瓜を生で食べるのは危険?苦すぎる場合は食中毒になるって本当?

皆さんはウリ科の野菜を食べた時に強い苦みを感じた経験はありませんか?特に苦味を感じるというのは、生で食べた時が多いと思います。実はウリ科の野菜を生で食べた時に苦味が明らかに強い場合というのは、それ以上食べてしまうと食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。

今回の記事では、

  • ウリ科の野菜は生で食べると危険なの?
  • 食中毒を引き起こす原因は?
  • 火を通してもダメ?
  • ウリ科の野菜って何が含まれるの?

これらについて解説していきたいと思います。

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ウリ科の野菜は生で食べると危険?

ウリ科の野菜と言うとメロンやかぼちゃ、きゅうり、ズッキーニなど私たちの身近にあるたくさんの野菜が該当します。例えばキュウリやメロン、ズッキーニなど生のまま食べることもよくありますよね。

よく生で食べる野菜だとすれば生のまま食べる事に抵抗はないと思いますが、実はウリ科の野菜には食中毒を引き起こす「ククルビタシン」という成分が含まれているという特徴があります。

まずはククルビタシンによる被害の前例について軽く説明していきますね。

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ククルビタシンによる食中毒が起きた例 

過去にズッキーニによる食中毒を引き起こしてしまったという前例があります。夏になると人気がたかくなる食材であるズッキーニで食中毒を引き起こしたと言うと、私たちも食べる時に気をつけなければならないなと感じますよね。

以前飲食店で会食したある会社の20代から60代の男女14人が下痢や腹痛の食中毒を訴えたという事件があります。この原因として挙げられたのがズッキーニに含まれる苦味成分の「ククルビタシン」です。

ククルビタシンとは? 

ククルビタシンはウリ科の植物に広く含まれる成分で、通常であれば微量のため苦味を少し感じる程度で治まりますが、「何らかの理由で含有量が多いものにあたってしまう」場合があるといいます。

基本的にはズッキーニを食べたことによる食中毒というのはこの例しかありませんが、時々ククルビタシンが過剰な量分泌されていしまったズッキーニが世に出回ることがあるようです。

ククルビタシンが過剰な量分泌されているウリ科の植物というのは明らかに「おかしな量の苦み」を感じるということなので、もしきゅうりやズッキーニのようなウリ科の野菜を生で食べる時に明らかに苦味が強すぎるのであればそれ以上は食べないようにしたほうが賢明です。 

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どれくらいで症状が出るの?

ククルビタシンを大量に摂取することで生じる食中毒は非常に短時間に症状が出ます。潜伏期間などはほとんどないと考えていただいて構いません。

食べてから30分~数時間以内に症状が出た場合はククルビタシンによる食中毒だと考えて間違いないでしょう。

食べた時に舌がしびれたり、吐き気や下痢、腹痛などの症状が出た場合は様子を見て悪化しそうなら迷わずに医療機関に相談するようにしましょう。ただし基本的にはウリ科の野菜に含まれるククルビタシンは非常に微量なので、絶対に症状が生じるというわけではありませんので安心してください。

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火を通しても意味がないの?

では食中毒を引き起こす可能性のあるククルビタシンが大量に含まれているウリ科の野菜は加熱すれば食べることが出来るのでしょうか?

ククルビタシンは加熱しても毒素と苦味は消えないとされています。ただ加熱するような料理を食べる場合は、生で食べるよりも直接摂取する量が少なくなる傾向にありますので、もし加熱してから苦味を感じるようでしたらそれ以上は食べないようにすれば特に問題は出ないでしょう。

加熱したから食べられるという認識は間違い」だということだけ覚えておくようにしてください。

もし明らかに苦すぎる物に当たったら?

もし明らかに苦すぎるきゅうりやズッキーニ、メロン、スイカなどに当たってしまったらどうすれば良いのか気になりますよね。

基本的には火を通しても生でも食べることができないとなれば、残念ですが破棄するしかありません。

明らかに苦すぎるというわけではないものの若干青臭さや苦さを感じる程度であれば塩もみをして水分を抜くことで一緒に流れ出ていきますので、下処理をすることで食べることができるレベルまでに苦味を抜くことも可能です。ただしククルビタシンがあまりにも多い場合は基本的には捨ててしまったほうが安全です。

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ウリ科の種類ってどんなものがあるの?

ここまで何度もウリ科の野菜に含まれるククルビタシンについて紹介してきましたが、ウリ科の野菜とはどのようなものがあるのかについて一緒に確認していきましょう。

  • きゅうり
  • スイカ
  • かぼちゃ
  • ズッキーニ
  • ひょうたん
  • ヘチマ
  • 冬瓜
  • テッポウウリ
  • ユウガオ
  • ツルレイシ(にがうり・ゴーヤ)
  • メロン

この中で古びた子に注意が必要なのはきゅうり、ズッキーニ、メロンやスイカのヘタに近い部分です。一方でゴーヤなどに含まれる苦み成分はククルビタシンではなく「モモルデシチン」という成分で、こちらは体に害を与える心配はありません。

ただモモルデシチンはより強烈な苦味を持っているため、工夫しないとなかなか食べにくいものでもあります。 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • ウリ科の植物はとても苦い場合がある
  • 苦味の原因はククルビタシンという毒
  • ククルビタシンを短期間に大量に摂取してしまうと食中毒を引き起こす
  • ククルビタシンは見た目からでは判断することができない
  • 特にククルビタシンが多くなる可能性があるのがきゅうりとズッキーニ、メロンやスイカのヘタの部分
  • ククルビタシンが多すぎるものは火を通しても食べることができないので破棄しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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