アニサキスの痛み止めにロキソニン・正露丸は効果ある?自宅での治療薬は?

アニサキスによる食中毒症状は、激しい腹痛や下痢・吐き気などです。特にお腹の痛みはほとんどケースに伴う症状で、治療しないと数日続きます。そんな時に痛み止めとしてロキソニンや正露丸の効果はあるのでしょうか?今回は、

  • アニサキスにロキソニン・正露丸は効く?
  • 自宅治療はできる?病院での治療法は?
  • 症状はいつまで続くの?

これらのテーマについて紹介いたします。

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食中毒の胃アニサキス症とは?

アニサキスによる食中毒症状は、主に激しい腹痛・吐き気・下痢です。アニサキスが消化器官の粘膜に刺入することで痛みを伴い、刺入した場所が胃の場合「胃アニサキス症」となります。

胃アニサキス症

“胃アニサキス症”とは、生きたまま体内に入ったアニサキスが胃の粘膜に潜り込むことで激しい胃痛や吐き気・腹痛を伴う症状です。アニサキスは胃や腸の粘膜に刺入する寄生虫ですが、腸よりも胃に刺入するケースが多いです。

アニサキスを食べてからアニサキス食中毒を発症するまでの時間は様々で、 早くて数十分〜遅くて十数時間 と言われています。

胃アニサキス症の場合は、数時間以内に発症する可能性が高いです。腸にアニサキスが刺入する「腸アニサキス症」の場合は、胃を通り腸内まで到達する時間がかかるため、十数時間後に発症することが多いです。

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アニサキスの痛み止めにロキソニン・正露丸は効果ある?

アニサキス症には激痛が伴います。太さ約1mmほどの小さな寄生虫ではありますが、消化器官の粘膜に刺さると激しい痛みが出るのです。その痛み止めとして、市販薬のロキソニンや正露丸を自宅治療として飲む方もいますが、 一時的な応急処置程度で完全に痛みを取ることはできません 

アニサキスによる激痛の原因は、アニサキスそのものが粘膜に刺さっていることなので、それを抜き取ることが痛みを取る一番の治療法となります。

胃アニサキス症の治療

人によっては軽い痛みで済むこともあるようですが、大半は激痛となるので医療機関で診てもらう必要があります。胃アニサキス症の治療としては、内視鏡を使ってアニサキスが刺入した部分を特定し、刺さったアニサキスを抜き取る治療になります。

そのまま放置しているといずれ痛みは治まりますが、体内でアニサキスが生き続けている以上、痛みが消えることはないので辛いでしょう。

自然治癒の場合症状はいつまで続く?

胃アニサキス症にかかっても自然治癒させたい場合、アニサキスが体内で死滅するまでは腹痛や下痢といった症状が続きます。魚の体内では生き続けられるアニサキスですが、 人の体内での寿命は最長1週間 と言われています。

胃に刺入した場合は4〜5日腸に刺入した場合は3〜4日痛みが続くと思って良いでしょう。

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病院に行かないのはアリ?

アニサキスによる食中毒の疑いがある場合、病院で診てもらった方が安全です。症状が軽症であまり重くない場合は家で安静にしていてもOKですが、アニサキスは激しい痛みを伴う食中毒なので病院に行かずにはいられないことの方が多いでしょう。

体内で死滅したアニサキスは他の食べ物とともに消化され、自然排出されます。症状が軽い場合、自然排出を待って自然治癒させることも可能です。

痛みを和らげる方法はある?

自宅治療として痛みを和らげる方法は、ロキソニンや正露丸などの市販薬以外に何かあるのでしょうか?「効く」と言われている熱いお茶とアルコールについて解説します。

熱いお茶

“アニサキスには熱いお茶が効く”と言われることがありますが、生きたアニサキスを食べてしまった場合、熱いお茶を飲んでも食中毒症状を改善することはできません。加熱によるアニサキスの死滅温度は60度以上であり、飲める温度の熱いお茶を飲んでも効果はありません。

アルコール

“アニサキスにはアルコールが効く”と言われることがありますが、こちらも効果はありません。アニサキスはアルコールに強く、2.5〜10%濃度のアルコール飲料内で 5 日間生存、14〜25%アルコール飲料内でも平均 5.6 時間生存します。

あくまでも温度の決まった冷凍処理か加熱処理でしか死滅させることができないので、それ以外の方法は効かないので注意しましょう。

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市販薬は応急処置として

ロキソニンや正露丸といった市販薬は、アニサキス食中毒に対しては応急処置として飲む程度で、完全に効果のあるものではありません。アニサキスが粘膜に刺入して生き続けている限り、痛みは続くので病院での治療をオススメします。

中には軽傷で済むパターンもあるので、それ以外の場合は速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

この記事をまとめると

  • アニサキス食中毒に対してロキソニン・正露丸は一時的な応急処置程度でしかない
  • 病院での治療法は、刺さったアニサキスを抜き取る治療となる!
  • 症状が軽い場合は自然治癒で自宅治療も可能
  • アニサキスは体内で4〜5日生き続けるのでそれまでは痛みが継続する

アニサキスによる食中毒は激しい腹痛を伴うのが一般的です。アニサキス自体が粘膜に刺さっていることが原因なので、正露丸やロキソニンは応急処置としてしか効き目がないことを覚えておきましょう。病院では内視鏡検査でアニサキスを抜き取ることもできるので、激痛の場合は病院で診てもらってくださいね。

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