アナゴ(穴子)は妊娠中(妊婦)でも食べられる?ビタミンA・水銀の危険性は?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“アナゴ”は妊婦さんでも食べられる魚なのでしょうか?アナゴに多く含まれるビタミンAは、摂り過ぎると胎児への影摂があるものとされています。今回は、

  • アナゴは妊娠中でも食べられる?
  • アナゴのビタミンA・水銀は安全?
  • 摂取目安量はどのくらい?
  • ビタミンAの摂りすぎはどうなる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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アナゴ(穴子)ってどんな魚?

英名 Conger eel
別名・和名 穴子
エネルギー(100gあたり) 161kcal
糖質量(100gあたり) 微量

アナゴ(穴子)は、ウナギ目アナゴ科に属する魚です。細長いシルエットでうなぎによく似ており、ふっくらとして柔らかい身が特徴的です。

お寿司にも欠かせない穴子ですが、「穴子」という名前は「日中は岩穴や砂の中に棲む夜行性の魚」であることが由来となっています。

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アナゴは妊娠中でも食べられる?

アナゴは、妊娠中は食べ過ぎない方が良い魚とされています。その理由には、アナゴが持つ『ビタミンA』にあります。まずはビタミンAの働きについて見てみましょう。

  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。

アナゴに含まれる動物性ビタミンAは体に必要な栄養素ではあるものの、妊娠中の過剰摂取は禁物です。

“動物性ビタミンA”を妊娠初期(妊娠1ヶ月〜4ヶ月まで)に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。

他にビタミンAを含む食材は?

ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

レバーには鉄分が多く含まれているので貧血予防として重宝される食材ですが、妊娠初期は食べるのを控えましょう。また、うなぎ関しても疲労回復効果など体に嬉しい効果はありますが、ビタミンAが豊富なので妊婦さんは控えた方が良いでしょう。

ちなみに、野菜などに含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変換されます。しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎

2タイプのビタミンA
  1. 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
  2. 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの

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アナゴに含まれるビタミンA量は?

妊娠中に摂りすぎない方が良いビタミンAは、アナゴ100gあたりに対し890μgRAE含まれています。これがどのくらいの数値なのか、ビタミンAを多く含む他の食材と比較してみましょう。

ビタミンA含有量
  • うなぎ……1,500μgRAE/100g
  • 天然鮎……2,000μgRAE/100g
  • 養殖鮎……6,000μgRAE/100g
  • 豚レバー…13,000μgRAE/100g
  • 鶏レバー…14,000μgRAE/100g

こうして見ると、アナゴは比較的少ない方であることがわかります。レバーに関しては10倍以上含有量があるので、妊娠中はあまり食べない方が良い食材となっています。

妊娠中の摂取上限は?

厚生労働省によると、 妊娠の有無に関わらずビタミンAの摂取目安量は1日あたり2,700μgRAE とされています。

また、食品安全委員会によると、 胎児に影響が出るビタミンAの摂取量は1日あたり3,000μgRAE以上 とされています。

アナゴのお寿司一貫分で考えると、一貫あたり180μgRAEのビタミンAが含まれています。これくらいの量であれば、妊娠中でも影響が出ることは考えられません。

絶対に食べてはいけないものではないので、食べ過ぎないよう注意すれば妊娠中でもアナゴは食べることができます◎

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アナゴの水銀量は大丈夫?危険?

魚な種類によって水銀が含まれているものがあります。水銀は、自然界の食物連鎖により魚の体内に溜まっているものです。

妊娠中に水銀を摂取した場合、胎盤を通じて胎児に届きやすく、摂り過ぎると『中枢神経障害』を起こします。中枢神経障害の主な影響には、感覚障害・運動失調・視野狭窄・聴力障害などがあります。

妊娠中、絶対に水銀を含む魚を食べてはいけないわけではありません、しかし、アナゴに含まれる水銀量は少ないので、水銀に関しては問題ない魚です◎

アナゴに多く含まれる主な5つの栄養素

アナゴは、高栄養でヘルシーな魚です。カリウム・カルシウムなどのミネラル類を豊富に含んでおり、脂質もあるのでカロリーは少しお高めです。また、DHAEPAといった脳に働きかける栄養素が含まれています。サプリにも使われており、脳の老化防止にも効果があると言われています。

  • DHA(ドコサへキサエン酸):DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や血管、加えて代謝にも関わる多くの健康効果を持つ栄養素です。脳の栄養素としての働きは特に有名で、脳の発達や神経の機能維持に使われています。眼精疲労の解消や情報伝達にも使用され、疲労を軽減します。血液の脂質を減少させ、脂肪燃焼も助ける栄養素です。
  • IPA/EPA(イコサペンタエン酸):IPA(イコサペンタエン酸)はEPAにとも呼ばれ、人間の血管性の病気を予防する働きが特に強く、ドロドロになっている血液をサラサラにする力が強い脂質です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞と言った病気や高血圧の改善効果があります。最近の研究ではアレルギー症状の改善も報告されている栄養素です。
  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • アナゴは妊娠中でも食べられるが、ビタミンAが多いので量には注意!
  • ビタミンAの摂りすぎは胎児奇形のリスクを伴う
  • アナゴのお寿司一貫分では影響が出ない含有量◎
  • 水銀に関しては少量なので問題ない◎

妊娠中のアナゴは控えた方が良いとされていますが、絶対に食べてはいけない魚ではありません。食べ過ぎなければ大きな影響が出ることはないので、目安量を超えないよう食事に取り入れてみてくださいね。妊娠初期は影響を受けやすいので、できれば控えるようにしましょう。

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