わけぎの食べ過ぎは危険?ネギ類は体臭の原因に!生食・加熱|どのくらいならOK?

「わけぎ」という小葱のような野菜を知っていますか?ネギ類の仲間なので、食べ過ぎると体臭や腹痛の原因となるようです。今回は、

  • わけぎの栄養 / 効果効能
  • 食べ過ぎは危険?どんな症状が起こる?
  • 生食 / 加熱はどっちがいい?
  • 1日の摂取目安量 / 食べ過ぎはどのくらい?

これらのテーマについて紹介いたします。

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わけぎとはどんな野菜?

わけぎはネギによく似ているので「小ネギ」と思うかもしれませんが、実は「たまねぎ」と掛け合わせた野菜です。原産地はギリシャということがわかっていますが、詳しい誕生時期などは判明していません。

わけぎは漢字では「分葱」と書き、球根がどんどん分かれて成長していくことが由来なのではないかと言われています。ネギほどツンとした香りはなく、柔らかい味わいです。

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栄養成分

わけぎにはβカロテン・ビタミンCが豊富に含まれており、体のサビの原因となる活性酸素を抑制する働きがあります。また、カリウム・鉄分・食物繊維も含まており、体に良い栄養素が多い野菜です。

  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。

効果効能

βカロテンによる活性酸素を抑える働きで体の老化を予防したり、アンチエイジング効果を期待することができます。また、ビタミンCによる美肌効果・免疫力アップ、食物繊維による便秘解消や腸内環境アップ、鉄分による貧血予防などを期待することができます。

  • 便秘解消・予防
  • 美容効果
  • 風邪予防
  • むくみ解消・予防

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わけぎの食べ過ぎは危険?

わけぎなどのネギ類は食べ過ぎると体にいくつか症状が出ることがあります。どんなことが起こり得るのか見ていきましょう。

体臭

わけぎに含まれる「硫化アリル」という硫黄化合物が体を巡り、体臭となることがあります。ちなみに、わけぎなどのネギよりもニンニクの方がその威力は強く、ネギの100倍とも言われています。

  • 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。

腹痛

わけぎに含まれる辛味成分の硫化アリルには強い刺激があり、胃腸を刺激する働きがあるため食べ過ぎると腹痛を起こすことがあります。特に生で食べた時に発症しやすいです。

胃もたれ

腹痛に加えて注意したいのが胃もたれで、胃がムカムカしたり胸焼けすることもあります。摂取量が多くなければ症状が出ることは少なく、また加熱することによっても防ぐことができます。

下痢

わけぎに含まれる硫化アリルが腸内を刺激した場合、消化不良を起こして下痢をすることもあります。また、下痢は食物繊維の過剰摂取によっても起こる症状です。

食べ過ぎってどのくらい?

食べ過ぎると腹痛や下痢・胃もたれ・胸焼けなどの原因となることがわかりましたが、そもそも食べ過ぎとはそのくらいの量なのでしょうか?

わけぎは薬味として料理に用いることがほとんどなので、20gを目安に食べるようにしましょう。それ以上食べると上記のような症状が出ることがあります。

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生食・加熱どっちがいい?

生食か加熱かどっちが良いのかですが、刺激の原因となる硫化アリルは生の状態の方が刺激が強く、加熱することでその勢力を弱めることができます。できるだけ胃腸に負担をかけたくないのであれば、たくさん食べる時は加熱するようにしましょう。

食べ過ぎた時の対処法

わけぎを食べ過ぎて何かしらの症状が出た時は、できるだけ胃腸を休めるようにしましょう。症状が酷くなければ病院に行く必要はないので、様子を見ましょう。その前に食べる量を調整するのが一番の対処法です…!

わけぎ(ネギ類)の1日の摂取量目安

わけぎなどのネギ類やニンニクには硫化アリルという刺激の強い成分が含まれているため、1日にたくさん食べると腹痛や胃もたれを起こすことがあります。 1日の摂取目安量としては、20gほどがオススメ です。

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まとめ

「わけぎを食べ過ぎるのは危険?」というテーマについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • わけぎに含まれる辛味成分「硫化アリル」は刺激が強く、食べ過ぎると腹痛・下痢・胃もたれを起こす
  • わけぎの1日の摂取目安量は20g!

わけぎは小葱にそっくりな野菜で、ネギ類特有のツンとした香りを持っています。その成分が胃腸にとって強い刺激となることがあるので、あまり食べ過ぎないよう注意してくださいね。

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