塩蔵わかめの保存|保存容器・塩抜き後の日持ち・腐るとどうなる?

å塩蔵わかめは長期保存できるよう加工されていますが、どれくらい日持ちするのでしょうか?また、賞味期限が切れてしまったものでも、ある程度なら食べることはできるのでしょうか?今回は、

  • 塩蔵わかめとは?
  • 賞味期限と保存方法
  • 腐るとどうなる?
  • 栄養成分と効果効能

これらのテーマについて紹介いたします。

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塩蔵わかめの戻し方・下処理方法

塩蔵(えんぞう)とは濃度の高い塩水につけて脱水し、長期保存できるよう加工したものを言います。塩水につけて加工してるためそのまま食べると塩気が強く、塩抜きの下処理が必要になります。

下処理方法・戻し方

塩蔵わかめの下処理方法の手順は、こちらです。

下処理STEP
  1. 塩蔵わかめをよく洗う
  2. たっぷりの水に浸けて2時間放置する
  3. その間、2度ほど水を入れ替える

塩蔵わかめは塩分が強いので、時間をかけて水に漬けることが必要です。そのため、前日に下処理しておくとスムーズに使うことができます。

塩抜き後も少し塩気を感じることがありますが、食べられないほど塩辛くない場合は塩抜きが完了しています◎

そのまま食べられる?

“塩蔵わかめはそのまま味噌汁に入れて食べられる?”と疑問に思う方もいるようですが、塩気が強いのでそのまま食べると料理の味がしょっぱくなってしまいます。

そのまま味噌汁に入れるとかなりしょっぱくなってしまうので、必ず調理前に塩抜きをしましょう。

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塩蔵わかめに含まれる栄養と効果

栄養成分

わかめは海水の中で成長しますが、海面すれすれで太陽光を浴びて成長するため、ビタミンやたんぱく質・ミネラルなどを含んでいます。

アルギニン酸やフコダインといったアミノ酸も含まれており、このアミノ酸が旨味成分なので美味しく感じるのです。

  • アルギン酸:アルギン酸は、天然の食物繊維の一種で、海藻類に含まれる多糖類です。アルギン酸は、体内で吸収されると、高血圧の予防や高コレステロール血症の改善効果があります。また、腸内環境を整え胆石の予防効果もある栄養素です。
  • フコイダン:フコイダンは、褐藻類に含まれる多糖類で、海藻の中でもぬめりがある成分です。このぬめりは、海藻が傷をついた時の怪我や身を守るための防御成分です。免疫力の向上や抗アレルギー作用、ウイルス・細菌の増殖予防と言った働きや胃粘膜の保護に向いている栄養素です。
  • 不溶性食物繊維:不溶性食物繊維は、食物繊維の中でも水に溶けることが出来ないため腸内まで届きます。腸まで消化されないため、便として排出されるのが不要姓食物繊維です。腸管を適度に刺激をするため、蠕動運動が活発化し食べ物の吸収や消化を助ける働きがあります。善玉菌の栄養にもなるため腸内環境もよくなることが知られています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。

効果・効能

わかめに含まれる旨味成分であるアミノ酸やミネラル類を豊富に含んでいる海苔による効果はこちらです。

効果効能
  • 動脈硬化予防
  • 脳卒中・心臓病予防
  • 美肌効果
  • 高血圧予防・改善
  • 疲労回復

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塩蔵わかめの賞味期限はどれくらい?

塩分濃度の高いものは長期保存することができるため、塩蔵わかめは未開封であれば半年ほど日持ちします。保存は冷蔵が基本で、開封後は1ヶ月を目安に消費しましょう。また、冷凍すれば半年〜1年日持ちさせることもできます。

賞味期限は?
  • 未開封…約半年
  • 開封後…約1ヶ月
  • 冷凍……半年〜1年

賞味期限切れはいつまで食べられる?

塩蔵わかめは、賞味期限が切れていても未開封であれば1〜2ヶ月なら食べられることが多いです。その理由は塩分が多いためで、雑菌が繁殖しにくい状態にあるからです。

開封後は1ヶ月以内を目安に消費するのが理想的ですが、1ヶ月を超えても保存状態が良ければ食べられることもあります。では、塩蔵わかめは腐るとどうなるのでしょうか?

塩蔵茎わかめが腐るとどうなる?

わかめは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったわかめの特徴を確認してみましょう。

腐ると…
  • 黒っぽく・茶色く変色している
  • ドロドロ溶けて柔らかくなっている
  • ぬるぬるとヌメリが強い
  • 生臭いにおいがする

わかめは本来、緑色をしているのが通常ですが、傷み始めると 茶色や黒っぽく変色 していきます。そして徐々に どろどろと溶けてしまい、柔らかく なります。

また、 ぬるぬるとヌメリが強くなったり  生臭いにおい を発することもあります。

塩蔵わかめの保存方法

茎わかめの冷蔵保存・冷凍保存それぞれの方法は下記になります。

冷蔵保存

「乾燥ワカメ」は未開封でも開封後でも常温保存でOKですが、「生であるワカメ」の場合は冷蔵庫で保存するのが基本です。冬など涼しい時期であれば常温保存も可能です。パックの中に入っている場合は、そのまま冷蔵庫に入れて保存します。乾燥しないようにしっかりラップがかかっていることを確認しましょう。

冷凍保存

すぐに使わない場合は、冷凍保存で約1年日持ちが可能です。使いたい時に使いやすいよう、冷凍する前にカットしておくと便利ですよ。

解凍する際は自然解凍でOKです。味噌汁などの汁物に使う場合は、凍ったまま使えます◎  塩抜きの下処理は、冷凍前に済ませておきましょう。 

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わかめの食べ過ぎは体に悪い?

茎わかめはヘルシーなイメージがありますが、食べ過ぎると下痢や腹痛となることがあります。また、カロリーやダイエットに向いているかどうかなど、下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • 塩蔵わかめとは、保存性を高めるために塩漬けにした茎わかめのこと
  • 食べる前には必ず塩抜きが必要になる
  • 賞味期限は長く、未開封: 半年 / 開封後: 約1ヶ月 / 冷凍: 約1年
  • わかめには食物繊維やミネラル類が豊富に含まれる

塩蔵わかめは塩分濃度が高い塩水につけてあるため、保存性が高く長期保存に向いています。賞味期限切れでも食べられることが多いので、よく見分けてから食べるようにしましょう。

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