青パパイヤで下痢・腹痛に?青パパイヤ酵素の効果・副作用は?

パパイヤが完熟する前の状態を「青パパイヤ」と呼びます。日本ではあまり馴染みがありませんが、南国タイなどではサラダや炒め物にして食べる習慣があります。

ダイエット効果も期待できる青パパイヤですが、食べ過ぎるとお腹を壊してしまうことがあるようです。その原因は一体なんなのでしょうか?そこで今回は、

  • 青パパイヤの栄養と効能
  • 食べ過ぎると食あたりになる?
  • 青パパイヤアレルギーの症状
  • 青パパイヤ酵素の効果とは?

これらのテーマについて紹介いたします。

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青パパイヤとは?

学名 Carica papaya
分類 パパイヤ科パパイヤ属
原産地 熱帯アメリカ
別名 木瓜(もっか)、乳瓜(チチウリ)
おいしい時期 国産 5月〜8月
輸入 周年
英語名 papaya
おいしい時期 国産 5月〜8月

パパイヤはメキシコ南部から西インド諸島を原産とする果物で、日本には明治時代に伝来しました。当時はパパイヤという名前ではなく「蕃瓜」や「万寿果」と呼ばれていました。

その後パパイヤの輸入が許可されると広く普及し、日本でも暖かい地域で栽培されるようになります。日本に流通している現在の輸入元は、フィリピン産のものがほとんどです。

『青パパイヤ』は熟していない状態で、皮が緑色で果肉が硬く、シャキシャキとした食感なのが特徴です。そして、一番大きいのは「甘みがない」ということ。これによって「熟していないパパイヤはまずい」と感じる方も多いようです。

パパイヤの生産地であるタイヤフィリピンでは、未熟な青パパイヤもサラダなどにして食べられていますが、馴染みのない日本人にとっては好き嫌いが分かれます。

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青パパイヤの栄養と効能

栄養成分

パパイヤには抗酸化作用のあるビタミンEビタミンC・葉酸や、タンパク質を分解する消化酵素パパインなどが含まれています。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • パントテン酸:パントテン酸は、人間の体内で副腎皮質ホルモンの合成に関わります。コエンザイムAと呼ばれる体内の炭水化物、たんぱく質、脂質全ての代謝に関わるパーツの一部として使用されます。ストレス耐性の効果も上げるビタミンです。
  • パパイン:パパイヤの葉や種子に含まれるタンパク質分解酵素。

効果・効能

パパイヤに含まれる消化酵素パパインによるダイエット効果や、ビタミン類による美肌効果、疫力アップ・風邪予防などを期待することができます。

  • 疲労回復効果
  • 老化の抑制
  • がん予防
  • 高血圧予防・改善
  • ダイエット効果

青パパイヤに含まれる 「パパイン」は、タンパク質を分解する消化酵素なのでダイエット効果 が期待できます。

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青パパイヤは食べ過ぎると下痢・腹痛になる?

「パパイヤは食べ過ぎると下痢や腹痛になる?」という疑問を聞くことがありますが、パパイヤの水分量は約89%と高いため、水分のとりすぎでお腹を壊すことがあります。

また、 パパイヤは体を冷やして代謝を低下させる働きがある ため、冷え性の方の食べ過ぎには注意が必要です。食あたりとは別に、パパイヤによるアレルギーがあることを知っていますか?

アレルギーはある?

パパイヤは、体質によってアレルギー症状を起こすことがあります。パパイヤによるアレルギー症状には、口の痒み・口内の晴れや痒み・喉のイガイガ・口周りの痒み、パパイヤに触れた部分が痒くなる皮膚炎吐き気・腹痛・下痢など様々なものがあります。

口周りや口内に出る症状は「口腔アレルギー症候群」と呼ばれ、キウイや桃など他の果物を食べた時にも出やすい症状です。この症状の対処法としては、冷水を口をよくすすぐことが第一です。

ブタクサ花粉症とゴムアレルギーの人は注意

パパイヤアレルギーの人は「ブタクサ花粉症」を持っている人にみられがちで、 ブタクサとパパイヤのたんぱく質の構造が似ているゆえに発症 します。

また、「ゴムアレルギー」を持っている人にも発症しやすいことがわかっており、ゴム手袋で肌荒れしたことがある方も注意が必要です。適量であれば症状ではなくても、食べ過ぎた時に発症することもあるので気をつけてください。

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青パパイヤの食べ方は?

青パパイヤには苦みがあるので、下処理をしっかりしてから食べましょう。

青パパイヤの「下処理と切り方・食べ方とレシピ・保存方法・追熟方法」それぞれを見ていきましょう。

青パパイヤの下処置・切り方

パパイヤは完熟していれば下ごしらえをする必要はありませんが、青パパイヤをそのまま食べる場合「アク抜き」が必要になります。アク抜きしないと苦みが強く、食べられないのでしっかり下ごしらえをしましょう。

青パパイヤのアク抜き方法
  1. 皮をむいて種を取り、果肉を千切りにする
  2. 冷水に10分ほど浸け、水気をよく切る

青パパイヤの下ごしらえ(アク抜き)は、たったこれだけのステップです。水に浸けることでアクが抜け出るので、苦みを取ることができます。

切り方ですが、縦半分に包丁でカットするのが一般的です。皮はピーラーを使うと剥きやすいです◎

青パパイヤの生の食べ方・レシピ

パパイヤは、未熟な青パパイヤの状態でサラダとして食べられています。シャキシャキとしたキュウリのような食感で、細切りにすることで苦みも感じにくく食べやすいです。パパイヤの生産国であるタイでは、青パパイヤのサラダを「ソムタム」と言います。ナンプラーやレモン汁をメインとしたアジアンテイストの味付けなので、アジア料理好きの方は気に入るはずです◎

ソムタムの味付け
  • ナンプラー…大さじ2
  • レモン汁……大さじ2
  • ごま油………大さじ1
  • 砂糖…………大さじ1

青パパイヤの保存方法

未熟な青パパイヤの保存方法には2パターンあります。食べ方によって保存方法が異なるので、どちらのパパイヤを食べるかで保存の仕方を変えてみてください。

①青パパイヤとして食べる場合は冷蔵庫または野菜室保存

②完熟させて甘くする場合は常温で追熟させる

青パパイヤの追熟方法

パパイヤを追熟させる際のポイントはこちらです。

  • 常温で数日保存する
  • 直射日光は当たらない場所に置く

パパイヤは、冷蔵庫や野菜室に入れても追熟しません20度くらいの室温で数日保存することによって追熟され、皮は緑色から黄色またはオレンジ色に、果肉は柔らかく味は甘みを増します

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まとめ

この記事をまとめると

  • 青パパイヤは食べ過ぎることで体質によって下痢や腹痛・冷え性を起こすことがある!
  • パパイヤアレルギーがあり、ブタクサ花粉症やゴムアレルギーの人が発症しやすい!
  • 青パパイヤに含まれる「パパイン」はタンパク質を分解するのでダイエット効果が期待できる!

パパイヤや人によってアレルギー症状が出ることがあるので、初めて食べる時や食べ過ぎには注意しましょう。青パパイヤは下処理すれば苦みが取れ、ダイエットに効果的なので是非試してみてくださいね。

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