いぶりがっこの塩分量は?体に悪い?どれくらいで食べ過ぎになる?

 いぶりがっこ という食べ物をご存知でしょうか?秋田県発祥のお漬物であるいぶりがっこは、お漬物といってもスモーキーな味わいでお酒によく合い、地域によっては居酒屋メニューとしても見られます。

そんないぶりがっこですが、塩分や糖分の量はどうなのでしょう。あまり体に良くないのかな?という疑問を解消していきましょう。

  • いぶりがっことは?
  • 原材料や作り方、食べ方は?
  • いぶりがっこは体に悪いのか?
  • 塩分・カロリー・糖分について
  • 食べ過ぎるとどうなる?
美味しいいぶりがっこについてご紹介します。

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いぶりがっことは

秋田県から始まったいぶりがっこは、厳しい寒さで大根が凍ってしまうのを防ぐために作られたのが始まりだそうです。「がっこ」とは秋田の方言で「お漬物」のこと。

噛むたびに風味と香りが広がり、たくあんとはまた違った美味しさで、ご飯のお供だけでなく 様々な料理に活躍 できます。

原材料

材料は大根。そして、米糠・塩・ザラメなどを漬け込んでいます。いぶりがっこは 燻製させるのが特徴 で、その際に使う焚き木は、乾燥させたナラ・桜・ケヤキなどの広葉樹です。

作り方

同じ大根のお漬物でも、たくあんと違うところは燻製させているということ。天井から大根を吊るして丸太を焼き、その煙で 5日間ほど燻します 。これに使う部屋を「いぶし小屋」と言います。

そうすると大根は茶色くなり水分が抜けていきます。完全に水分が抜けたら上記の材料に 2〜3ヶ月ほど漬け込んで できるのがいぶりがっこです。

MEMO
日照時間が短い秋田では、天日干しができず家の中に吊るし、各家にあった囲炉裏の煙でできたのがいぶりがっこの始まりと言われています。

食べ方

お漬物なので、ご飯に合うことはもちろんですが、 どんな料理にも合う万能なお漬物 です。

【おつまみ】

燻製させてスモーキーな大人な風味のあるいぶりがっこは、お酒との相性もいいです。日本酒だけでなく、ワインやウイスキーと一緒に食べる方も多いです。
【チーズ】

いぶりがっこの食べ方として人気なのが、チーズとの組み合わせ。燻製香が引き立ち、これもまたおつまみとして最高の1品になります。
【ポテトサラダ】

以外にもマヨネーズとの相性も良く、細かく刻んでポテトサラダに入れれば風味も食感も楽しいポテトサラダに変身します。
【チャーハン】

ご飯との相性が抜群なので、チャーハンの具にもぴったりです。食感といぶりがっこの塩気が効いた美味しいチャーハンが出来上がります。

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いぶりがっこは体に悪い?

自然由来のもので作られる発酵食品のいぶりがっこは体にも優しいイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか。気になる塩分やカロリーを見ていきましょう。

塩分量

いぶりがっこの 塩分量は100gあたり3〜4g ほど。もともと保存がきくように作られたいぶりがっこは、やはり塩分が多いです。

そのため、料理に加える際は塩分をいつもより少なくするとちょうどいいかもしれません。

カロリー・糖質

 100gあたりのカロリーは85kcal 。ザラメ糖などを使っているとしても、主原料が大根なのでそこまでカロリーは高くありません

ですが、 糖質は100gあたり約14g と漬物の中ではやや多めです。たくあんと比べると約8倍の糖質量となります。

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いぶりがっこの一日の適量は?

では、どのくらいの量だと問題ないのでしょうか。お漬物はついパクパクとお箸が止まらなくなりがちです。特に、いぶりがっこに多い塩分量に注目してみましょう。

適量

いぶりがっこに多い塩分に着目します。目標としている 食塩摂取量は男性が8g、女性が7gです。また、高血圧などの持病がある方は6g未満が理想 とされています。

お漬物は、2切れ程度で1g前後の塩分を摂取することになります。それに、おかずやお味噌汁を食べるとなるとやはり食べ過ぎは塩分過多になってしまう可能性があります。

おかずの塩加減なども調節しながら、食べるようにしましょう。また、使うお塩も質のいい天然のお塩をオススメします。

食べ過ぎるとどうなる

食塩の過剰摂取は、様々な症状と病気につながります。まず一番わかりやすいのがむくみ。塩分を過剰に摂ると、それを薄めようと体内の水分が排出されずに細胞から溢れ出ていいるのです。

そして、高血圧にもつながります。これは、動脈硬化・脳出血・心筋梗塞・脳梗塞など命に関わる病気のリスクが高まってしまうので気をつけばければなりません。

そのほかにも、肝臓に負担がかかってしまったり、不整脈により息切れやめまいが起きたりと、 塩分過多は体に支障をきたす要因となってしまいます。 

逆に、いぶりがっこが体にいいとされる効能は、腸内環境を整えてくれる善玉菌の一つ、植物性乳酸菌にあります。消化を促し免疫力を高めてくれる効果があります。

また、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、抗ストレス作用のあるアミノ酸も含まれているため、塩分には気をつけながら取り入れていきましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • いぶりがっことは、秋田県発祥の大根を燻してできるお漬物。
  • 主原料は大根で、米糠・塩・ザラメを漬け込み、広葉樹を使って燻製させる。
  • 家で大根を干し、囲炉裏の煙でできたのが始まり。
  • ご飯のお元はもちろん、お酒やチーズ、マヨネーズとも相性抜群。
  • カロリーは低いが、塩分・糖質が多い。
  • 一緒に食べるおかずやお味噌汁の塩分も考えて食べよう。
  • 塩分方は、様々な病気のリスクが上がる。

いかがでしたか。地方によっては、いぶりがっこを知らなかった方もいたのではないでしょうか。食べる量に注意しながらこれからが旬のいぶりがっこを試してみてください。

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