ラーメンは毎日でも食べたくなる美味しさですが、『醤油ラーメン』と『中華そば』の違いを知っていますか?中華そばも見た目は醤油ラーメンのようですが、何か違いはあるのでしょうか?
また、『塩ラーメン』と『タンメン』も似ていますが、どんな違いがあるのでしょう?そこで今回は、
- 醤油ラーメンと中華そばの違い
- 中華そばの歴史・由来
- 支那そばの発祥
- 塩ラーメンとタンメンの違い
こちらのテーマについて紹介いたします。
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醤油ラーメンと中華そばの違いは何?
醤油ラーメンと中華そばはよく似ていますが、どちらも醤油をベースにして作られたラーメンです。そして結論からお答えすると、 醤油ラーメンと中華そばは同じもの を言います。呼び方が違うだけで、実は大きな違いはないのです。
中華そばの歴史・由来
“中華そば”と聞くと「昔ながら」という印象がありますが、その歴史や由来について見ていきたいと思います。
ラーメンが日本に伝わった時には、既に日本にはそば粉から作る蕎麦が存在していました。その蕎麦とラーメンを区別するために、ラーメンを「南京そば」と呼ぶようになります。
その後、中国が「支那」と呼ばれるようになったことで「支那そば」になり、戦後に支那と呼ぶことが自粛されたことをきっかけに「中華そば」と呼ぶようになった歴史的背景があります。
このように、南京・支那・中華は全て中国を表す言葉で、時代によって名前が変わっていきました。そして現在でも、中華そばという呼び方が定着しているのです。地域によっては、醤油ラーメンを支那そばと呼んでいるところもあるようです。
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支那そばの発祥は?
ちなみに、支那そばの発祥は東京の浅草にある「来々軒」という店です。1910年、横浜中華街で働いていた中国人の料理人に、鶏ガラスープを使ったラーメンを作ってもらい、これを支那そばとして提供したのが始まります。
塩ラーメンとタンメンの違いは何?
塩ラーメンとタンメンは見た目も味もよく似ていますが、実はスープの取り方や調理法に違いがあります。タンメンは基本的に塩味なので塩ラーメンと同じようですが、このような差があります。
- 塩ラーメン…塩味ベースのスープを使う
- タンメン…野菜から出た出汁をスープに使う
タンメンには野菜がたっぷりのっていますが、タンメンのスープはその野菜から出た出汁をベースとしています。そのため、スープに野菜の旨味が含まれています。
それに対し、塩ラーメンは塩味ベースのスープを使っているので、具材から出る出汁は使われていません。詳しい調理法の違いはこちらです。
塩ラーメンの調理法
- スープを入れる
- 麺を入れる
- トッピングをのせる
タンメンの調理法
- 肉・野菜を炒める
- 1を煮込んでスープを作る
- 麺を器に入れる
- 3にスープをかけて具材をのせる
このように、タンメンは野菜や肉を炒めたものをそのままスープにします。また、一度炒めてからスープにするので旨味やコクが含まれているのが特徴です。調理の手間としては、塩ラーメンよりタンメンの方が大きいです。
ちなみに、タンメンの発祥は関東地域です。塩味ベースのタンメンが多いですが、中には味噌味やトマト味などにアレンジしたものもあります。
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まとめ
この記事をまとめると
- 醤油ラーメンと中華そばは同じ醤油ベースのラーメンを指す
- 中華そばという名前は、元々日本にあった蕎麦とラーメンを区別するために付けられた
- 中華そばと呼ばれる前は「南京そば」→「支那そば」と名前が変化した
- 戦後に支那という言葉が自粛されたことにより現在の「中華そば」になった
醤油ラーメンと中華そばは、同じ醤油ベースのラーメンのことで、作り方や味に大きな違いはありませんでした。中華そばという名前は戦後に付いたもので、それが現在でも定着しているのです。
塩ラーメンとタンメンはスープの作り方が異なる別物で、違いがあります。麺類の中でも色々な由来や種類があるのは面白いですね‥!
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