妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“みょうが”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- みょうがはが妊娠中でも食べられる?
- みょうがが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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みょうがってどんな食べ物?
学名 | Zingiber mioga |
分類 | ショウガ科ミョウガ属 |
原産地 | アジア東部 |
英語名 | Japanese ginger |
みょうがの旬の時期と主な産地 | 6月〜10月:高知、秋田、奈良 |
みょうがたけの旬の時期と主な産地 | 3月〜5月:宮城、奈良 |
みょうがは独特の香りが好まれ、見た目の紅色が目を楽しませてくれます。麺類や冷ややっこの薬味など、香辛菜として使われます。食用として栽培しているのは日本だけで、日本でしか食べることのできない野菜の一つです。
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味は辛い?苦い?
みょうがは生姜の仲間ですが、生姜のような強い辛味はありません。薬味として使用する場合はほとんど辛味は感じないでしょう。ただ、一応辛み成分も含まれているようですから、敏感な方は辛味を感じる場合もあるかもしれません。
一番の特徴は独特の風味で、食感はシャキシャキとしています。成分に食欲増進効果や眠気覚ましの効果があるようで、疲れた体を復活させてくれますよ♪
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みょうがは妊娠中でも食べられる!
みょうがは、妊娠中でも食べられる食材です!栄養素はあまり含んでいないみょうがですが、“カリウム”や“アルファピネン”という成分が妊婦さんに効果的です。
“みょうがは妊娠中に食べてはいけない?”と言われることもあるようですが、科学的根拠はありません◎
カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!
ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。
また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎
アルファピネンは血行促進効果あり
みょうがに含まれる“アルファピネン”という成分は、血流を良くして血行を促進する働きがあります。また、むくみ予防にも効果があるので塩分量の多いものを食べる時にもオススメです。
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みょうがはに多く含まれる主な3つの栄養素
みょうがの爽やかな香りは、精油成分αピネンで薬効成分があります。含有量は少ないものの、ビタミンやカリウム、マンガンなどを適度に含んでいます。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
食べ過ぎで下痢・腹痛に?
みょうがには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸内環境を整えるのに効果的な成分ですが、食べ過ぎると消化不良を起こし、下痢や腹痛の原因になってしまいます。
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妊娠中でも安全おいしいみょうがはのおススメレシピ
妊娠中にみょうがはを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのみょうがはレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩
冷奴
夏にぴったりな冷奴。上にみょうがを乗せることでより爽やかにいただくことができますよ◎豆腐の原料は大豆なので、たんぱく質を多く含んでいます。妊娠中は妊娠前よりもたんぱく質を多摂る必要があるので、食事が喉を通らないつわり中にもオススメです。
豆腐にはたんぱく質が豊富に含まれる!
天ぷら
みょうがで季節の味を堪能するには天ぷらがオススメです。からっと揚げてお蕎麦やうどんに合わせましょう。かぼちゃやピーマンなどの緑黄色野菜も一緒に揚げれば、栄養価もGOODです。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- みょうがは妊娠中にも食べられる!
- みょうがに含まれるカリウム:つわり症状の軽減&むくみ改善に効果的!
- みょうがに含まれるアルファピネン:血行促進効果あり!
みょうがには特別多く含まれている栄養素はないものの、むくみ解消効果のあるカリウムが含まれているので妊娠中にもオススメの食材です。冷奴や和風サラダに入れると味のアクセントになるので、是非旬である夏の食事に取り入れてみてくださいね。
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