妊娠中の食事には何かと気を使いますが、妊婦さんにおすすめの飲み物・ダメな飲み物には何があるのでしょうか?ダメなものと言えばアルコールが一番に浮かびますが、それ以外に注意した方が良いものや、積極的に飲んでも良い安全なものなど、妊娠中の飲み物について着目しました。今回は、
- 妊娠中におすすめの飲み物
- 妊娠中に飲んではいけない飲み物
- NGではないが少量に控えた方が良い飲み物
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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妊娠中におすすめの飲み物は?
まずは、妊娠中におすすめの飲み物について見てみましょう。
- 炭酸飲料
- ノンカフェインのお茶
- ハーブティー
これら3つのカテゴリーに分け、それぞれでおすすめのものを紹介します、
炭酸飲料
妊娠中には『つわり』を起こす人が多いものですが、そんな時しゅわしゅわとした炭酸飲料が飲みたくなることがあります。
妊婦さんの食事には控えた方が良いものもありますが、種類を選べば炭酸飲料は飲んでも問題ありません◎ 妊娠中には、このような炭酸飲料がおすすめです。
- レモン果汁入り炭酸水
- ペリエなどのシンプルな炭酸水
ペリエは味付けなど余分なものが含まれていない炭酸水、そしてレモン果汁入りの炭酸水がおすすめです。どちらにも共通しているのは、糖分が含まれていないシンプルなものだということです。
レモン入り炭酸水に関しては、酸っぱいので食欲がない妊娠期にも飲みやすいですよ◎
炭酸飲料にはコーラや甘いサイダー、カルピスソーダなどもありますが、妊娠中にはあまり飲まない方が良いとされています。その理由は、糖分や添加物が多く含まれているためです。
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ノンカフェインのお茶
妊娠中にはカフェインの摂取を控えた方が良いので、水分補給にノンカフェインのお茶を飲むのがGOODです。カフェインが含まれていないお茶には、このような種類があります。
- 黒豆茶
- とうもろこし茶(コーン茶)
- 麦茶
- 杜仲茶
- たんぽぽ茶
ハーブティー
妊婦さんでも安心して飲めるハーブティーには、どんなものがあるのでしょうか?副作用や危険性がなく、カフェインも含まれていないハーブティーはこちらです。
- ハイビスカス…ビタミンCたっぷりで鉄分の吸収率を高める
- エルダーフラワー…抗ウイルス効果・ストレス緩和効果がある
- ダンデライオン…むくみ解消効果
- ルイボス…抗酸化作用が強くアンチエイジング効果がある
- ローズヒップ…ビタミンCが豊富で美肌効果がある
妊娠中飲んではいけない飲み物
妊娠中に飲んではいけないNGドリンクは、もちろんお酒です。妊娠中はもちろんのこと、授乳中に関しても飲んではいけない飲み物となっています。
『妊婦のアルコール摂取はNG』というのは誰もが知っていることですが、そもそもなぜダメなのでしょうか?その理由について、詳しく確認してみましょう。
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お酒を飲んではいけない理由
妊娠中にアルコールを摂ると、『胎児性アルコール症候群(FAS)』といって胎児の脳や成長に影響を及ぼす危険性があります。胎児性アルコール症候群の主な症状には、このようなものがあります。
- 低体重
- 顔を中心とする奇形
- 脳障害
- 早産・流産
- 中枢神経系障害
(→コミュニケーション・視覚・聴覚障害/学習力・記憶力・注意力散漫など)
妊娠中の飲酒による上記のようなリスクは、妊娠初期・中期・後期どの時期でも起こり得るものです。妊娠後期よりも初期の方が影響が出やすいと言われていますが、脳障害・成長障害に関しては妊娠中期〜後期の飲酒がより強く影響すると考えられています。また、お酒の量に関わらず少量の飲酒でも発症する可能性は十分にあるのです。
ノンアルコールはOK!
妊娠中、“ノンアルコール”の飲料であれば飲んでも問題はありません◎ お酒に似せた商品が多数ありますが、アルコール分0%であれば飲んでも大丈夫です。
ノンアルコール飲料の中には、糖分がたくさん使われているものがあるので、糖分の摂りすぎとならないよう飲む量には注意しましょう。
妊娠中に量を控えた方が良い飲み物
NGではないけれど、量を控えた方が良い飲み物は『カフェイン』が含まれているものです。カフェイン入りの飲料は以外にも多いので注意しましょう。
- コーヒー
- カフェラテ
- 緑茶
- ほうじ茶
- 煎茶
- ウーロン茶
- ココア
これらの飲み物にはカフェインが含まれていますが、少量のカフェイン量であれば毎日飲んでも影響はないとされています。
妊婦のカフェイン摂取目安量は国によって異なり、日本では1日200mgまでとされ、 コーヒーにすると約3杯分(180mg) となります。意外と多いと感じた方が多いのではないでしょうか?イギリスでも1日200mgまで、アメリカとカナダは1日300mgまで摂取して良いとされています。
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妊娠中にカフェインを控えた方が良い理由
カフェインは、妊娠中に摂取するとこのようなリスクがあると言われています。
- お腹の張り・早産・流産のリスクを高める
- 胎児に運ばれる血液や栄養が減り低体重・低酸素の原因となる
カフェインのにより血管収縮が起き様々なリスクの原因となるため、妊娠中にカフェインを含む飲み物や食べ物は制限した方が良いのです。
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 妊娠中におすすめの飲み物は、ノンカフェイン・糖分が少ないもの
- カフェインは少量なら妊婦さんでも飲むことはできる
妊娠中の食事には気を使うものですが、あまり神経質にならないようにしましょう。お酒は絶対にNGなので、産後まで我慢しましょう…!
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