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アマランサスを知っていますか?日本のスーパーではほとんど見かけない食材ですが、アマランサスの種子は有名で、海外ではダイエットや健康によい「スーパーフード」として注目されています。しかし、葉や茎はあまり流通していないため、知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、
- アマランサスとは
- アマランサスは体にいい?
- アマランサスに毒性は?
目次
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アマランサスとは
特徴
アマランサスは、ヒユ科ヒユ属の一年草です。南米のアンデス山脈では、インカ文明時代から栽培されていた穀物です。主な原産地は、ペルー、グアテマラ、メキシコなど。それらの国では、一般的な葉物野菜として食べられています。現地では、「熱帯のほうれん草」と呼ばれ、好まれている野菜です。
日本では、ゲイトウと呼ばれ、江戸時代に観賞用として輸入されました。近年は、タンパク質や食物繊維など栄養が豊富なことから、ダイエットや健康によいスーパーフードとして注目されています。WHO(世界保健機関)は、アマランサスのことを「未来の食物」として評価しています。
使い方
種子
アマランサスの実は、直径1mm程度の小さな粒です。花が咲き3~4カ月たつと穂が成熟して乾燥し、薄い黄色い実がこぼれ落ちてきます。食感は、プチプチとしていて、スープに入れたり、パンや焼き菓子のトッピングとして利用されています。アマランサスの種子は、グルテンフリーのため、グルテンにアレルギーを持つ方でも安心して食することができます。また、宇宙食としても用いられています。
葉
アマランサスの葉(穂が育つ前の若葉)も食べることができます。葉は、一般的に緑色のものと赤色のものがあります。生のままだと苦味がありますが、加熱することによって苦味は和らぎます。炒めたり茹でたりすることで食べやすくなります。
アマランサスは体にいい?
栄養成分
アマランサスの葉には、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、マンガン、葉酸などが豊富に含まれています。
- たんぱく質:人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料です。エネルギー源になるため人間が健康に生きていくために必要な栄養素です
- ビタミンA:皮膚や粘膜、目の機能維持、細胞の成長・分化に関与します。ビタミンAが不足すると、夜盲症や皮膚・粘膜の乾燥、胎児の奇形などにつながることが示唆されています
- ビタミンC:骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に欠かせない成分です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成されないために、血管がもろくなり出血を起こします
- カルシウム:骨の形成に必要な栄養成分です。アマランサスのカルシウム量は、ほうれん草の3倍も含まれています
- マンガン:体内でのさまざまな代謝の酵素活性に関わるため、体内の機能維持に必要なものです。生殖機能、脂質代謝、脳機能に関わるとされています
- 葉酸:ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にもとても重要なビタミンです
効能
アマランサスの葉を日常的に食べることで、どのような効能が期待できるのでしょうか?一例をご紹介します。
- 貧血の予防改善・骨粗しょう症の予防:血液を作る鉄分や亜鉛、骨を丈夫にするカルシウムやビタミンKの補給ができます。
- 血糖値の上昇を抑制:小麦のグルテンには血糖値を上昇させる「インスリン」が多く含まれています。しかし、アマランサスはグルテンを含まない穀物のため、血糖値が急激に上がる心配がありません。生活習慣病を予防し、太りにくい体づくりに繋がります。
- アンチエイジング:アマランサスは、亜鉛やビタミンEも含まれており、アンチエイジングに効果があるとされています。亜鉛は毛髪の再生を助け、抜け毛を減らすといわれています。強い抗酸化作用をもつビタミンEは、血行をよくし、クマやくすみ、肌荒れの改善が期待されています。
- ダイエット:アマランスの食物繊維には、水溶性と不溶性の両方が含まれているのが特徴です。水溶性食物繊維は、水分に溶けて便を柔らかくし、腸内環境を整えます。不溶性食物繊維は、水分を吸収し便の流れをよくする便秘解消の働きがあるとされます。
効果的な食べ方は?
サラダ
アマランサスの葉は苦みがありますが、サラダとして食べることで栄養素をそのまま摂ることができます。
味噌汁
アマランサスは洋風のイメージがありますが、味噌汁の具材にしても美味しくいただくことができます。茹でる時間は短くて大丈夫なので、軽く湯がく程度でOKです。
おひたし
アマランサスを使ったおひたしも簡単でおすすめです。加熱することで苦味が消え、クセがなくなり食べやすくなります。めんつゆとおかかですぐに作ることができるので、時短メニューとしてもGOOD。
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アマランサスに毒性は?
強い毒性はない
アマランサスには毒性はないものの、以下の栄養素は摂り過ぎると体に良くない影響をもたらす可能性があるとされています。
・アブシジン酸
・フィチン酸
・シュウ酸
これらの成分は、他の野菜や穀物にも含まれています。毎日大量に食べなければ、そこまで気にする必要は無いとされています。
食べ過ぎに注意
アマランサスを過剰に摂ると、消化不良を起こし下痢になる可能性もあるようです。
アマランサスにはサポニンという成分が多く含まれています。この成分は大量に摂取すると腸の粘膜に穴をあける要因となる場合があると報告されています。腸の粘膜に穴が開いた状態になると、摂取した食べ物が直接粘膜から血液中に流れ出し、アレルギー反応を起こすことがあります。
では、一日の適量はどのくらいでしょうか?
一日の適量は?
1日の摂取目安量は100g程度とされていますが、体調を見ながら量は加減してください。食べれば食べるほど健康になるというものではありません。食事はバランス良く摂ることが大事です。
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まとめ
今回は、アマランサスの葉についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- アマランサスは、スーパーフードとして注目されている
- 鉄分、カルシウム、たんぱく質などの栄養成分が豊富
- アンチエイジングやダイエットなどの効能が期待されている
- 一日の摂取目安は100g
- 生のままでは苦みがあるため、加熱調理がおすすめ
日本のスーパーではなかなか見かけない食材ですが、旅先のスーパーなどで見かけたら、ぜひ食べてみてくださいね!
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