昆布を切った時や、煮た時にねばねばしていることがありませんか?この正体は「アルギン酸」と「フコイダン」という成分で、実は体にとっても良い栄養なのです。今回は昆布のねばねばしているのはなぜか?ねばねばさせる方法などを中心に以下の目次でご紹介します。
- 昆布がねばねばになる正体は?
- 昆布のねばねばをだす方法
- ねばねば昆布の使い道
オクラや納豆、めかぶなどねばねばしている食材は体に良いと言われています。この記事を参考にして、ぜひねばねばしている昆布を食べてみてくださいね。
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目次
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昆布がねばねばになる正体は?
昆布のねばねばの正体は、「アルギン酸」と「フコイダン」という海藻特有の水溶性食物繊維です。
水に溶ける食物繊維。
吸着性があり、胃腸内をゆっくり移動するためお腹がすきにくく食べ過ぎを防止する。
その吸着性により、小腸で胆汁酸やコレステロールを吸着させ体外に排出するため、コレステロールを低下させる効果があります。
余談ですが食物繊維は水溶性食物繊維の他に、不溶性食物繊維という水に溶けにくい性質のものがあります。不溶性食物繊維は水に溶けない性質で、腸の水分を吸収し便の量を増すことで便秘の解消に効果があります。
ねばねばの正体
昆布のねばねばは、「アルギン酸」「フコイダン」という成分によるものです。それぞれの成分の特性は以下の通り。
アルギン酸・・・昆布をはじめ、ひじきやわかめなどの海藻類に多く含まれている多糖類で、天然の食物繊維として知られています。
フコイダン・・・海藻の中でも、昆布、もずく、わかめなどの褐藻類のみに含まれる成分で、水溶性食物繊維に分類されます。
健康効果
昆布のねばねばの成分である「アルギン酸」と「フコイダン」には体に嬉しい効果がたくさんあります♪
アルギン酸・・・高血圧の予防、動脈硬化の予防、腸内環境を整える効果
フコイダン・・・コレステロールの低下、抗がん作用、生活習慣の予防、抗アレルギー効果などがあります。
昆布のねばねばには海藻特有の栄養があり、体に嬉しい効果がたくさんあります。
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昆布のねばねばをだす方法
続いては昆布のねばねばを出す方法をご説明します。ねばねばを出す方法はいくつかあるので、お好みの方法を試してください。
昆布のネバネバを出す手順
ここでご紹介するのは、「林修の今でしょ!講座」で放送された、昆布のネバネバを出す手順です。
【昆布のネバネバを出す手順①】
- だしをとった後の昆布を細かく切る
- 細かく切った昆布に水と醤油を加え、一晩寝かせる
【昆布のネバネバを出す手順②】
- だしをとった後の昆布を味噌に1週間ほどつける
これらの方法は昆布に味が付くため、ご飯にのせて食べるのがおすすめですよ。
粘りが強い昆布は?
「かごめ昆布」という函館に生息している昆布は昆布の中でもフコイダンを多く含んでおり、粘り気が強いと言われています。
この「かごめ昆布」をさらに粘り気を出す方法が、水で戻すときに常温で戻すということ。かごめ昆布は採れる量が少なく、希少性が高いのでお値段が少し高めですが、粘り気の強い昆布を食べてみたい方はぜひ試してみてください。
またかごめ昆布までの粘り気はありませんが、細布昆布という昆布も粘り気が強いことで有名です。ぜひお店で見かけた際は購入していつもと違った粘り気の強い昆布を食べてみてくださいね。
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ねばねば昆布の使い道
ねばねばの昆布はだしをとるのではなく、食べるのがおすすめです!ここではねばねば昆布の主な使い道を3つご紹介します。
- ごはんに乗せる
- ポン酢と合わせて
- 炊き込みご飯やパスタにも
それぞれについて詳しく説明します。
ごはんに乗せる
ねばねばしている昆布は、味付けをしてご飯にのせて食べると美味しいです。昆布だけでも良いですが、お好みの食材(漬物がおすすめ!)と混ぜ合わせるのも良いでしょう。
ポン酢と合わせて
お好みの野菜(大根やきゅうりがおすすめ!)と昆布をポン酢に漬けて1番寝かせれば、簡単に漬物を作ることができます。
炊き込みご飯やパスタにも
炊き込みご飯に入れる場合は、昆布を細切りにしておくと食べやすいのでおすすめです。いつも通りにお米を研ぎ、昆布、醤油、みりんをお好みの量(お米2合の場合、醤油とみりんの分量は大さじ1.5)を入れて、炊飯ボタンを入れればOK。
またパスタの具材に昆布を活用することもできます。オクラとも相性が良いので、一緒に混ぜ合わせればねばねばパスタの完成です。冷製パスタにしても美味しく食べることができます。
まとめ
以上、昆布のねばねばの正体や、その健康効果についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 昆布のねばねばの正体は、「アルギン酸」と「フコイダン」という海藻特有の水溶性食物繊維
- アルギン酸の健康効果は、高血圧の予防、動脈硬化の予防、腸内環境を整えるなど
- フコイダンの健康効果は、コレステロールの低下、抗がん作用、生活習慣の予防、抗アレルギー効果など
- 「かごめ昆布」という函館に生息している昆布は、粘り気が強いのが特徴
- ねばねばの昆布は、醤油や味噌で味付けをしてご飯にのせたり、ポン酢に漬けたり、炊き込みご飯、パスタにも活用できる
昆布のねばねばには体に嬉しい栄養がたくさんあります。色々な活用方法があるので、ぜひご紹介したレシピを試してみてくださいね。
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