杏を食べたことはありますか?地域によってはあまり馴染みのない杏ですが、生食よりもジャムやシロップ漬けなど加工されたものを食べる機会が多いのではないでしょうか。杏と比べると見かけることが多い同じバラ科の植物にびわがありますが、杏とびわはどのように違うのでしょうか。この記事では
これらのテーマについてご紹介いたします。ドライアプリコットについても触れていきますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
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目次
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杏ってどんな味?
6月から7月の初夏にしか味わうことのできない杏。熟しやすく傷みやすいため、流通には不向きの果物です。場所によっては生の杏にお目にかかることは少ないのではないでしょうか。加工された杏を食べる機会が多いために、杏本来の味がわからない人も少なくないでしょう。品種も豊富な杏の味についてご紹介します。
味の特徴
杏は酸味があり爽やかな味がします。酸味が強いものは生食ではなく加工用として使用するのがおすすめです。その一方で、桃と同じくらいの甘さを持つ生食向きの品種もあります。果肉が柔らかく香りを強く感じるものが熟していて食べ頃の合図です。皮ごと食べてもOKですし、皮が気になるなら剥いて食べるとよいでしょう。
品種によって違う?
杏は大きく分けると東洋種と西洋種の品種に分かれます。東洋種の品種は酸味が強く生食には向かないものが多いため、加工用として使用されます。西洋種は品種改良により酸味を抑えて甘味が強くなっていて、生でも美味しく食べることができます。生食向きの品種には、ハーコットやゴールドコット、信州サワー、信山丸などがあります。
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あんずとびわの違いは?
以前は見かけることが多かったびわの木も、最近はあまり見かけなくなりましたね。杏とびわを見比べると、花や葉、実の形など違うところが多いので見分けやすいです。杏とびわは見た目以外、違いを感じる部分はどこにあるでしょうか?ここでは、杏とびわの味と使い方の違いについてまとめてみました。
味の違い
杏は爽やかで甘酸っぱく、果汁は少なめです。熟すと酸味が和らぎ甘みが増してきます。実が硬く香りが薄い場合は、食べ頃になるまで追熟します。種が大きい印象のあるびわは、ほのかな甘さと酸味があります。杏ほど酸味は感じず味に強い主張はありませんが、びわ特有の香りと瑞々しい食感を楽しむことができます。びわは追熟しないので、なるべく早めに食べましょう。
使い方の違い
杏もびわも生食や加工して食べますが、保存方法に違いがあります。びわは杏と違って追熟しないので、収穫後は早めに食べるのがおすすめです。また、冷やすと風味が落ちてしまうので、冷蔵庫での保存には不向きです。冷たいびわを食べたい時は、冷蔵庫に入れる時間を2時間くらいまでにしましょう。冷蔵に弱いびわですが、多すぎて食べられないという場合は冷凍保存しましょう。新鮮なびわ特有の瑞々しさは失われてしまいますが、1か月ほど保存することができます。食べるときは完全解凍すると水っぽくなるので、半解凍したシャーベット状がおすすめです。
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ドライアプリコットってなに?
アプリコットとは、杏の西洋種のことです。ドライアプリコットとは西洋種の杏を天日干ししたもの。生の杏と比べて鉄分がおよそ8倍で、貧血にもおすすめの食品です。食物繊維も豊富なので便秘や生活習慣病の予防も期待できます。ドライアプリコットはドライフルーツの中では低カロリーでつい食べすぎてしまいますが、過剰摂取すると下痢を起こしてしまう可能性もあります。食べるなら1日3個くらいまでにしましょう。次に、ドライアプリコットの使い方と味についてご紹介します。
使い方
βカロテンや食物繊維・鉄分など栄養素が豊富なドライアプリコット。アンチエイジングや冷え性にも効果が期待できるので、女性のおやつとしても人気です。そのまま食べても美味しいですが、ケーキやジャムなどお菓子作りの材料・刻んでヨーグルトやアイスにトッピングなど様々なアレンジができる便利な食材です。
どんな味?
ドライアプリコットは甘味も酸味もスッキリとした味わいです。産地によって味に特徴があるので、お好みによって産地を選んでみてください。食べ比べしてみるのもおすすめです。
- 甘いアプリコット:カリフォルニア産
- 酸味を感じさせないアプリコット:トルコ産
- しっかりとした酸味を感じるアプリコット:南アフリカ産
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まとめ
杏の味やびわとの違い、ドライアプリコットをテーマにご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 杏は酸味があり爽やかな味がする、杏の品種は大きく分けると酸味のある東洋種と甘味のある西洋種がある
- あんずとびわは見た目、味、冷蔵保存できるかどうかに違いがある
- ドライアプリコットとは西洋種の杏を天日干ししたもの、お菓子作りの材料やヨーグルトのトッピグなど使い道は様々で重宝する
産地によって味が異なる旬の期間が短い杏は、甘酸っぱくて爽やかな味わいです。品種によって加工用・生食用に分かれるので、味の違いを楽しむのもいいでしょう。
最近では高級フルーツのイメージが強いびわは味に強い主張はないものの、みずみずしい果肉がとても美味しい果実です。旬の時期には繊細なびわの風味を味わいたいですね。
ドライアプリコットは生のアプリコットと比較すると栄養価が驚くほど高くなります。ただし、糖分量も増えてしまうので食べるなら1日3個くらいまでにしましょう。
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