豚肉といえばジューシーな肉汁がたまらなく美味しいお肉ですが、ものによっては筋が残っているものが多かったり、かたい触感で食べづらさを感じてしまうものもありますよね。
そんな豚肉ですが、実はいろいろな下処理をすることでとろとろふわふわな仕上がりになるんですよ!
今回の記事では、
- 豚肉が固くなる原因
- 柔らかくする下処理方法
- 柔らかくする加熱方法
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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そもそも豚肉が硬くなる理由ってなに?
豚肉が硬くなるのは3つ理由がある
まずは豚肉が硬くなってしまう理由について解説していきたいと思います。これを知っておくだけで、さまざまな料理で活用することができますよ。
<硬くなる理由>
- 筋繊維がしっかり残っている
- 高温で加熱してしまった
- 水分を持つコラーゲンが抜けてしまった
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①筋繊維が残っている
私たちが普段食べているのは動物の筋肉です。筋肉は見た目にはわかりませんが、たくさんの細い繊維で構成されています。
この繊維が綺麗な状態で残っている時は、食べたときの食感が硬くなってしまいます。なので柔らかい豚肉にしたいのであれば、この筋繊維を焼く前に切ってあげる必要があるのです。
②高温で加熱している
豚肉を構成している成分はほとんどが「タンパク質」です。タンパク質は加熱することによって一気に収縮し硬くなるという性質もあります。タンパク質そのものは65℃以上に加熱すると一気に収縮するので、高温で加熱してしまうとお肉全体が硬くなってしまうのです。
③水分を保つコラーゲンが抜けている
豚肉を構成するタンパク質はコラーゲンが主成分です。コラーゲンは65℃以上の熱で柔らかくなり、内部に残っているほどジューシーな食感になると言われています。
65℃以上の熱で一気に焼いてしまうとタンパク質が硬くなりますが、65°℃を超えないとコラーゲンが柔らかくなりません。豚肉を柔らかく保つというのは非常に繊細な技術が必要なのですね。
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豚肉を柔らかくする下処理方法
豚肉が固くなってしまう原因についてここまで紹介してきましたが、どれも加熱する前の下処理によって硬くなるのを防ぐことができます。次は豚肉を柔らかく仕上げる下処理方法について解説していきます。
お肉を叩いて筋を切る
包丁の背や棒などで厚さを揃えるように全体をトントンと軽く叩くことで、豚肉の筋繊維がほぐれて柔らかく仕上がるようになります。筋繊維が柔らかくなるだけでなく火の通り具合も均一になり、料理がしやすくなるというメリットもあります。
お肉を叩くことによって凹凸が増え、調味料や漬け込みのタレの味が非常に染み込みやすくなるのも良いポイントです。片面だけでなく両面をしっかり叩くと良いでしょう。
豚肉を柔らかくしてくれる素材と漬けておく
<豚肉を柔らかくしてくれる素材>
- 炭酸水に10分ほど浸けておく
- ヨーグルトに30分ほど浸けておく
- 日本酒に1時間から半日ほどつけておく
- すりおろした玉ねぎに30分ほど浸けておく
- すりおろしたパイナップルやキウイなどに20分程つけておく
- ハチミツに30分ほど浸けておく
- マヨネーズに30分ほど浸けておく
- 塩麹に一晩ほどつけておく
- 重曹を溶かした水に30分ほど浸けておく
これらの成分は豚肉の筋繊維をほぐしてくれる作用があるので、仕上がりがとても柔らかくなります。日本酒や蜂蜜などは常備していることが多い調味料だと思いますのでぜひ活用してみてください。
厚みのある角切りなどの豚肉を漬け込む場合、漬ける前にフォークなどで穴を開けておくと、成分が染み込みやすくなりより中まで入り込んでくれます。
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焼く温度に注意する
ここまでは下処理段階で豚肉を柔らかくする方法を紹介しましたが、ここからは「焼くとき」に注意するべきポイントを紹介していきたいと思います。
65℃をキープする
先ほども少し紹介しましたが、豚肉を柔らかく保つためには65℃を超えない火加減が大切です。
例えばカレーや煮込み料理などを作る時は低温で時間をかけてじっくり煮込むと良いでしょう。65℃でじっくり煮込むことで、豚肉についている食中毒を引き起こす可能性のある細菌もしっかり殺菌することができるので安心してください。
塩コショウは最後に
塩コショウを調理中に入れてしまうと浸透圧の関係で豚肉から肉汁が離れ、かたい触感になってしまいます。そうなると豚肉がパサパサ気味になってしまうので、浸透圧を変化させてしまう塩コショウのような味の濃い調味料は最後に入れるようにしましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 豚肉がかたくなる原因は、筋繊維がしっかり残っている、高温で加熱してしまった、水分を持つコラーゲンが抜けてしまったの3つ
- 下処理段階で柔らかくする方法と加熱の段階で気を付けるべきポイントがある
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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