長芋を長期保存したい時は冷凍もできますが、冷凍保存すると栄養が気になりませんか?生の状態と比べて、冷凍後は栄養が減ってしまうイメージがあるかと思います。そこで今回は、
- 長芋に含まれる栄養素
- 冷凍すると栄養は減る?
- 長芋の冷凍保存方法
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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長芋に含まれる主な栄養・効果
栄養素
長芋の一番の特徴といえばネバネバしているところですね!長芋の粘り気は、食物繊維の一種の“ペクチン”や“ムチン”というものです。ムチンやペクチンは、生活習慣病全般に予防効果のあるぬめり成分です。
また、消化酵素のジアスターゼも含まれており、胃腸の消化を助ける作用があります。ビタミンB1やカリウムが含まれているのも特徴です。
- ムチン:ムチンは、たんぱく質と糖が結合した多糖類という物質になります。水分保持力が高く、ぬめりのある食材に含まれています。粘膜を保護する力が多く、特に胃を保護する働きが有名です。目や鼻の粘膜にも存在し風邪をひきにくくする他、肝臓や腎臓の働きも良くする栄養素です。
- ペクチン(水溶性&不溶性):ペクチンは、植物の細胞壁に含まれている多糖類で、砂糖やさんを加えることでゼリーの様なとろみに変化します。水溶性と不溶性の2種類に分類することができ、主な働きは便秘・下痢の解消、コレステロール値、血糖値を下げる栄養素です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
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効果
消化酵素が胃腸の働きを助けたり、ムチンやペクチンによる便秘解消効果を期待することができます。また、食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする働きもあるので、糖尿病にも効果的です。
- コレステロールの上昇抑制
- 高血圧予防・改善
- 便秘の予防・改善
- 消化の促進
- 糖尿病予防
- 便秘解消
長芋は冷凍すると栄養はどうなる?
冷凍すると栄養素が壊れてしまうイメージがありますが、長芋に含まれる主な栄養素は冷凍に強いのでしょうか?
結論からお答えすると、 長芋の代表的な栄養素であるペクチンやムチンは、冷凍してもあまり壊れないので残すことができます! 栄養素によっては冷凍することで壊れてしまい、健康効果を得られないものもあります。
しかし、ムチンやペクチンは冷凍してもあまり変化しません◎
冷凍する際の注意点
ペクチンやムチンは冷凍してもあまり壊れない栄養素ですが、解凍する際に出てくる水分と共に多少流れ出てしまいます。そのため、水分ごと料理に使うことで余すことなく栄養を摂ることができます。
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冷凍した長芋の賞味期限は?
長芋は、丸ごと1個の状態であれば約1か月、カットしたものは1週間〜10日ほど日持ちする野菜です。丸ごと1個であれば1か月持つので冷凍する必要はあまりありませんが、一度カットしたものはそこまで日持ちしません。
そこで冷凍保存することで、 カットしたものでも1ヶ月持たせることができます◎ 冷凍してもあまり栄養価が落ちないので、すぐに消費できない時や作り置き食材用として冷凍しておくのもおすすめですよ。
長芋の冷凍保存方法
すりおろした場合
- 長芋をすりおろした状態にする
すりおろした長芋を冷凍用の保存袋に入れます - 冷凍庫で平らにして保存
なるべく冷凍庫で平らに保存します
箸などで折り目をつけておいたり、平らにしておくことで次使う分だけ割って使えるので便利です◎製氷皿入れて冷凍することもできます。その際は、凍ったらすぐに取り出して冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
皮付きの場合
- ラップでしっかり包む
少量しか使わない方は、皮付きの長芋をラップで包みます - 冷凍用保存袋に入れる
保存袋に入れたら冷凍庫で保存する
食べる際は凍ったまますりおろすことができます。味が失われないように自然解凍することをおすすめします。すぐ食べたい方は、流水解凍しましょう。
冷凍長芋を解凍するとぶよぶよ柔らかい?
長芋は本来シャキシャキとした食感ですが、冷凍すると『ぶよぶよ』になったり柔らかくなったりする可能性があります。そのため、“長芋は冷凍するとまずい”と感じる方も多いようです。
そこでおすすめなのが、すりおろして冷凍する方法です。すりおろした長芋は食感が変化することがないので、解凍しても美味しく食べることができます。
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まとめ
この記事をまとめると
- 長芋の主な栄養素であるムチンやペクチンは、冷凍してもあまり損なわれない
- 解凍時の汁気にも栄養が含まれているので一緒に料理に入れることで余すことなく食べられる
- 長芋は冷凍することで食感がぶよぶよ柔らかくなることがある
- すりおろして冷凍することで、食感の変化もなく美味しく食べることができる
長芋を冷凍しても、代表的な栄養素は壊れにくいことがわかりました。栄養はある程度残せるものの、食感が柔らかく変化してしまうので、冷凍保存はすりおろしがおすすめです。そのままとろろご飯に使えるので、ぜひ試してみてくださいね。
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