エンダイブの味は苦い?栄養・効果食べ方|加熱はOK?保存方法は?

エンダイブという野菜を知っていますか?日本国内でも生産されている野菜ですが、高栄養な野菜として注目されています。一体どんな栄養が含まれているのでしょうか?今回は、

  • エンダイブは苦い?どんな野菜?
  • どのくらい高栄養?
  • 加熱しても大丈夫?効果的な食べ方
  • 正しい保存方法

これらのテーマについて紹介いたします。

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エンダイブとはどんな野菜?苦い?

エンダイブの原産地は東地中海で、日本名では「キクジシャ」や「ニガチシャ」と言います。ニガチシャの「ニガ」は味が苦いことから来ており、苦味が強いことが味の特徴です。

大きくなると緑化してどんどん苦味が増すため、日に当てずに白い状態を保つ「軟白処理」がほどこされることもあります。

レタス類の中では高級な分類で一般的なスーパーに並ぶことは少なく、レストランなどのお店のサラダとして扱われることが多いものです。

エンダイブは苦味が強い野菜ですが、栄養価が高いことが注目されています。どんな栄養成分が含まれているのでしょうか?

産地と旬

エンダイブは、静岡県や長野県で栽培・生産されています。国産エンダイブの旬の時期は3〜10月と限られていますが、輸入品であれば通年出回っています。

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エンダイブに含まれる栄養と効果

栄養成分

栄養価が非常に高いと言われるエンダイブには、ビタミンA・C・E・B1・B2・B3・B6・B12といった多くのビタミン類や、鉄分・葉酸・マグネシウム・カルシウム・セレンといった栄養も含まれており、栄養素を幅広く摂ることができます。

  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。

効果・効能

エンダイブには数多くの栄養素を含まれているため、様々な健康効果を期待することができます。

効果効能
  • 美肌効果
  • 高血圧予防
  • 骨や歯を丈夫にする
  • 糖尿病予防
  • コレステロール値を下げる
  • 消化促進

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エンダイブの栄養は加熱しても大丈夫?

栄養豊富なエンダイブですが、注意したいのが加熱すると栄養素が壊れて効果が薄れてしまうということです。ビタミンCなど熱に弱い栄養成分は多く、炒め物やスープにすると栄養価が下がってしまいます。

効果的な食べ方

料理のアレンジは豊富なエンダイブですが、栄養を効果的に摂るには“生で食べる”のが一番です。レタスのようにサラダとして食べることができるため、ドレッシングをかけて食べてみましょう。また、スムージーに混ぜてしまうのもOKです。

エンダイブを長持ちさせる保存方法

エンダイブはあまり馴染みのない野菜なだけに、どう保存すればいいの?と思う方も多いかと思います。エンダイブの保存方法について、見てみましょう。

常温保存

エンダイブは涼しい時期でも常温保存が向いていません。野菜室または冷蔵庫で保存しましょう。

冷蔵保存

エンダイブを保存するには、冷蔵庫または野菜室での保存が必須です。保存のポイントは下記になります。

冷蔵保存のコツ
  • 乾燥しないようにビニール袋に包む

    ※霧吹きなどで水を吹きかけておくとより日持ちします
  • 水を含ませたキッチンペーパーを芯の部分に当てる
  • 芯を下にして野菜室に入れる

こうすることで約1週間日待ちします。乾燥させずに水分を与えることが長持ちのコツですよ◎

冷凍保存

エンダイブは95%以上が水分でできている野菜です。水気の多いものを冷凍すると解凍した時に、

  • 細胞が壊れてべちょべちょになる
  • 緑色の葉が茶色っぽく変色する

このようなことが起こります。鮮度に加え味も落ちるので、冷蔵保存している間に食べきってしまいましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • エンダイブは苦味の強さが特徴の葉物野菜!国内生産もされているが輸入品もある
  • ビタミン類やミネラル類など幅広い栄養成分が含まれる
  • 加熱すると栄養素が壊れるので生食が効果的な食べ方
  • 常温・冷凍保存はNG!必ず冷蔵庫で保存を

エンダイブは日本ではあまり知られていない野菜ですが、葉物野菜の中でも特に栄養価が高いので、見かけたら是非食べてみてください。苦味が気になる場合は、バナナなどの果物と一緒にスムージーにすると食べやすいですよ◎

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