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ガラス瓶に詰まったカラフルなサラダ「ジャーサラダ」をご存じですか?見た目にもオシャレなことから、数年前、若い女性を中心にブームとなりました。作り置きができて便利なようですが、実は、食中毒など衛生面での注意が必要です。今回は、「流行にはのっておきたいが、トラブルだけは避けたい」という方におすすめの内容です。
- ジャーサラダとは?
- ジャーサラダ完成前に食中毒を防ぐ方法!
- ジャーサラダ完成後の食中毒予防について!
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目次
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ジャーサラダとは?
メイソンジャーについて
メイソンジャーとは、ねじ蓋があるタイプの瓶詰め用の保存容器のことです。有名なのはBall社のメイソンジャー。サイズはいろいろありますが、Amazonや楽天などでは500円~1500円程度で売られています。
特徴は、ガラス素材で作られており、分厚く丈夫だということ。蓋が二重構造になっているので気密性が抜群で、中身が長期保存できるようになっています。
メイソンジャー発祥の地はニューヨーク。ヘルシーなランチを志向するニューヨークのオフィスワーカーが持参し、数年前からブームになっています。日本でもカフェメニューやデパ地下、店頭でのテイクアウトで見かけるようになりました。
ジャーサラダの具材は、野菜、豆類、穀類、チキン、エビ、ツナなど・・・好きなものを入れることができ、栄養バランスのよい食事を摂ることが可能です。そんな優秀なジャーサラダですが、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
ジャーサラダには食中毒の危険が!?
日本はニューヨークと違い、特に6~9月は高温多湿の気候をもつ国です。そこで、気を付けたいのが、食中毒です。ジャーサラダは保存性があると謳われていますが、実は、細菌の繁殖に気を付けなければなりません。
食中毒というと、寿司や刺身などの魚介類、生肉などを思い浮かべる人が多いと思いますが、生野菜も同じです。生野菜であっても重大な症状を引き起こす可能性があるということを覚えておきましょう。
食品が腐敗する3つの条件
食品が腐敗するには3つの条件があることを皆さんご存知でしょうか?その条件とは・・・
・栄養分
・水分
・温度
実は、密閉の瓶に水分多めの生野菜をいれるジャーサラダは、この腐敗3か条に当てはまってしまうのです。ですから、食中毒菌の繁殖スピードを考えると、高温多湿の日本(特に梅雨~夏)には、ジャーサラダはあまりむかないかもしれません。取り扱いには細心の注意が必要です。
食中毒菌の繁殖スピードはやばい?
食中毒菌は、35℃くらいが最も増えやすいと言われています。細菌の多くは、10℃以下で増殖が遅くなり、-15℃以下では停止します。しかし、死滅しているわけではないので、室温に戻すと、また増殖をはじめます。
例えば、増殖速度の速い「腸炎ビブリオ」は、栄養条件がいいと約10分に1回分裂して2倍に増えます。1時間で約32倍、3時間経つと約1万倍になっている計算です!つまり、高温多湿の室温で2~3時間放置すると、食中毒を発症する程度の菌数に達してしまうのです。
では、ジャーサラダを作る際、注意すべきポイントを具体的にみていきましょう。
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ジャーサラダ完成前に食中毒を防ぐ方法!
消毒をしっかり行う
消毒を徹底して、食中毒の原因となる細菌を死滅させましょう。よく使われるのが「煮沸消毒」です。瓶だけでなく、蓋もしっかり消毒しましょう。細菌は熱に弱いため、65℃以上で加熱するとほどんど死滅するそうです。煮沸消毒した後は、しっかり乾燥させることも大切です。
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洗剤や流水で瓶と蓋をきれいに洗います
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鍋に瓶と蓋を入れ、水を注ぎます。強火で一定時間、煮沸します
目安
100℃・・・30秒以上
90℃以上・・・5分以上
75℃以上・・・15分以上
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菜箸やトングを使って、瓶と蓋を取り出します(やけどに注意)
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干して自然乾燥させます
野菜や手は流水でキレイに
野菜には様々な微生物や細菌が付着していることがあります。野菜に付いた土や目に見えない汚れや細菌を落とすには、流水でキレイに洗いましょう。
食中毒の原因菌は、食材の切り口から増殖します。コンビニなどで売られているカット野菜も、流水で洗った方が安全です。
水気をしっかり切る
洗った野菜はキッチンペーパーなどでしっかり水分を拭き取りましょう。細菌の繁殖には水が欠かせません。夏に食中毒が多いのは、食中毒の原因菌が高温多湿な環境を好むからです。
洗った野菜の水気はしっかり切り、野菜の切り口から出る汁をこまめに拭き取ることで、細菌が繁殖しにくい環境を作ります。
なるべく素手では触らない
瓶に野菜を詰める時は、素手で触らないようにしましょう。トングや菜箸を使うか、手で入れたい場合は、使い捨ての調理手袋を使いましょう。
傷みやすい食品は避ける
半生の肉・魚介類・卵など、傷みやすい食品の使用は避けましょう。具体的には、以下のような食材です。
肉類:生ハム
魚介類:シーフードミックス(エビ・イカ・タコ・ホタテ・アサリなど)
卵:半熟卵、温泉卵
ドレッシングを必ず入れる
瓶に野菜を詰めた後に、上からドレッシングをかけるのもおすすめポイントです。ドレッシングに含まれる材料(酢・塩・砂糖)には防腐作用があります。また、ドレッシングを入れることで、野菜が、空気に触れる部分が少なくなり細菌の増殖を遅らせます。ちなみに、マヨネーズには、食中毒の原因となるサルモネラ菌や大腸菌O-157の増殖を押さえる作用があるそうです。
ジャーサラダ完成後の食中毒予防について!
持ち運びする時は保冷剤を
ピクニック、キャンプ、ランチなどにジャーサラダを持っていくことがあるかと思います。特に高温多湿の時期(6~9月)は、食中毒菌が繁殖しやすい条件が揃っていますので、注意が必要です。細菌の増殖を押さえるために、保冷剤、保冷バッグ、クーラーボックスなどを利用しましょう。
消費期限はどれくらい?
安全面を考慮すると、消費期限は作ってから1~2日が理想です。ドレッシングをかけた場合でも、遅くとも3日以内に食べきるようにしましょう。
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まとめ
今回は、ジャーサラダの食中毒を防ぐ方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- メイソンジャーのブームのきっかけは、ニューヨーカーのランチ
- 高温多湿の日本では、食中毒に注意が必要
- ジャーサラダを作る前のポイントは、瓶と蓋の煮沸消毒+乾燥
- サラダを詰めたらドレッシングをかけて全体に馴染ませておく
- 持ち運ぶ際は、保冷剤や保冷バッグなどを一緒に入れておく
「オシャレ」で「かわいい」がジャーサラダですが、衛生面にはくれぐれも気を付けてランチを楽しんでくださいね。
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