アニサキスによる食中毒が起こると、お腹に激痛を伴います。食中毒で激しい腹痛となるのは、なぜなのでしょうか?我慢できる痛みや症状が軽い場合は、自然治癒も可能なのでしょうか?今回は、
- アニサキスはなぜ痛い?
- 病院に行かない選択肢はある?
- あの民間療法は効く?
- アニサキスの潜伏期間・アレルギー
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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アニサキス食中毒の症状は激痛!
アニサキスによる食中毒症状は、お腹の激痛です。それ以外にも吐き気や下痢を伴うケースも多く、危険な海の寄生虫として扱われています。
アニサキスは魚を加熱したり冷凍したりすることで死滅させることができますが、生きたまま食べてしまうと激しい腹痛に襲われます。その理由はなぜなのでしょうか?
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アニサキスはなぜ痛い?理由は?
アニサキスでお腹に激痛を伴う理由には、体内に入った後のアニサキスの習性にあります。
アニサキス症の原因
アニサキス症と呼ばれるアニサキス食中毒の症状の原因は、 体内に入ったアニサキスが胃や腸の粘膜に潜り込む ことで起こります。アニサキスの大きさは長さ2〜3cm、太さ0.5mm〜1mmほどのごく小さなものですが、これが消化器官の粘膜に刺入すると、とんでもない痛みを伴うのです。
そのため、アニサキス食中毒の治療法としては刺さったアニサキスを内視鏡で取り除くのが一般的です。刺さった状態だと痛みが続くので、抜き取ることが一番の治療法となっています。
詳しくはこの記事をチェック!
アニサキスで病院に行かないことは可能?
アニサキスによる食中毒の疑いがある場合、病院で診てもらった方が安全です。症状が軽症であまり重くない場合は家で安静にしていてもOKですが、アニサキスは激しい痛みを伴う食中毒なので病院に行かずにはいられないことの方が多いでしょう。
自然排出を待てば自然治癒も可能
アニサキス食中毒の症状は、体内でアニサキスが生きている間続きます。体内に入ってからのアニサキスの寿命は4〜5日となっており、それを過ぎると死滅し症状も治まります。
死滅したアニサキスは他の食べ物とともに消化され、自然排出されます。症状が軽い場合、自然排出を待って自然治癒させることも可能です。
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あの治療法はアニサキスに効くの?
アニサキス食中毒が起きた場合に家庭でできる治療法として、いくつかの方法があると言われています。それぞれ本当に効果のある治療法なのかどうか見ていきましょう。
熱いお茶
“アニサキスには熱いお茶が効く”と言われることがありますが、生きたアニサキスを食べてしまった場合、熱いお茶を飲んでも食中毒症状を改善することはできません。加熱によるアニサキスの死滅温度は60度以上であり、飲める温度の熱いお茶を飲んでも効果はありません。
アルコール
“アニサキスにはアルコールが効く”と言われることがありますが、こちらも効果はありません。アニサキスはアルコールに強く、2.5〜10%濃度のアルコール飲料内で 5 日間生存、14〜25%アルコール飲料内でも平均 5.6 時間生存します。
あくまでも温度の決まった冷凍処理か加熱処理でしか死滅させることができないので、それ以外の方法は効かないので注意しましょう。
正露丸
アニサキスによる食中毒症状が出た時の対処法として、正露丸を飲む方法があります。正露丸は下痢や腹痛に効果的なので、一時的な応急処置としては効果があります。
痛み止め・ロキソニン
ロキソニンなどの市販の痛み止め薬には痛みを緩和させる効果があるため、病院に行くまでの時間や、軽症の場合に使える市販薬です。
アニサキス症状の期間
アニサキス食中毒による症状が出るまでの潜伏期間は、食後数十分〜十数時間 と幅が広いのが特徴です。食後すぐに症状が出るパターンもあれば、翌日になってから出るパターンもあります。また。人によっては軽傷で済むこともあるので、アニサキス食中毒にかかっていると気づかないこともあるようです。
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死亡することはある?
アニサキスによる食中毒で死亡することはありません。症状は激しい腹痛・吐き気・下痢で、命に関わるものではない食中毒です。
しかし、『アニサキスアレルギー』によって呼吸困難を起こした場合、アナフィラキシーショックといって命に関わることもあるので早急に医療機関を受診しましょう。
死亡するケースとしては、アレルギー症状として気管が腫れてしまい、呼吸の気道が十分に確保できず呼吸困難によって命を落としてしまうことです。他のアレルギー食品でも起こる、怖い症状となっています。
アニサキスアレルギーとは
食品アレルギーには様々なものがありますが、 『アニサキスアレルギー』 というものもあります。これはアニサキスによる食中毒とは別物で、死んだアニサキスによっても体に症状が現れます。
通常のアニサキス食中毒であればアニサキスの死骸は食べてしまっても大丈夫なのですが、アレルギーの場合は死骸を食べることによってもアレルギー症状が出るのです。
アニサキスアレルギーの症状には、蕁麻疹や呼吸困難があります。この2つは食中毒では出ない症状なので、魚を食べた時に蕁麻疹や呼吸困難となった場合はアレルギーの可能性があります。
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まとめ
この記事をまとめると
- アニサキス症の激痛は、胃や腸の粘膜にアニサキスが刺入することが原因!
- 痛みが軽い場合は自然排出を待って自然治癒も可能◎
- アニサキス食中毒による死亡の可能性はないが、アレルギーによって死亡する可能性はあるので注意
- アニサキスアレルギーの症状は、蕁麻疹や呼吸困難
アニサキス症による激痛の原因は、アニサキスそのものが胃や腸の粘膜に潜り込むことで起こります。激しい痛みを伴うので、抜き取ることが最善の治療法です。民間療法として色々な方法が噂となっていますが、あまり効果的なものはではないので、速やかに医療期間を受診しましょう。
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