妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“キス”は妊婦さんにもオススメの魚なんです!キスを始めとする魚には妊娠中に嬉しい栄養素が多く、妊婦さんにとって効果的な食材です。今回は、
- キスが妊娠中にオススメな理由
- キスは水銀量は少ない?
- キスが含む主な栄養素
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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キスってどんな魚?
英名 | Japanese whiting |
別名・和名 | 鱚 |
エネルギー(100gあたり) | 80kcal |
キスはキス科キス属の魚で、本州から九州地方まで広範囲に生息しています。キスにはいくつか種類がありますが、一般的には「シロギス」のことを指します。他に「モトギス」「ホシギス」などがあります。
全長30cmほどに成長する魚で、投げ釣りでも釣ることができるので釣りの魚としても人気があります。旬の時期は5〜7月の春から夏にかけた時期となっています。
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キスは妊娠中にオススメ食材!
キスは、魚介類の中でも妊娠中にもオススメの食材です!その理由には、魚の中では珍しい“葉酸”を含んでいることや、“カルシウム”、そして水銀量の少なさがあります。
水銀量が少ない
魚な種類によって水銀が含まれているものがあります。水銀は、自然界の食物連鎖により魚の体内に溜まっているものです。
妊娠中に水銀を摂取した場合、胎盤を通じて胎児に届きやすく、摂り過ぎると『中枢神経障害』を起こします。中枢神経障害の主な影響には、感覚障害・運動失調・視野狭窄・聴力障害などがあります。
妊娠中、絶対に水銀を含む魚を食べてはいけないわけではありません、しかし、キスに含まれる水銀量は少ないので、妊娠中でも安心して食べることができる魚となっています◎
葉酸は妊娠前の2倍以上必要
葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。
葉酸は青菜などの野菜類に含まれている栄養素ですが、魚の中では珍しくキスにも葉酸が含まれています。他の白身魚と比較しても含有量が多いため、オススメの魚です。
妊娠中不足しがちなカルシウム
妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素ですが、キスにもカルシウムが含まれています◎
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キスに多く含まれる主な4つの栄養素
キスに脂肪分はほとんどなく、高タンパクなのでヘルシーな食材です。魚に含まれるDHAやEPAなど脳に働きかける栄養素も含まれており、脳の活性化に効果的です。
また、旨み成分であるアミノ酸も豊富に含まれています。美味しい上にヘルシーで高栄養なので、ダイエット中にももってこいの魚です。
- DHA(ドコサへキサエン酸):DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や血管、加えて代謝にも関わる多くの健康効果を持つ栄養素です。脳の栄養素としての働きは特に有名で、脳の発達や神経の機能維持に使われています。眼精疲労の解消や情報伝達にも使用され、疲労を軽減します。血液の脂質を減少させ、脂肪燃焼も助ける栄養素です。
- IPA/EPA(イコサペンタエン酸):IPA(イコサペンタエン酸)はEPAにとも呼ばれ、人間の血管性の病気を予防する働きが特に強く、ドロドロになっている血液をサラサラにする力が強い脂質です。そのため、心筋梗塞や脳梗塞と言った病気や高血圧の改善効果があります。最近の研究ではアレルギー症状の改善も報告されている栄養素です。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
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妊娠中でも安全おいしいキスのおススメレシピ
妊娠中にキスを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのキスレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩
竜田揚げ
引用:coolpad
味を染み込ませたキスに片栗粉を付けて焼く「竜田揚げ」は、おつまみにもなるオススメ料理です。揚げる前に30分ほど漬けておくことで、味がしっかりついてとても美味しいんです!
トマト煮込み
キスをトマトで煮込むと、ほっくり柔らかくなり美味しいです。トマトにはβカロテンやビタミンCが含まれているので、栄養面も◎です。
春巻き
引用:Eレシピ
キスを春巻きの皮で包んで少量の油で揚げると、お酒にぴったりなおつまみになります!アクセントとしてシソを入れたり、チーズを入れるのもオススメです。パリパリの皮とふっくらしたキスが相性抜群です◎
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- キスは妊娠中にもオススメの魚!
- キスは水銀量が少ないので安心して食べられる!
- キスに含まれる葉酸:妊娠初期から必須で胎児の形成に大きく関わる栄養素
- キスに含まれるカルシウム:骨や歯の形成をサポート!
キスはタ魚の中でも珍しく、葉酸を含んでいます。葉酸は妊娠前から必要と言われるほど妊娠に大切な栄養素です。カルシウムも多く含まれれいるので、機会があればぜひ食べるようにしましょう。
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