クッキーはお菓子の中でもよく食べられているものですが、クッキーを食べて腹痛や下痢を起こすことがあります。そのような症状とは無縁に思えるスイーツですが、どんなことが原因となってお腹を壊してしまうのでしょうか?今回は、
- クッキーで下痢・腹痛になる原因
- 小麦粉による食中毒とは?
- 生焼けにしない焼き方のコツ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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クッキーで腹痛・下痢になる原因は何?
クッキーは普段からおやつとして食べられているメジャーなお菓子ですが、クッキーを食べたことが原因で腹痛や下痢となることがあります。体に害のなさそうな一般的なクッキーが、なぜこのような症状の原因となるのでしょうか?
クッキーを食べたことで腹痛や下痢を起こす原因として考えられる2つの事について、見てみましょう。
生焼け
クッキーで腹痛や下痢となるのは、家庭で手作りした場合に多く見られます。その原因として考えられるのは、『クッキー生地の生焼け』によるものです。
クッキー生地は、小麦粉をベースとして砂糖や卵が含まれています。もちろん焼き上げて食べるクッキーですが、焼き時間が短かったり、クッキーを分厚く作ってしまったりすると、中までしっかり火が通らない可能性があります。
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オートミールクッキー
クッキーで腹痛や下痢になる原因として考えられる2つ目は、『オートミールクッキーに含まれる食物繊維』の働きです。最近、美容効果があるものとして食べられているオートミールは、クッキーにも用いられれいます。
オートミールには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内まで届いて便秘や宿便、整腸作用に効果的です。しかし、摂りすぎたり体質に合わなかったりすると、消化不良を起こして下痢となることがあります。
適量であればお腹の調子を良くする食物繊維ですが、過剰摂取は逆効果なのです。オートミールには食物繊維が多く含まれているため、オートミールクッキーを食べて下痢や腹痛を起こすというわけです。
小麦粉を生焼け・生で食べるとなぜお腹を壊す?
クッキーで下痢・腹痛になる原因の1つ目に「生焼け」を挙げましたが、小麦粉が十分に加熱できていないとお腹を壊すのは消化不良を起こすためです。
小麦粉にはでんぷんが含まれており、加熱することで糊化(こか)して食べやすい状態になります。加熱が十分でないでんぷんは完全に糊化しないため、消化に時間がかかって消化不良を起こし、下痢や腹痛となってしまうのです。
また、小麦粉には雑菌が付着していることもあります。加熱すれば万が一雑菌が含まれていても殺菌できますが、加熱が足りないと雑菌が死滅しないため、お腹を壊してしまうことがあります。
食中毒菌は85度以上で死滅するため、オーブンではなくトースターで焼く場合は要注意です。クッキーがこの温度に達しず、菌が生き続けてしまう可能性があります。
小麦粉による食中毒症状
小麦粉の生焼けによる食中毒を起こした場合、このような症状が出る可能性があります。
- 下痢
- 腹痛・胃痛
- 吐き気・嘔吐
クッキーの生焼け(小麦粉の生焼け)で食中毒を起こした場合、腹痛や下痢以外にも吐き気や嘔吐を伴うこともあるので注意しましょう。
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手作りクッキーを生焼けにしないポイント
手作りクッキーは加熱が足りないと生焼けとなり、腹痛や下痢を起こすことがあるとお話しました。手作りクッキーで生焼けにしないポイントをいくつか紹介します。クッキー作りの際の参考にしてみてください。
加熱温度
小麦粉に雑菌が含まれていた場合、しっかり加熱することで食中毒菌を殺すことができます。菌を完全に殺す加熱温度は、85度以上と言われています。
オーブンで焼きあげる場合はこの温度以上の温度で焼き上げることができますが、トースターで焼く場合は温度が足りないこともあります。表面は焼けていても、中心部が低温のままなこともあるので、クッキー生地を薄くするか、オーブン加熱にするなどして対策しましょう。
まとめ
この記事をまとめると
- クッキーを食べて腹痛や下痢となる可能性がある
- その原因は、①生焼けや小麦粉に含まれる雑菌
- ②オートミールが持つ食物繊維の影響
- 対処法は、十分な加熱!
クッキーを食べて腹痛や下痢を起こすのは珍しいことに思えますが、手作りクッキーが生焼けだとお腹を壊す可能性は十分にあります。加熱温度や加熱時間をしっかり取り、生焼けにならないよう注意してみてください。
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