美しい黄金色のベールをまとったほくほくの栗を楽しむ栗きんとんは、日本人にとってとても縁起の良い食品として親しまれています。それでだけでなく甘くとろけるような美味しさも楽しめるとっても素敵な料理ですよね。皆さんは栗きんとんを作ったことはありますか?
栗きんとんを一度でも作った事がある方は経験があるかもしれませんが、質感がパサパサしてしまった経験はありませんか?今回の記事では栗きんとんを美味しく作るためのポイントについて紹介していきたいと思います。
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目次
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栗きんとんってそもそもなに?
栗きんとんは、漢字では「栗金団」と書きます。主におせち料理で食べることができますよね。おせち料理には一つ一つにさまざまな意味が込められていますが、栗きんとんには金運や勝負運が良くなるように、という意味が込められています。
栗きんとんはさつまいもを裏ごししたものに、栗の甘露煮を加えて作るものです。栗は「勝ち栗」と呼ばれ勝負運をアップさせる縁起の良い食べ物として昔から重宝されてきました。他にもくちなしの実で色付けされたさつまいもの美しい黄金色は小判をイメージさせることから「お金が貯まるように」という意味と、豊かな一年を過ごせるようにという願いが込められています。
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栗きんとんがパサパサになってしまう原因とは?
栗きんとんを食べるときは市販のもの買ってくるか、実際に自宅で作りますよね。ではそれぞれの栗きんとんがパサパサになってしまう原因を紹介していきます。
手づくりの栗きんとんがパサパサになってしまう原因は水分量
初めて栗きんとんを作ると大抵の場合、パサパサになってしまいます。そのぐらい栗きんとんは「水分の量が難しい」料理なのです。特に栗だけで「あん」を作るタイプの栗きんとんの場合は通常の作り方よりもパサパサしやすいので、多くの人たちが苦戦しています。
しっとりとした栗きんとんの作り方
家庭でしっとりとした栗きんとんを作るときのポイントは以下の二つです。
〇さつまいもを使う
〇栗の甘露煮の汁を入れる
栗きんとんはそもそも栗だけで作るのは難しいです。さつまいものねっとりとした食感を出すことでボソボソ・パサパサ感を回避することができます。
<栗きんとんの材料>
さつまいも:350g
栗の甘露煮:4~5個
砂糖:大さじ4
みりん:大さじ5
ターメリック小さじ1/2、もしくはくちなしの実2個
<しっとり滑らかな栗きんとんのの作り方>
- ①さつまいもは皮をむいておき、厚さ1センチ程度の半月切りにしておく
- ②切ったさつまいもは水にさらしてアク抜きをする
- ③鍋にさつまいもがかぶる位の水を入れる
- ④クチナシの実を入れる、もしくはターメリックを加える
- ⑤さつまいもが柔らかくなるまで茹でる
- ⑥さつまいもをザルにあげ熱いうちに裏ごしして鍋に入れる(マッシュするだけでもOK)
- ⑦栗の甘露煮の汁、砂糖、みりんを加えて弱火で混ぜ合わせる
- ⑧砂糖の量はお好みで調節する
- ⑨なめらかになったら栗の甘露煮を混ぜ合わせれば完成
この順番で行えばしっとりとした栗きんとんに仕上がりますよ!
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市販の栗きんとんがパサパサになってしまう原因とは?
市販の栗きんとんを使えば最初からしっとりしていますが、保存している間にパサパサ感が強くなってくることがあります。これは栗きんとんが「乾燥」してしまうことが原因です。
手作りの栗きんとんの項目でもお伝えしましたが、栗きんとんのしっとり感を維持するにはたくさんの水分が必要です。冷蔵庫の中は意外と乾燥していますので、保存しているうちに栗きんとんの中の水分が飛んでしまいパサパサになってしまうのです。
保存するときは密閉すること
栗きんとんがパサつく原因は乾燥によるものですので、保存するときは密閉容器に入れて保存すればOKです。ですがなるべくその日のうちに栗きんとんを食べるのがベストです。
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パサパサになった栗きんとんを戻す裏技とは?
ここまでは栗きんとんがパサついてしまう原因を紹介してきました。次は栗きんとんがパサパサしてしまった時に、しっとりとした食感に「戻す方法」について紹介していきます。
水分を加えよう!
パサパサになった栗きんとんをしっとりさせるには、外に出てしまった水分を補充してあげれば元に戻ります。ただし、直接水分を入れるとなると栗きんとんの味を変えてしまう可能性がありますので、加えるものは選ばなければなりません。
栗きんとんの味の状態を見て、加える調味料を選びましょう。
これ以上甘くなるのを避けたい→水を加える
水を加えて甘さが少なくなるのは避けたい→ みりん、栗の甘露煮のシロップ、蜂蜜のどれかを加える
ちなみに一番やりやすいのが「みりん」です。みりんにはアルコールが含まれているので、使いたくない・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、みりんを加えてから火を通しますので、アルコールは飛ばすことができますよ!
水分を加え方
栗きんとんにそのまま上記の調味料を加えても良いのですが、その場合水分を足しすぎた時にべちゃべちゃになってしまう可能性があります。ですのでしっとりとした栗きんとんに仕上げるためにも、一度栗きんとんを鍋の中に入れて「温めながら」水分量を調節する方法がおすすめです。
<パサパサの栗きんとんを戻す手順>
- 小さめの鍋に栗きんとんを入れる
- 上記の調味料(水かみりん、シロップ、蜂蜜)を少しずつ加えていく
- 弱火でかき混ぜる
- 程よい硬さになるまで火を通す
- 器に戻して完成!
この方法のメリットは自分の好みの滑らかさに調節することができることです。もし水分量を加え過ぎても火にかける時間を少し長めにとれば水分が蒸発してくれるので、簡単に調節することができますよ。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?栗きんとんはとても美味しい料理なのですが、あっという間に水分が飛んでしまい、時期を逃すとパサパサで美味しくなくなってしまいます。今回お伝えした栗きんとんを戻す方法を使えば、パサパサになった栗きんとんを「自分好みのしっとりさ」に復活させることができます。ぜひ試してみてください。
この記事をまとめると
- 栗きんとんにはたくさんの水分が含まれている!
- パサパサになってしまう原因は水分が蒸発してしまったから
- 栗きんとんは栗だけで作る方法もあるけれど、パサパサになりやすいので注意しよう
- 水分を加えて弱火で煮込むことでしっとり感を回復させることができる!
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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