2013年に和食が「日本人の伝統的な食文化」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。昔から和食には小豆を使った数々の料理があり、小豆は日本の伝統的な食文化の原点と考えられています。
そして日本の伝統的な食材のひとつにあんこがあります。今回はそんなあんこについて以下にまとめてみました。
- あんこの糖度はどれくらい?
- あんこの日持ちはどれくらい?
- 賞味期限切れはいつまで食べられる?
- あんこは腐るとどうなる?・見分け方
- あんこの保存方法
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目次
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あんこの糖度はどれくらい?
とっても甘くて美味しいあんこですが、糖度はどのくらいなんでしょうか。
あんこの糖度
一般的に流通しているあんこの糖度は52度だそうです。スーパーなどで売られている中国産のあんこは流通と日持ちの関係で保存日数を長くしたいことから糖度を60度前後にしているようです。
糖度とは、食品などに含まれる糖分の割合を百分率(%)で表したものです。半分で糖度50度と表記されますので、あんこは半分以上が糖分ということになります。
糖尿病でも安全?
安全か安全ではないかの二択ならば安全ではないかもしれません。
というのも、あんこは味や保存の観点から糖分が多く含まれた言わば砂糖の固まりです。多量に接種したならば血糖値が急激に上がってしまいます。それは糖尿病を患っている人にとって致命傷になりかねません。
しかし糖尿病だから食べれないということではありません。もし食べる場合は量を考えて食べましょう。先に食べる量を決めておき、少量ずつ摂るようにしていくと血糖値が緩やかに上がるので体の負担にならず良いでしょう。
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あんこの日持ちはどれくらい?
あんこの日持ちは手作りか既製品かで異なります。
市販あんこの賞味期限が長い理由
賞味期限の長さは商品への砂糖の添加量の多さもありますが、製造時のパッケージングによる保存技術によるところが大きいです。厳しく衛生管理された工場で雑菌を排除した状態のなか、空気など劣化の原因になるものを極力排除し、しっかりパッケージングしてこの賞味期限や消費期限の長さが保たれているのです。
常温保存
家庭で作る糖度が低いあんこの場合は、常温に置いておくと菌が繁殖して腐る可能性が出てきます。市販のものであっても開封済みの場合は夏などの暑い時期の場合は6時間程度、冬の寒い時期で室温が10℃以下の場合は12~24時間程度を目安に食べきるようにして下さい。
冷蔵庫で何日?
冷蔵保存の手作りあんこは2~3日を目安に、開封済の冷蔵保存市販あんこは1週間を限度に食べきるようにしましょう。冷蔵庫で保存していますが見た目が変わっていたり、酸っぱいにおいがするようでしたら食べることはやめて下さい。
冷凍保存
あんこは冷凍保存で1〜3ヶ月程度保存できます。しかし、冷凍と解凍を繰り返すと風味は劣りますので必要分だけ自然解凍して使用するようにしてください。解凍しましたら当日中の消費をお願いします。
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賞味期限切れはいつまで食べられる?
うっかり賞味期限を過ぎてしまったということがあるかもしれません。そんな時は保存状態と保存条件をみてみましょう。
賞味期限が切れた市販のあんこ
賞味期限が1~3日過ぎた未開封のあんこは、メーカーなどの見解ではまだ食べられる状態であると言われています。しかし臭いや味に少しでも異変を感じた場合は食べることはやめましょう。 開封後の場合は冷蔵で1週間以内を目安に消費するようにして下さい。
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あんこは腐るとどうなる?・見分け方
あんこが腐ると徐々に変化がみられます、よく観察してから食べるかどうかの判断をして下さい。危ないなと感じたら食べるのをやめましょう!
未開封の真空パック
未開封の真空パックのあんこは文字の通りあんこが空気に触れていませんので賞味期限内であれば傷むことはありません。とは言え賞味期限は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことです。賞味期限を守って食べるよう心掛けて下さると幸いです。
開封後
真空パックのあんこは開封後は空気に触れていますので日持ちしません。常温であれば当日消費又は数日中であれば冷蔵で保存して消費して下さい。
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あんこの保存方法
あんこはその時の使用用途によって保存方法を選択してください。
常温保存
常温で置いておく場合は、作った鍋にフタをしておくか、鍋に入れておかないのであれば、空気が入らないようにしっかりとラップに包んだ上でタッパーに入れておくと良いでしょう。ですが菌が繁殖しやすい観点からあまり常温保存はおすすめできません。
冷蔵保存
比較的少量の場合やすぐ食べる予定があるという時は冷蔵保存が良いでしょう。
鍋やパッケージなどから清潔な保存容器に移し替えて上にラップをします。空気を抜き、表面をピッタリさせてさらにその上から蓋をして保管します。乾燥やカビを防ぐために、空気に触れないようにしますと長持ちします。
冷凍保存
あんこを安全に保存するには冷凍保存が一番良い方法です。家庭用冷凍庫の温度は-18℃が基準となっており、菌の繁殖危険温度帯を避けて、あんこを保存することができるからです。
約50g〜100gぐらいずつに分けてラップにピッタリと包んで冷凍保存袋などにまとめて冷凍する方法がおすすめです。
解凍方法
凍ったあんこを解凍する時合は、冷蔵庫や常温に移して自然解凍するか、電子レンジを使い瞬間解凍します。
おしるこのように加熱調理する場合は特に解凍の必要はありません。凍ったままのあんこを鍋に移し、水や砂糖を加えそのまま温めれば完了です。
まとめ
この記事をまとめると
- 一般的に流通しているあんこの糖度52度、スーパーなどで売られている中国産のあんこは流通と日持ちの関係から糖度を60度前後にしています
- あんこは糖度が高い食品なので、一気に食べるのではなく数回に分けて食べると体の負担になりにくいです
- 手作りあんこの日持ちは常温保存は当日中、冷蔵保存で2~3日を目安に、開封済の市販のあんこは冷蔵保存で1週間ほど、冷凍保存で1〜3ヶ月程度保存可能です
- 賞味期限が1~3日過ぎた市販の未開封あんこは保存環境が悪くなければ食べられます
- あんこは傷んでくるとカビが生えたり、ネバネバしたり、酸っぱい臭いがしてきます
- あんこの保存方法は短期的であれば冷蔵保存、長期的であれば冷凍保存がおすすめです
夏場は食中毒が流行る時期です、あんこでの食中毒も考えられます。あんこの食中毒については以下の記事をご覧ください。
詳しくはこの記事をチェック!
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