ヨーロッパのじゃがいもの8種類まとめ|イギリス・フランス・スウェーデン産はどれ?

じゃがいもの生産地と言えば国内だと北海道が有名ですね!今はどこでも作られているじゃがいもですが、海外産のじゃがいもも多いです。

今回は主にヨーロッパ産のじゃがいもの主な品種を8つ紹介します。番外編でアメリカ産じゃがいも、アンデス産のじゃがいもも紹介します!

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ヨーロッパ産のじゃがいも:イギリス1品種

まずはヨーロッパ産のじゃがいもです。メイクイーンと聞けばスーパーでもよく見かける品種ですね!

メイクイーン

メイクイーンの特徴・旬の時期は?イギリス生まれのおなじみ品種|もっちり系じゃがいも 種類  もっちり系  旬の時期 9月〜12月

メイクイーンは男爵いもと並び日本でよく消費されているじゃがいもの品種です。形は楕円型ですがやや下がぷっくりとしたものが多く、芽は浅くつるんとした表面をしています。

しっとりとした舌触りでやや甘みがあり、もっちりとしていることが特徴です。煮崩れしにくい性質を活かし、カレーなどの煮物料理によく使われます。

メイクイーンの甘みは低温で貯蔵することで更に増すと言われています。また、じゃがいもに含まれる天然の有毒成分ソラニンが他のじゃがいもよくも多く含まれているのも特徴です。

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ヨーロッパ産のじゃがいも:フランス6品種

次にフランス産のじゃがいもを見ていきます。フランス料理にはよくマッシュポテトとしても使われていますよね。

全部で6品種紹介していきます。

コロール

コロールの特徴・旬の時期は?フランス生まれのもっちり系じゃがいも 種類  もっちり系  旬の時期 9月〜翌4月

コロールは、洋梨のようにつるんとした形をしており、なめらかな表面でメイクイーンによく似ています。食感はもっちりとしていて舌触りも良く、煮崩れしにくい性質なので煮る料理に向いている品種です。

一番の特徴はなんといってもその味わいで、とてもクリーミーで甘みがあります。そこが人気の秘訣なのですが、コロールは長期保存が可能で、低温で保存するとその間に更に甘みがアップするのです。

フランスでは一般的に食べられているじゃがいもの一つですが、日本ではまだ生産量も少なく流通はあまりしていません。

シェリー

シェリーの特徴・旬の時期は?フランスのもっちり系じゃがいも 種類  もっちり系  旬の時期 7月下旬~8月中旬

シェリーはフランス原産のじゃがいもで、日本では株式会社ジャパンポテトという会社が輸入を行っています。

特徴はその皮の色と形です!一見少しゆがんだ形のさつまいものように見えるシェリーは、表皮がピンク寄りの赤色、果肉が黄色をしています。加熱するとより鮮やかな黄色へと変化します。

表面の凹凸が少なく芽もあまりないので、つるつるとした手触りのじゃがいもで、皮は一般的なじゃがいもと比べて薄く、ツヤがあります

気になるそのお味ですが、甘みを含んでおり、加熱すると粘り気が出つつもほくほく、そしてもっちりとした食感になります。十分甘みを持つシェリーですが、低温で貯蔵すると糖化がすすみ、更に甘みがアップする特徴も持っています。

比較的煮崩れはしにくいので、煮込み料理をはじめとする様々な種類の料理に活用することができます。

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アローワ

アローワの特徴・旬の時期は?フランス産のしっとり系じゃがいも 種類  しっとり系  旬の時期 5月〜12月

アローワはフランス原産のじゃがいもで、見た目は楕円形でつるんとしており、肉質はやや粘り気がありねっとりしっとりとしています。

芽が浅く皮がむきやすいので下処理が簡単にでき、皮も果肉も淡い黄色をしています。あっさりとした味わいなので甘みが好きな方には少し物足りないかもしれませんが、調理しやすくフランスでは一般的なじゃがいもとして食べられています。

含まれるでんぷん量は少ないですが、煮崩れしにくいので煮物料理を始めとするさまざまな料理に活用できるじゃがいもです。加熱後は、しっとりそして少しほくほく感のある食感で、溶けるような舌触りでありながらあっさりしておりシンプルな味なので扱いやすいです。

サイズ感は割と大きく、成長が早いので春と秋の二度収穫することができ、じゃがいもの中では珍しい二毛作が可能な品種です。

しかし休眠期間が短いので、収穫後は温度の低い場所で保管しないとすぐに芽が出てしまうといった点もあります。特に春の収穫後は気温も上がるので、保存環境には注意が必要です。

デフラ

デフラの特徴・旬の時期は?フランス産のしっとり系じゃがいも

種類  しっとり系  旬の時期 12月下旬~2月中旬

デフラは表面がとてもなめらかで芽も浅いため皮がむきやすく、ずっしりと大きな粒のじゃがいもです。形はぷっくらとした楕円形をしており寸胴です。

皮は淡い黄色で果肉は白く、加熱しても変色しにくい品種で油料理にも向いています。味は甘みが少なくあっさりとしており、主張があまりないシンプルな味わいをしているので、味をしっかり付ける料理に合うじゃがいもです。

