枇杷の葉の保存方法を紹介!日持ちのコツや効能・栄養素なども

枇杷(びわ)と言えば、露地物の枇杷が5月下旬から6月下旬頃売り場に並び始める、初夏を告げる代表的な果物のひとつですね。そんな枇杷ですが、実は葉の方にも凄い効能があるのをご存じでしょうか?

今回はそんな枇杷の葉の下記の四点について解説します。

  • 保存方法について
  • 日持ちさせるコツ
  • 栄養素とその効能・使い方
  • 腐ってしまった場合の見分け方

参考にして頂けますと幸いです。

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枇杷の葉の保存方法

今回着目するのは枇杷(びわ)の実の方ではなく、葉の方です。つやつやと光沢のある枇杷の葉ですが、植物ですので木から離してしまうと当然枯れてしまいます。いずれは枯れてしまいますが、少しでも長く保存したいという方は是非一読願います!

冷蔵庫で保存の場合

枇杷の葉を数枚重ねた状態で、空気を抜きながら保存用袋に入れ真空状態にし根元で輪ゴム止めします。この時事前の水洗いは必要ありません!葉が傷む原因にもなりますので濡らさないで下さい。

まとめた状態でさらに新聞紙にくるんで冷蔵庫、できれば野菜室で保管します。暗所且つ乾燥対策をすることによって新鮮な状態で保存することが出来、1~2カ月程保存が可能です。

野菜室などで必ず保存する

野菜室は温度が約3~7度に保たれており、密閉構造になっています。なので鮮度が落ちやすい野菜の乾燥を防ぐことができ、野菜にとって必要な適度な湿度が保たれるのが野菜室の特徴です。

しかしどうしても保存すると乾燥は進んでしまうので新聞紙に包んだり、ビニール袋に入れたりするなどして保存するのが有効です。

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枇杷の葉を日持ちさせるコツ

上記にて少し触れましたが、植物の葉を日持ちさせるにはコツがあります。

水分は必ずふき取る

葉の表面に水分が付着したまま保存袋に入れてしまうと腐敗を早める原因になります。表面に水分が付着した場合にはキッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取ってから保存して下さい。

できるだけ密閉にする

枇杷の葉は収穫した後も呼吸をしています。また水分も同時にだんだんと呼吸をしながら蒸発するため鮮度は徐々に落ちていきます。

枇杷の葉の保存状態を保つには「低温」と「低酸素」と「高二酸化炭素状態」にすることが大事なのです。密閉状態にすることで呼吸を抑えることが出来るので鮮度を保つことが出来るのです。

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枇杷の葉の栄養素・効能・使い方


枇杷の実は栄養価の高い初夏の果物として有名ですが、枇杷の葉は薬効成分が多く含まれており煎じたり湿布したりと昔から民間療法で扱われてきました。それでは枇杷の葉の効能について詳しくみていきたいと思います。

ポリフェノールで抗酸化作用がある

枇杷の葉には植物界に広く存在するタンニンというポリフェノールの一種が含まれています。タンニンは食品なら茶葉やワインなどに多く入っていて、渋みがあるのが特徴です。枇杷の葉にもこのタンニンが含まれており、昔から薬として利用されていました。

抗酸化作用、抗菌、殺菌作用、抗がん性、消臭効果などがあり動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防にも効果があるとされています。しかしタンニンは鉄の吸収を抑制しますので、貧血の方などは接種する際には注意が必要です。

枇杷の葉の使い方

枇杷の葉は日本では聖武天皇の時代である730年頃から枇杷の葉療法として親しまれていました。この時代より枇杷の葉は直接患部に湿布したり、煎じて飲むなど様々な方法で活用されており、今もその方法は続いています。

一般家庭で簡単に枇杷の葉に触れるならばお風呂が良いです。枇杷の葉を10枚程よく洗い、適度な大きさに切ります。やかんや鍋などに水と一緒に切った枇杷の葉を入れ、中火にかけ、煮出したお湯をお風呂に入れて入浴します。

枇杷の葉湯は保温効果があり、疲れが良く取れるので昔から薬湯として親しまれていました。また血行が良くなることにより美肌効果も発揮され、他にも冷え性・神経痛・肩こりなどの痛みも軽減されると言われています。

慢性的にお体に不調を感じている方は一度お試ししてみてはいかがでしょうか。

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枇杷の葉が腐った場合の見分け方

枇杷の葉も食品ですので、日にちが経つと傷んできます。どのような変化が出てくるのかを下記にて解説します。

色が変わる

植物ですので枝から外れると日を追うごとに新鮮さは失われていきます。最初はみずみずしく青々としている枇杷の葉ですが、だんだんと色がくすみ、黄色く変色していきます。極端にパリパリになってしまうようでしたり、表面がぬるついてくるようでしたら使うのは控えて下さい。

枝からしおれている

元気のない木は枝からしおれてしまいます。そんな枝の葉もやはり鮮度は落ちてしまっていますので採取することはおすすめしません。葉が太陽の方を向き、程よい大きさで青々としていてつやつやした元気な枇杷の葉を採取して下さい。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 枇杷の葉は表面の水分を拭き取り、新聞紙などでくるみ、密閉袋などに空気を抜いた状態で入れて、暗所で冷蔵庫の野菜室に密閉保存してください
  • タンニンというポリフェノールが抗酸化作用、抗菌、殺菌作用、抗がん性、消臭効果などを発揮しますが、鉄吸収阻害作用がありますので摂取量には注意が必要です

  • 美肌効果や慢性疾患にも効果があるので体を温めるお風呂に煮出した枇杷の葉エキスを入れると効果抜群です
  • しなびている・黄色く変色している・表面がぬるぬるしている葉は傷んでいる可能性があります
  • 枝木そのものに元気がないもの・枯れている場合は葉を採取しないようにしましょう
  • 程よい大きさで青々としたつやつやの葉を採取すると良いでしょう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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