素は、ブドウ糖が主成分です。体内で素早くエネルギーに変換されるため疲労回復効果が抜群です。また、色素成分のアントシアニンを持ち、強い抗酸化作用による美容効果・がん予防効果などが期待できます。

さくらんぼ

さくらんぼも食べ過ぎると下痢をしやすい果物です。食物繊維量や水分量が多いことが原因ですが、さくらんぼは鉄分の含有量が高い果物です。

また、甘みがあるのでブドウ糖を多く含んでいます。糖分も体にとって大切な栄養素で、血液と深く関係しています。ビタミンB群ビタミンCも含まれているので美容にも効果的です。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 果物を食べて下痢をする原因は、食物繊維によるもの
  • 食物繊維は適量であれば便秘解消効果があるが、過剰摂取は下痢・腹痛に
  • 下痢しやすい果物には、キウイ・バナナ・りんご・ぶどう・さくらんぼなどがある

果物を食べて下痢や腹痛になる原因は、果物が持つ食物繊維が主な原因となっています。食べ過ぎなければお腹を壊すことはあまりないので、お腹が弱い方は食べる量に気を付けましょう。

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