最近は黒糖を使ったスイーツがたくさん増えていますよね。特に代表的なのは黒糖タピオカや、タピオカドリンクの黒糖ミルクフレーバーなど若い世代の人たちがよく飲んでいるドリンクなどに含まれています。そんな黒糖ですがもともとは和菓子によく使われており、黒糖のままではなく水と一緒に煮込んで黒蜜にして様々な和菓子に添えられてきました。
そんな甘くて濃厚なおいしさが特徴的な黒糖ですが、蜂蜜と同じようにボツリヌス菌という菌が混入している恐れがあることから赤ちゃんには注意が必要な食材として知られています。
今回の記事では黒糖はどのような食材なのか、ボツリヌス菌とは、何歳から黒糖をあげても大丈夫なのかについて解説していきたいと思います。
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目次
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黒糖とはどんな食材?
黒糖とはさとうきびから搾った汁を煮詰めてそのまま冷やしたものです。さとうきびが育ちやすい鹿児島県や沖縄県などの離島で生産されています。黒糖には純粋な黒糖と加工黒糖(黒糖に粗糖、糖みつを加えて加工したもの)の2種類があります。
白砂糖と黒砂糖も材料は一緒
白砂糖も黒砂糖も同じ原料を使っています。砂糖を作る中で不純物をできるだけ取り除いて作られたものが白砂糖になるのです。純粋な砂糖の結晶は無色透明で、細くすることで結晶に光が反射して全体的に白く見えているだけなのです。
白砂糖と黒砂糖の違い
白砂糖と黒砂糖の明確な違いは製造方法にあります。白砂糖は純粋な砂糖だけを取り出したものでそれ以外はほとんど何も含まれていない状態の砂糖を言います。一方で黒砂糖は白砂糖の成分に加えてビタミンやミネラルが残った状態のものを言います。原料はサトウキビでどちらも同じですが、水分量やたんぱく質、ミネラル、ビタミンの含有量が違うのです。
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黒糖はどうして赤ちゃんに食べさせてはいけないの?
ハチミツや黒糖が0歳の赤ちゃんに注意が必要な理由としては「ボツリヌス菌」という細菌が混入している可能性があるからです。ボツリヌス菌というのは熱に強くて121℃以上の熱で15分程の加熱処理を行わないと死滅しないと言う、通常の加熱処理では死滅させることが不可能な細菌です。
ですので、赤ちゃんに与える食事には黒砂糖が入っていないか、蜂蜜が入っていないかなど加工食品であっても気をつける必要があるのです。
赤ちゃんがボツリヌス菌に感染するとどうなるの?
消化機能が十分に発達していない一歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌に感染してしまうと、「乳児ボツリヌス症」を引き起こすおそれがあります。一歳未満の赤ちゃんでは腸内細菌の種類が成人に比べてかなり少なく、未発達であり離乳食が進んで大人と同じような腸内細菌の量になるまではボツリヌス菌の増殖や排除が困難です。
乳児ボツリヌス症というのは、ボツリヌス菌の毒素によって全身の筋肉が弛緩してしまう中毒性の疾患です。ボツリヌス菌に乳児が感染してしまうと全身の脱力、哺乳力の低下、鳴き声の低下、顔面が無表情になる、頚部筋の時間から頭部を支えられなくなる、眼瞼下制、瞳孔散大などの症状が生じ、死亡例も多いとされています。
ボツリヌス菌が含まれている食品を一歳未満の赤ちゃんに与えるということは、「うっかりでは済まされないほど」危険であると認識しておいた方が良いでしょう。
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黒糖はいつから食べさせて良いの?
では黒糖やはちみつはいつから赤ちゃんに食べさせて良いのでしょうか?様々な研究によると一歳を超えた子供であれば大人と同じくらいの腸内細菌の種類になりますので、様子を見ながら与えるようにしてください。
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誤って食べさせないために
最近では黒糖パン・黒糖せんべい・わらび餅・あんみつなど、様々なお菓子や食べ物をに黒糖が使われている可能性があります。また黒糖の他にもはちみつや黒蜜などという表示にも注意が必要です。
また子育ては一人で行うものではなく、沢山の人と協力して行うものです。自分が気をつけていても、子供のお世話を頼んだ人が黒砂糖が含まれている食品を誤って食べさせてしまったりなどの危険も十分にありますので、しっかりと黒砂糖の危険性を共有するようにしてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 黒糖や蜂蜜にはボツリヌス菌が潜んでいる可能性があるので一歳未満の赤ちゃんには与えてはいけない
- 一歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌に感染すると死に至るケースがある
- 死に至らなくても全身の筋肉や臓器の動きが悪くなってしまうためとても危険
- 一歳を過ぎたあたりから黒糖や蜂蜜を食べさせてもOK
- 自分だけが知っておくだけでなく、お世話に関わる周りの人にも共有しておこう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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