カスタードクリームで下痢・腹痛!食中毒の原因は常温放置・加熱不足?

シュークリームやタルトなど、美味しい洋菓子を作る上で欠かせない存在であるカスタードクリーム。

卵や牛乳、小麦粉といったシンプルな素材だけで作ることが出来るカスタードクリームですが、その分取り扱いによっては食中毒が発生するリスクがあります。

  • カスタードクリームで食中毒が発生するのは何故?
  • カスタードクリームによる食中毒の症状はどんなものがある?
  • カスタードクリームはどのくらい日持ちする?

今回はこちらについて詳しく解説します。

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カスタードクリームで下痢・腹痛に?

カスタードクリームは、以下の材料を元にして作る洋菓子としては基本のクリームです。

  • 牛乳
  • 砂糖
  • 薄力粉

これらの材料をしっかりと混ぜてから、十分に加熱させることでわたしたちが良く知るカスタードクリームになるのです。

しかし、卵や牛乳を使用していることから原料の取り扱いや加熱・冷却の工程をしっかりと行わないと、下痢や腹痛を伴う食中毒が発生するリスクが大きく高まります。

ここからは、食中毒の原因となりやすい工程を解説していきましょう。

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カスタードクリームで食中毒になる原因

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加熱不足

カスタードクリームを作る製造工程において、加熱工程は重要です。一般的な食中毒菌は、75℃以上1分または85℃以上に達することで死滅させることが可能です。

この際、中途半端な温度で加熱を続けてしまうと死滅させるどころか食中毒菌を増加させてしまうことにも繋がります。

対策としては、カスタードクリームを加熱する際は食品用の温度計などを使用して、確実に75℃以上に達していることを確認出来るようにすると安全です。

常温放置

十分な加熱を行ったとしても油断は禁物です。

食中毒菌は外気に触れることでも発生する上に、一番増殖が活発な温度帯は20℃〜50℃の範囲内と言われています。(この温度帯のことを危険温度帯とも呼びます)

しっかり加熱したカスタードクリームは、粗熱を取ったら冷蔵庫などで急速冷却させることで危険温度帯を一気に通過させることが大切です。

なお、冷蔵庫で保存する場合はラップを敷いた金属バットなどに平らになるように流し入れると冷却温度にムラが起こりにくいため素早く全体の温度を下げることが可能ですよ。

また、これら以外にも食中毒発生の原因となる要素が存在します。

  1. 使用する調理器具の煮沸消毒の実施
  2. 調理前に十分な手洗いと消毒の実施

食品と取り扱う上で基本でありながらも疎かになりやすい部分であるため、確実に行えるように十分に注意しましょう。

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カスタードクリームによる食中毒症状

万が一食中毒菌の繁殖したカスタードクリームを食べてしまった場合は、以下のような症状が発生します。

下痢・腹痛

激しい腹痛や下痢は食中毒の代表的な症状です。酷い場合は10回以上もトイレに駆けこむことになるでしょう。

注意したいのは、この段階で市販の下痢止めなどは飲まないようにしましょう。

これは、下痢止めを飲んでしまうとお腹の中にいる食中毒菌を全て外に出すことが難しくなってしまうためです。

吐き気・嘔吐

急激な吐き気や嘔吐も食中毒の代表的な症状の一つです。

激しい嘔吐によって体内の水分が大きく失われることで、脱水症状を併発しやすくなるため経口飲料水などを飲んで水分補給を忘れないようにしましょう。

食後何時間後?

食中毒菌によって食中毒の発生する時期は異なりますが、食後早くて30分から3時間程度で起こる場合が多くなっています。

下痢や嘔吐など、食中毒の症状が発生したら個人での判断はせずに、直ちに病院を受診して医師の診断を受けるようにしましょう。

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カスタードクリームの日持ちはどれくらい?

衛生的な環境が整った食品工場などで作るカスタードクリームと違い、家庭のキッチンで作るカスタードクリームはどうしても日持ちさせることが難しくなっています。

ここでは温度帯別のカスタードクリームの日持ちについて解説します。

常温

カスタードクリームを常温保存することはとても危険です。20℃〜50℃の危険温度帯にあたるため食中毒発生のリスクがとても高くなります。絶対にやめましょう。

冷蔵庫

カスタードクリームは、5℃以下の温度帯で冷蔵保存することで、翌日まで保存が可能です。保存の際は、他の食品の匂いが付かないようにしっかりと密閉することが大切です。

冷凍できる?

カスタードクリームは、たとえ冷凍しても解凍する段階で離水(糖分がお菓子の表面に出てしまうこと)してしまうため、冷凍保存は避けましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • カスタードクリームを作る際は75℃で1分間以上加熱を行うことが大切になる
  • 確実な加熱を確認するためには食品用の中心温度計を使用すると便利
  • 加熱後は危険温度帯を一気に通過させるために急速冷却の実施が不可欠
  • ラップを敷いた金属バットなどに平らに流し入れるとムラなく冷却が可能
  • カスタードクリームを食べてから数時間後に下痢や嘔吐が発生した場合は、直ちに病院を受診して医師の診察を受ける
  • カスタードクリームを保存する場合は、密封した状態で冷蔵保存を行う

いかがだったでしょうか。一度作ったカスタードクリームはその後お菓子に使用するまで熱を加える工程がありません。調理器具の煮沸消毒や手指の消毒をより意識して行い、安全安心なカスタードクリームを作りましょう。

今回の記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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