春の訪れとともにお店に並び始める果物の代表格として知られる甘夏は、甘味の酸味のバランスが良く人気の高い柑橘類です。
旬の甘夏は値段もお手頃のため、ついつい食べきれないほどに買い過ぎてしまうこともありますよね。
- 甘夏ってどんなみかん?
- 甘夏の賞味期限はどのくらい?
- 甘夏の正しい保存方法
今回は、こちらについて詳しく解説します。
スポンサードリンク
目次
|
|
甘夏とは?
夏みかんの変異種
甘夏は、「川野ナツダイダイ」と言う正式名称を持つミカン科ミカン属の柑橘類です。甘夏自体は、もともと夏みかんから枝変わりして生まれたという歴史があります。
甘夏の特徴
甘夏は酸味が少なく甘味が多いのが大きな特徴であり、爽やかで甘い香りがとても魅力的な果物です。また、外観的な特徴としては外皮がとても厚く、手だけで剥こうとすると少し大変なこともあります。
その場合は、包丁で縦に切れ目を入れることで、とても皮が剥きやすくなりますよ。
なお、甘夏にはたくさんの種類があることで知られていますが中でも有名なものは以下の通りです。
新甘夏
甘夏からの枝変わりで生まれた品種です。熊本県や愛媛県で栽培されている新甘夏ですが、栽培場所によって異なる名前で呼ばれているという面白い特徴を持った柑橘類でもあります。
栽培が盛んな愛媛県では「サンフルーツ」という名前で親しまれています。名前の由来は「太陽」の英語である「SUN」と「燦々(さんさん)と降り注ぐ太陽」から付けられているとのこと。
甘夏と比較すると外皮がつるつると滑らかで、甘夏よりも更に豊富な甘味が特徴的です。
スポンサードリンク
甘夏の賞味期限
果物は日付で賞味期限が決められているわけではないため、賞味期限を私たち消費者自らが判断しなくてはなりません。
ここでは保存温度帯別の甘夏の賞味期限について解説します。
常温の場合
他の食材と違い、甘夏は常温保存が可能です。風通しが良く直射日光のあたらない場所に「ヘタを下向きにして」置くことで1週間程度は日持ちさせることが出来ます。
冷蔵庫の場合
梅雨の時期を迎える頃は、甘夏を冷蔵庫で保存すると更に安心です。乾燥や匂い移りを匂いすることがないようにしっかりとビニール袋に包んでから保存することで、2〜3週間ほど保存することが可能になります。
冷凍庫の場合
甘夏をとにかく長期間保存するには冷凍保存がおすすめです。一度冷凍した甘夏は解凍後に外皮を剥くことが難しくなってしまいます。冷凍前に甘夏の外皮を剥いた状態で冷凍保存を行ってもおよそ1ヶ月は保存することが可能です。
傷んでいるかチェック
甘夏を保存する際には、甘夏の表面に変色や虫食いが発生していないことを必ず確認するようにしましょう。また、外皮に触れてみて特定の部分に柔らかい触感がある場合は、傷みかけている合図です。
その場合は長期保存は敢えて諦め、出来る限り早めに食べきってしまうことも無駄なく甘夏を楽しむためには必要な判断ですよ。
スポンサードリンク
甘夏の保存方法
甘夏の適切な保存に欠かせないのはやはり温度管理です。ここでは、甘夏の美味しさをより長持ちさせることが出来る保存方法について解説します。
高温多湿を避ける
甘夏は高温多湿環境におかれると、痛みが進んだりカビの発生に繋がるリスクが生じます。そのため、甘夏を保存する場合は高温多湿環境を避けることが大切です。
具体的には、常温保存を行う場合は、風通しの良い冷暗所に置くようにすると良いでしょう。
また、甘夏を大量に購入する場合は、多くの場合段ボールで購入することになります。甘夏を美味しく保存する場合は、まず段ボールのまま保存することを止めましょう。これは、段ボールが空気を遮断してしまい、甘夏の痛みを進行させてしまうためです。
おすすめとしては、すぐに食べることが出来るよう2個程度の甘夏を風通しの良い場所で保存するようにして残りを冷蔵もしくは冷凍保存すると良いでしょう。
なお、冷蔵・冷凍庫への保存方法については以下に続けて解説します。
冷蔵庫・冷凍庫に入れる
甘夏の美味しさを保ったまま保存するには、冷蔵庫・冷凍庫をしっかり活用しましょう。それぞれの温度帯における適切な保存方法は以下の通りです。
冷蔵保存
甘夏を冷蔵保存する際は、乾燥を避けるためにしっかりとビニール袋で甘夏を覆うことが大切です。また、極端に温度を下げないように冷蔵庫内の野菜室などで保存することもおすすめします。
冷凍保存
甘夏は、解凍した後でも食べやすいよう冷凍前に外皮を剥いておくとより便利です。また、外皮を剥いた甘夏はジップロックなどに入れてチャックをすることで乾燥を防ぐことが可能です。
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- 甘夏は夏みかんが枝変わりしたことによって生まれた変異種であり、熊本県で最も栽培されている
- 甘夏は常温で保存する場合は風通しの良い冷暗所で約2種間まで保存が可能
- 冷蔵保存する場合は乾燥をさけるためにしっかりと全体をビニール袋で包んであげることが大切
- 冷凍保存する場合は解凍後にすぐに食べやすいように外皮を剥きジップロックに入れて冷凍実施することが大切
いかがだったでしょうか。
日本人にとって特に馴染みの深い柑橘類である甘夏。爽やかな酸味と豊かな甘味はリフレッシュにはもってこいの果物と言えるでしょう。いつでも気軽に食べることが出来るように、あらかじめ冷凍保存しておくと何かと便利ですよ。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
スポンサードリンク