揚げ物に欠かせない『油』は高カロリーなのでダイエットの大敵でもありますが、”体に悪い”と言われています。日常的に使う食品にも関わらず、体に悪いのはなぜなのでしょうか?そこで今回は、
- 油が体に悪い理由
- 食べ続けるとどうなる?
- 油の悪い保存方法
- 体に良い油とはどんな種類?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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油はなぜ体に悪い?
『油は体に悪い』と言いますが、その根拠は何なのでしょうか?油にはいくつもの種類がありますが、体に悪いと言われる油は、キャノーラ油などのサラダ油やマーガリンです。その理由は油に含まれているトランス脂肪酸なのですが、その理由について詳しく確認してみましょう。
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸は「やばい・危険・体に悪い」と言われていますが、体への影響にはこのようなことが挙げられます。
- トランス脂肪酸には体に良い善玉菌を減らして悪玉菌を増やす働きがある
- 免疫機能を低下させる
- 発がんリスクを上げる
- アレルギー疾患のリスクを上げる
- 認知症や糖尿病のリスクを上げる
トランス脂肪酸には、このような健康被害があると言われているのです。こんなにも危険性がある食品が、日本で使用されているのは驚きですよね。
悪玉菌が増えると血中コレステロール値が高くなり、循環器系の疾患を起こすリスクが高まります。 命に関わる生活習慣病を引き起こす原因となるトランス脂肪酸を日常的に食べるのは、非常に危険 なのです。
『油=高カロリーで太るもの』というだけではなく、病気を引き起こす可能性があるので、揚げ物や揚げ菓子、マーガリンを日常的に食べている方は要注意なのです。
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トランス脂肪酸を含む食品
トランス脂肪酸を含む食品は、油やマーガリン以外にも様々なものがあります。「天然にできるもの」と「油脂加工の際にできるもの」の2パターンがあり、天然なものとしては牛乳・羊肉などがあります。
一方で、油脂加工の際にできるものには、マヨネーズ・ショートニングなどカテゴリーは様々です。油っぽい食品に含まれるものなのかと思いますが、牛乳や羊のお肉にも含まれているというのが意外ですよね。
また、トランス脂肪酸を含んだマーガリンやショートニング・食用油を使用して作った焼き菓子・パン・揚げ物などにも含まれているので、あらゆる食材に使用されています。
賞味期限切れの油も危険
サラダ油は体に悪いだけではなく、開封してから時間が経つと酸化が進んでいきます。酸化した油からは『ヒドロキシノネナール』や『過酸化脂質』という有害な物質が発生します。
これらの物質は体内に蓄積し、認知症の原因となったり、下痢・腹痛・頭痛・嘔吐の原因となってしまうのです。
体に良い油の使い方
油は酸化すると有害物質が発生して味も落ち、体に悪いものとなります。そうならない使い方のポイントには、このようなものがあります。
- 揚げ油は一回ずつ新しくする
- 開封後は早めに消費する
- 直射日光が当たる場所で保存しない
揚げ油は何度か使う方も多いですが、一度使った油は酸化しやすく、時間の経過とともに有害物質が増えていきます。油はそこまで安い食品ではないので数回使いたくなるかもしれませんが、健康のためには毎回新しい油を使いましょう。
また、油が酸化するのは空気や光に触れるためです。保存場所を冷暗所し、しっかり封をすることで酸化を遅らせることができます。とは言っても、一度開封したものは酸化が始まってしまうので、できるだけ早く使いきりましょう。
体にいい油の種類は?
では、サラダ油やマーガリンの代わりに、どんな油を使えば体に影響が出にくいのでしょうか?代表的なおすすめ油はこちらです。
- ごま油
- オリーブオイル
- ココナッツオイル
- MCTオイル
- 亜麻仁油
それぞれの特徴や含まれる成分・体への効果について確認してみましょう。
ごま油
ごま特有の成分『セサミン』を始め、不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
これらの脂肪酸は血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを抑制するので健康維持に効果的です。また、食物繊維や抗酸化作用の強いビタミンEも豊富です。
- アンチエイジング効果
- コレステロールの低下
- ガン予防
- 白髪改善
- 髪にハリやコシを持たせる
- 便秘解消
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オリーブオイル
オリーブオイルには脂質、ビタミンE、ビタミンK、オレイン酸、ポリフェノールなどの栄養成分を含んでいます。
もちろん100%オイルなのでカロリーとしては高いですが、一般的なサラダ油と違ってオレイン酸が悪玉コレステロールを減らし、生活習慣病予防になるので積極的に使いたいオイルです。
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ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ココヤシの実から抽出される油です。ココナッツの甘い香りが特徴で、涼しい場所で保存すると白く固まるのが特徴です。温めると液体となり、色は透明です。ココナッツと聞くと甘いイメージがありますが、甘くなく香りのみです。
ココナッツオイルには、ラウリン酸という中鎖脂肪酸が含まれています。これは免疫力を上げたり抗菌作用があるもので、風邪予防に効果があるとされています。また、肌や髪に直接つけることで潤いを補給できるといった使い方もあります。
- ラウリン酸:ラウリン酸は、抗菌活性を持つ油脂と言われており、現在研究が進められている脂肪酸です。人間の皮膚表面に存在し、肌の乾燥を護りつつ、菌を殺す働きがあるという報告がされている栄養素です。
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MCTオイル
MCTオイルは、ココナッツやパームに含まれる中鎖脂肪酸油だけを抽出したものです。ダイエットに効果的なオイルとして知られ、筋トレ中の方もよく使用しているヘルシーなものです。
mctオイルは無味無臭で何の味もありません。ココナッツを原料としているものの香りもないのです。
ココナッツオイルにも中鎖脂肪酸が含まれていますが、その含有量は約60%。それに対し mctオイルの中鎖脂肪酸含有量は100% です!mctオイルはココナッツやパームから「中鎖脂肪酸だけを抽出したもの」なので、中鎖脂肪酸の濃度が遥かに高くなっています。
中鎖脂肪酸の効果としては、このようなものがあります。
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
- 免疫力アップ
- 美容効果
- ダイエット効果
- エネルギー補給効果
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亜麻仁油
亜麻仁油の栄養成分として一番注目したのがオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は不飽和脂肪酸の一つで、人の体内で生成することができないため食品から摂る必要がある栄養です。オメガ3脂肪酸の中にα-リノレン酸があり、体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。
また、オレイン酸やリノール酸など太りにくい脂質成分が多いのが人気の秘訣です。不飽和脂肪酸が多く含まれているため、コレステロール値の低下や血管強化にも効果があります。
- 便秘解消・整腸作用
- コレステロール値を下げる
- 血管を強くする
- 美肌効果
- ガン予防
一つ注意したいのは、亜麻仁油は加熱することで酸化してしまいαリノレン酸の質が変化するため、できるだけ加熱しないことが効果的な食べ方のポイントとなります。そのため、 揚げ物には向いていません。
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まとめ
この記事をまとめると
- 油が体に悪いと言われる理由は、トランス脂肪酸や酸化により有害物質が増えるため
- 体への影響には、ガンなど生活習慣病・認知症などのリスクがある
- 酸化させない保存方法や、揚げ油を何度も使いまわさないことが対処法の一つ
- オリーブオイルやごま油など体に良い油での代用がおすすめ
サラダ油は日常的に使われているものですが、実は健康への影響もあるものです。使い方によってもリスクを下げることができるので、上手く使ってみましょう。
また、体に良い油で代用することで安心して食べることができるので、是非この機会に他の油にも目を向けてみてくださいね。
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