バイ貝は春から初夏にかけて漁獲される巻貝の一種です。煮付けなど火を通して食べるのが一般的ですが、新鮮なものなら刺身でも食べられます。バイ貝を含めて貝類は低カロリーで脂質が低い上に、栄養が豊富に含まれているのでダイエット中の方にもおすすめな食材です。でも、バイ貝にはテトラミンという毒が含まれることを知っていますか?安全に食べるためには、正しく丁寧に下処理をすることが大切です。そこで、今回は
- バイ貝の食べ過ぎは太る?
- バイ貝は体に悪い?
- バイ貝の栄養素
- バイ貝の味の口コミ
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目次
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バイ貝の食べ過ぎは太る?
貝類は全般に低カロリーで低糖質なので、ダイエット向きの食材です。バイ貝の栄養素について調べました。
バイ貝のカロリー
日本食品標準成分表2015年版(七訂)によるとバイ貝のカロリーは可食部100g当たり61kcalです。つぶ貝は86kcal、サザエは89kcal、アワビは73kcal、あか貝は74kcalなので、どれもほとんど同じくらいのカロリーですが、バイ貝は1番カロリーが低いようです。
またサザエやアワビに比べると値段も安いので、家計にも優しい貝を選ぶならバイ貝がおすすめです。
脂質などの成分は?
ダイエットをするときにはカロリーだけでなく脂質の量も重要です。
可食部100g当たりのバイ貝の脂質は0.5gです。つぶ貝は0.2g、サザエは0.4g、アワビは0.3g、あか貝は0.3gです。貝類はどれも脂質が少ないようです。
バイ貝可食部100g当たりの栄養素
タンパク質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム |
10.9g | 300mg | 220mg | 42mg | 51mg |
リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
150mg | 1.1mg | 1.8mg | 0.05mg | 0.07mg |
レチノール | βカロテン | レチノール | 葉酸 |
4µg | 5µg | 5µg | 18µg |
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | ビタミンB12 |
0.14mg | 0.06mg | 0.08mg | 7.9µg |
タウリンが豊富
貝類はタウリンが豊富です。タウリンの効果
- 血中のコレステロールや中性脂肪を減らす
- 血圧を正しく保つ
- 肝臓の機能を強化する
- インスリンの分泌を促進する
- 視力の衰えを防ぐ
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バイ貝は体に悪い?
おいしくてダイエットにも健康にも効果的なバイ貝ですが、毒を含んでいる部分があるので丁寧に下処理を行わないと食中毒を起こしてしまう恐れがあります。
食中毒を起こす可能性がある
バイ貝やつぶ貝を食べてめまい・ものが二重に見える・頭痛・酩酊感などの食中毒症状が起こることがあります。巻貝の唾液腺にはテトラミンという毒素が含まれているので、調理をする前に唾液腺を取り除いておかなくてはいけません。テトラミンによる食中毒は食後30分〜1時間で現れ、数時間で回復します。
またバイ貝の内臓(中腸線)には、ネオスルガトキシンやプロスガルトキシンなどの毒素が蓄積することがあり、これを摂取してしまうと口渇、視力減退、言語障害などを引き起こす可能性があります。
唾液腺を除去しておこう
バイ貝の毒が含まれている可能性があるのは内臓(中腸線)と唾液線です。身と内臓は簡単に切り離せますが、唾液線は身の中にあり、熱では解毒できません。乳白色〜淡黄色をしているので、調理する前に丁寧に除去しましょう。
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バイ貝の栄養素
バイ貝に含まれる栄養素についてまとめました。
ビタミンが多い
バイ貝はビタミンが豊富です。糖質の代謝を助け、疲労回復に効果的なビタミンB1、皮膚や粘膜の健康維持に効果的なビタミンB2とビタミンB6、細胞の生まれ変わりや造血作用がある葉酸とビタミンB12などを含んでいます。
そのほかにも健康な体に必要なカルシウム・リン・マグネシウム・鉄などのミネラルも含まれていて、低カロリーで脂質が低い優秀な食材です。
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バイ貝の味の口コミ
バイ貝はつぶ貝に比べるとあまり知られていないので、どんな味がするのか気になるという人もいるでしょう。食感はコリコリとしていて磯の香りがし、噛むと旨味が溢れます。食べ方は刺身、塩茹で、煮付けがおすすめです。
刺身
新鮮なものは刺身で食べられます。殻から身を取り出し、内臓を外して、中心を縦に切り開くと唾液腺があるので取り除いたら水洗いでぬめりをおとします。好みの大きさにスライスすれば完成です。
塩茹で
煮付け
「おいしい」意見の口コミ
- おいしい。お酒のアテにいい
- おつまみに最適です
- 煮付けがおいしい
「好みではない」意見の口コミ
- 見た目がグロい
- 磯臭い
バイ貝は煮付けが人気が高いようでした。しっかりと味の染みた煮付けは、お酒にぴったりのようです。ただ、見た目の気持ち悪さで敬遠されたり、貝独特の磯臭さが苦手という人もいました。
まとめ
『バイ貝の食べ過ぎは太る?体に悪い?口コミ』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- バイ貝は低カロリーで脂質は少なく、栄養が豊富
- 唾液腺や内臓(中腸線)に毒が含まれる
- 刺身、塩茹で、煮付けで食べられる
バイ貝を安全においしく食べるためには食中毒の原因になる毒が含まれる唾液腺や内臓を取り除くことが大切です。旨味が多くおいしい貝なのでぜひ食べてみてくださいね。
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