煮崩れしにくい性質なのでカレーやシチューなどの煮物料理としても扱いやすいです。しっとり系ではありますが粘り気は出ないので、ポテトサラダのようなほくほく食感を楽しむ料理にも使えるのがデフラです。

フランス原産のじゃがいもでフランスでは一般的に食べられている品種ですが、日本ではまだあまり流通しておらず生産も少ない品種です。

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チェルシー

チェルシーの特徴・旬の時期は?フランスのほくほく系じゃがいも 種類  ほくほく系  旬の時期 9月~4月

チェルシーはフランス原産のじゃがいもで、つるつるとした綺麗な表皮をしており果肉は白色、小ぶりの粒がたくさん収穫できる品種です。

小さいものは卵形をしており、大きくなると短い楕円形になります。芽があまりないので、加熱すれば皮も美味しく食べることができます。ほくほくとした食感でやや煮崩れしやすい性質があるので、長時間の煮込み料理には向きません。

ほくほく感が強いので、蒸しや電子レンジで加熱すると煮崩れもなく上手く火を通すことができますよ。甘みがあり舌触りがなめらかなので、シンプルな味付けの料理でもじゃがいもの味を活かして美味しくいただくことができます。

油料理との相性が良く、より甘みが引きでるのでコロッケやフライドポテトとしても食べられています。

ヨーロッパ産のじゃがいも:スウェーデン1品種

最後にスウェーデン産のじゃがいもを紹介します。

マチルダ

マチルダの特徴・旬の時期は?スウェーデン生まれのポテトサラダ向きのほくほく系じゃがいも 種類  ほくほく系  旬の時期 11月〜翌3月

マチルダは一般的な男爵いもと比較すると小ぶりのじゃがいもで、キウイフルーツのような楕円形をしています。

芽は浅く凸凹ではないですが、表面にうろこ状のざらつきがあるのが特徴です。果肉は白色をしており、栽培年の気候によって肉質に変化が出ます。

あまり気温の上がらなかった年はやや粉質になり、暑かった年はねっとり系になるようです。気候の影響を受けやすい繊細なじゃがいもですね。

品質はとても良いとされ、煮崩れしにくいので煮物料理を始めとする様々な料理に向いていますが、糖分を多く含んでいるため油料理では焦げやすいようです。

食感はほくほくとしており、小粒でも十分に美味しいとされています。

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番外編:アメリカ・アンデスのジャガイモ

ここまでヨーロッパ産のじゃがいもを紹介していきましたが、番外編としてアメリカ、アンデスのじゃがいもを紹介します。インカのめざめは果物のように甘いじゃがいもとしても有名ですよね。

インカのめざめ:アンデスのじゃがいも

インカのめざめの特徴・旬の時期はいつ?オススメレシピも|ほくほく系じゃがいもの代表格 種類  ほくほく系  旬の時期 9〜11月

インカのめざめは、北海道で生産されている希少なじゃがいもで糖度が高いことを特徴としています。普通のじゃがいもが糖度約5度なのに対し、インカのめざめは糖度6〜8度と甘みが強いじゃがいもです。

また、抗酸化作用の強いカルテノイド色素が豊富に含まれていることから、果肉は濃い黄色をしており、ホクホクとした食感も特徴です。

アンデスレッド:アンデスのじゃがいも

アンデスレッドの特徴・旬の時期は?表皮が赤い甘みのあるほくほく系じゃがいも 種類  ほくほく系  旬の時期 4月〜6月・9月〜12月初旬

アンデスレッドは男爵いもに似た形をしており丸く、皮が赤いことが一番の特徴です。中は黄色とオレンジ色の間のような色をしてますが、ところどころに赤色が見られます。これはじゃがいもに含まれるアントシアニンという成分によるものです。

甘みのあるほくほくとしたじゃがいもで、生命力がとても強く保存中に芽がニョキニョキと生えやすいので長期保存には向いていません。煮崩れしやすい品種なので、加熱の際は電子レンジを使うか、実を潰して使うような料理に向いています。

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スノーデン:アメリカのじゃがいも

スノーデンの特徴・旬の時期は?アメリカのほくほく系じゃがいも 種類  ほくほく系  旬の時期 7月~10月

スノーデンはメイクイーンのような楕円形をしており、表面はつるりとしていて芽は浅く、下処理のしやすいじゃがいもです。

加熱するとほくほくとした食感になり、甘みはあまりなくさっぱりと淡白な味わいです。じゃがいもの品種によっては加熱すると変色してしまうのですが、スノーデンは変色しにくく、その白い果肉の色を保つことができます

スノーデンは油との相性がよく、ポテトチップスへの加工用じゃがいもとして使われることが多い品種です。じゃがいもそのものとしてはあっさりとした味わいなので、しっかりと味を付ける料理に使うのがおすすめです。

まとめ

今回はヨーロッパ産のじゃがいも8品種とアメリカ・アンデス産のじゃがいもを3品種、合計で11品種紹介させていただきました。

じゃがいもは国内でも品種改良が進み、もう日本生まれといっても過言でないものも多いかなと思います。

スーパーでメイクイーンやいんかのめざめなどを見た際にぜひ、海外産のじゃがいもだ!と楽しんでくださいね!

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