快晴の日でなかれば1日に1度は現れる「雲」。この雲はかつて、占いに使用されていたこともある縁起の良いものとされてきました。
家紋では縁起の良いものがモチーフになりやすいのですが、雲も家紋として用いられていました。家紋としてはあまりポピュラーではありませんでしたが、一体どのような紋だったのでしょうか?
今回は、「雲紋」の由来・意味・種類と雲を寺紋に使用した京都のお寺についてご紹介いたします。
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雲紋の意味・由来とは?
読み方 | 雲もん |
家紋の分類 | 自然紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
雲は、古代中国ではその色や動き、形などで占いをしていたと言われています。また、雲は雨を呼ぶため豊作をもたらす縁起の良いものとして、早くから文様に用いられていました。
そのような風習ができ、瑞雲と呼ぶ文化が日本へ伝来したのは飛鳥時代です。文様として広く普及したのは奈良時代で、仏教の普及と共に浸透しました。
家紋に使用されるのはごく稀で、寺社の門として京都の東寺や、武蔵国一宮氷川神社で用いられていた他、望月氏や曽我氏、佐脇氏が使用していました。
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雲紋の種類いろいろまとめて解説
雲 |
三つ雲 |
雲菱 |
雲形花菱 |
五つ雲 |
陰雲木瓜 |
半月に雲 |
月に雲 |
雲紋はもくもくとした形で表されたモチーフで、1つから複数の雲で構成されたデザインです。家紋を菱形にするのはよく見るデザインですが、雲紋でも「雲菱」「雲形花菱」のように菱形にした雲を使用したものもあります。
また、基本的には雲のみで構成されたものがほとんどですが、「半月に雲」「月に雲」のように、月と雲を合わせたデザインのものもあります。
月とのコラボはあるものの、調べたところによると雲と太陽を掛け合わせた雲紋はないようです。
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雲を寺紋に用いた京都の東寺
京都の東寺は弘法大師「空海」ゆかりの寺院で、東寺真言宗の総本山でもあります。
東寺では寺紋に「雲」を使用しており、その紋は「東寺雲」と呼ばれる独自のものです。
他の雲紋と比較すると全体的に白く、8つの雲で円形を作り、その中に1つ雲入っているといったデザインです。
このように寺や神社では、寺紋・神紋と呼ばれる紋が定められており、建物の彫刻や門などに刻まれているのです。
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まとめ
雲をモチーフとした自然紋「雲紋」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
種類はいくつかあるものの、家紋として使用されることはごく稀だった雲紋ですが、現在の観光地でもある京都の東寺では、雲紋を寺紋として長く使用してきました。
自然のものをモチーフとした自然紋はほかにも多数ありますので、是非あわせてチェックしてみてくださいね。
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