日本の調味料「味噌」には様々な種類がありますが、『麦味噌』というものを知っていますか?通常の味噌との違いや味などについて、着目しました。今回は、
- 麦味噌の特徴・味
- 栄養成分と効果
- 賞味期限 / 腐るとどうなる?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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麦味噌とはどんな味噌?
特徴
麦味噌とは、麦麹と大豆を原料として作られる味噌のことを指します。通常の味噌は大豆と米麹ですが、麦味噌は麦麹を使用します。
麦味噌が食べられている地域は九州や山口県・愛媛県など西日本がメインで、その歴史は平安時代にまで遡ります。当時、稲作が盛んになりましたが九州地方では豊作にならなかたっため、お米の代わりに麦が作られるようになりました。
そのことがきっかけで、味噌は米麹ではなく麦麹を使用したものが食べられるようになりました。
どんな味?まずい?美味しい?
麦味噌の味は、米麹で作る通常の味噌と比べ甘みがあるのが特徴です。また、麦の香ばしい香りもあります。
使い方
麦味噌の使い方としては、通常の味噌と同じで味噌汁や炒め物などに使うことができます。もちろんそのまま食べることもできるので、きゅうりや人参などの生野菜スティックに付けて食べると麦味噌特有の風味を感じることができてオススメです。
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麦味噌の栄養成分と効果
栄養素
味噌の原料の1つである大豆は「畑の肉」とも言われ、肉に匹敵するほどたんぱく質が豊富に含まれています。そんな大豆で作られた味噌は正に栄養の宝庫。
さらに、発酵していることによって、原料の大豆にはない栄養素がたくさん生成されています。大豆のたんぱく質は分解されてアミノ酸になり、その中には生命維持に不可欠な必須アミノ酸9種類が含まれています。
- 必須アミノ酸:タンパク質を構成するアミノ酸のうち、人の体内で充分な量を合成できず栄養分として摂取しなければならないアミノ酸のことです。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。
効果・効能
麦味噌によって期待できる効果はこちらです。
- 美肌・美白効果
- 骨粗鬆症予防
- コレステロール値を下げる
- 整腸作用
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麦味噌の食べ過ぎは体に悪い?
“麦味噌の食べ過ぎは体に悪い?”と疑問に思われることもあるようですが、味噌は発酵食品なので体に良い食べ物です。
ただし、味噌には塩分も多く含まれているので、毎日沢山食べすぎればこのような症状が出ることもあります。
- 高血圧
- むくみ
- 動脈硬化
- 脳梗塞などの生活習慣病
塩分を摂りすぎると、高血圧の原因となります。高血圧はやがて動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病を引き起こす原因にもなるので、食べ過ぎには注意が必要です。
また、塩分の摂りすぎはむくみにも繋がります。これらの症状は味噌だけによるものではなく、塩分を含む他の食品でも当てはまります。
1日の摂取量目安
味噌汁や料理などで毎日麦味噌を食べる場合は、大さじ1杯ほどが目安です。味噌汁1杯分にも、これくらいの量の味噌が含まれているので、味噌汁は1日1杯、多くても2杯までに抑えるようにしましょう。
麦味噌の賞味期限・日持ちはどれくらい?
麦味噌の日持ち日数の目安は、冷蔵・冷凍それぞれ下記となっています。
- 冷蔵保存(開封後)…1〜2ヶ月
- 冷凍保存…約1ヶ月
麦味噌は冷蔵保存で約2週間、冷凍保存で約1ヶ月日持ちします。味噌は塩分が高いので、保存性が高い調味料です。
麦味噌は腐るとどうなる?
麦味噌は冷蔵保存していても、時間が経つと傷んできます。腐ったり傷んだりした麦味噌の特徴はこちらです。
- 水っぽくなりべちゃっとする
- 酸っぱい味に変化する
麦味噌は腐ると 水っぽくなりべちゃべちゃ します。
また、気付かず食べてしまった場合、味が酸っぱく変化しているので注意しましょう。
麦味噌が腐る原因
麦味噌の日持ちは1〜2ヶ月程度なので、それを目安に消費するのが基本です。ですが、作り方や保存方法のコツを抑えていないと数日でも腐ることがあります。その原因には、このようなものがあります。
- 素手で触った
- 容器に雑菌が付いていた
腐る原因は雑菌の繁殖がほとんどです。人の手は雑菌だらけなので、素手で触ると腐りやすくなります。また、漬ける容器に菌が付着している場合も腐りやすいです。
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まとめ
この記事をまとめると
- 麦味噌とは大豆を麦麹が原料の味噌の種類
- 味は甘みがあり、麦の香ばしさもある
- 味噌は健康効果が高いが食べ過ぎは塩分の摂りすぎとなるので注意
麦味噌は麦麹を使った珍しい味噌で、味も甘みがあるので子供でも食べやすいです。見かけたら是非一度食べてみてくださいね。
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