玉ねぎは妊娠中(妊婦)にもオススメ!生たまねぎの危険性は?つわりに効果◎

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“玉ねぎ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!玉ねぎがオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • 玉ねぎが妊娠中にオススメな理由
  • 玉ねぎが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • 生玉ねぎも食べられる?1日の摂取量は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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玉ねぎってどんな野菜?

分類 ネギ科ネギ属
原産地 中央アジア
由来 ラテン語で「集合体」を意味する「union」から
英語でいうと onion

玉ねぎの起源は、ローマやエジプト・ギリシャで紀元前前から栽培されていたと言われています。大元となった野生種は発見されていないので定かではありませんが、その歴史は古いものです。

それからヨーロッパ各地に広まったのは16世紀頃で、日本へは江戸時代に伝来しました。始めは食用ではなく鑑賞用の玉ねぎで、本格的に食用玉ねぎの栽培が開始されたのは明治時代です。

英語では「onion(オニオン)」と言いますが、ラテン語で集合体を意味する「union(ユニオン)」が由来となっており、玉ねぎの葉が重なる様子を表しています。

玉ねぎは大きく分けて「東欧系の辛み品種」と「南欧系の甘み品種」がありますが、日本で栽培されている玉ねぎのほとんどが辛み品種となっています。

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玉ねぎは妊娠中にオススメ食材!

玉ねぎは、妊娠中にオススメの食材です!玉ねぎはビタミン類やミネラル類量は少ないものの、“食物繊維”“カリウム“が妊婦さんに嬉しい効果をもたらします。

妊娠中の便秘に食物繊維

玉ねぎには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。

妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。

また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりの玉ねぎを食事に取り入れてみましょう。

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

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玉ねぎに多く含まれる主な4つの栄養素

たまねぎの香りと辛みやツンとした香りの原因は硫化アリルという成分で、ビタミンBを吸収しやすくする働きがあります。腸内環境を整える作用のある食物繊維オリゴ糖も豊富で便秘解消効果も期待できます。

また、体内の塩分調節を行い利尿作用を持つカリウムも多く、むくみ改善や冷え性改善が期待できます。

  • 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • オリゴ糖:オリゴ糖は、複数のブドウ糖、果糖といった単糖類が結合して鎖になった状態のものです。体内に入ってから酵素で分解されるため、血糖値の急激な上昇を抑えることが知られています。虫歯にもなりにくく、腸内環境を整える働きも持っています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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妊娠中でも安全おいしい玉ねぎのおススメレシピ

妊娠中に玉ねぎを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメの玉ねぎレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

酢漬け

“玉ねぎの酢漬け”とは、生の玉ねぎをお酢に漬けた料理を指します。お酢100%で作ったり、唐辛子や塩・砂糖・醤油などを加えて作る方法もあります。

生のまま食べることができるので栄養素をそのまま余すことなく摂ることができます。血液サラサラ効果も期待できるので、 妊娠高血圧症候群予防にも効果的 です◎

丸ごとスープ

玉ねぎをゴロンと丸ごと入れた新玉ねぎスープは、柔らかい新玉ねぎの特徴を生かしたメニューです。コトコト煮込めば柔らかくなりますが、時短したい方は圧力鍋を使うとあっという間に完成します。

コンソメなど優しい味付けでも玉ねぎの甘みがしっかりあるので、とても美味しく仕上がります。玉ねぎが主役の丸ごとスープはボリュームも存在感も◎です。

POINT

鶏肉を一緒に煮ることでたんぱく質も摂れる!

玉ねぎサラダ

生のままいただくサラダは、シャキシャキ食感が美味しい玉ねぎ料理です。薄くスライスした新玉ねぎをお好みの野菜と合わせ、ドレッシングをかければ簡単に玉ねぎサラダの完成です。

玉ねぎに含まれる健康成分「硫化アリル」は水溶性で水に溶けやすい性質のため、生で食べるのが一番効率よく摂取できると言われています。

玉ねぎの栄養成分を余すことなく摂ることができ、甘みがある旬の時期限定の味ですので、一度は食べたい新玉ねぎメニューです。

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妊娠中は生玉ねぎも食べられる?

サラダにする時、タルタルソースにする時など、玉ねぎは「生」で食べる機会も多いですが、妊娠中でも生玉ねぎは食べることができます◎

食べ過ぎると硫化アリルによって胃痛が起こることもありますが、適量に抑えれば問題ありません。1日の玉ねぎの摂取量は50gほどなので、それくらいを目安に食べるようにしましょう。

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • 玉ねぎは妊娠中にもオススメの野菜!
  • 玉ねぎに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
  • 玉ねぎに含まれるカリウム:つわり軽減効果&むくみ解消効果あり!

玉ねぎは食物繊維やカリウムが多く、妊娠中の食事に取り入れたい野菜の一つです。血液をサラサラにする働きもあるので、高血圧気味の方にもオススメですよ。

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