地下深くに伸びて成長する長芋は、水分が多くシャキシャキとした特徴を持っています。自然薯や大和芋とも異なるあっさりとした味わいは、サラダなどで食べることも多いとして知られています。
1本辺りが50cm程度になることも珍しくない長芋は、一度に使い切ることは難しいですよね。
- 長芋の賞味期限について
- 長芋が腐敗するとこんな特徴が
- 長芋の適切な保存方法
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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長芋の日持ち・賞味期限はどれくらい?
まずは長芋の状態ごとの日持ち・賞味期限について解説していきます。
丸ごと1本
長芋を丸ごと1本のまま保存する場合、適切な保存方法を守れば常温でも約1ヶ月間保存が可能です。これは、外皮をあえて剥かないようにすることで、長芋の表面が過度に空気に触れないようにしているためです。
カット長芋
カットされた長芋は、冷蔵保存することで1週間〜10日保存が可能です。丸ごと1本よりも日持ちが短くなる理由は、カットされた切り口が常に空気に触れることで鮮度が落ちやすいためです。
お店で売られている長芋はカット状態になっていることが多いため、出来る限り鮮度を保った状態での保存を心がけましょう。
すったとろろ
長芋をすりおろした状態である「とろろ」は、冷凍保存が可能です。−18℃以下となる超低温下であれば常温や冷蔵よりも鮮度の劣化は起こりづらいためおおよそ1ヶ月の保存が可能となります。
それぞれの温度帯ごとの適切な保存方法は、後ほど詳しく解説します。
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長芋は腐るとどうなる?
スーパーで買った真空パック状態の長芋には賞味期限が記載されていますが、一度開封してしまった長芋については、賞味期限の効力は無効となってしまいます。
そのため、大切なのは使用する前に長いもの外観に異常が起きていないかどうかをしっかりと確認することです。ここでは、長芋が腐敗している場合のサインを解説します。
切り口にカビが生える
カット状態の長芋の切り口には、水分がたっぷりと含まれているためカビが生えやすい場所でもあります。
ふわふわとした綿毛のようなものが発生していたらカビが生えていると判断しても良いでしょう。
カビの生えた部分だけは切り落せば問題が無いように見えますが、実はカビは目に見えない範囲にまで錦糸を張り巡らせている場合があります。
安全を考慮すると、勿体ないですがカビの生えた長芋は全て廃棄したほうが良いでしょう。
黒く変色している
長芋の切り口が黒く変色しているのは、ほとんどが酸化による影響と言っても良いでしょう。
酸化とは、切り口に空気が触れたことで長芋に含まれる「ポリフェノール」が酸素と反応して変色してしまう現象のことを指します。
見た目こそ変わってしまうものの、味などに大きな影響はないので心配は不要です。
茶色い斑点は何?
長芋は通常、白い色をしていますが前述した酸化による影響を受けると様々な色へと変化していきます。表面に茶色い斑点が出来ることがありますが、これもまた酸化によってポリフェノールが反応しているだけなので安心してください。
黄ばみは食べられる ?
酸化による影響で長芋に黄ばみが出来ることがありますが、こちらも酸化による影響と考えてもよいでしょう。変色を防ぐためには、長芋の切り口にお酢を2〜3滴垂らすだけで酸化を防止する効果があるので試してみるといいでしょう。
赤い部分は食べられる?
長芋が赤く変色している場合もまた、ポリフェノールによる酸化による影響を受けたことによるものです。変色が進んだ後は、触感がぶよぶよと柔らかくなり最終的にはドロドロと溶けはじめてしまいます。
長芋の変色は、色に限らず全て酸化によるものなので問題なく食べることが出来ますよ。
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長芋の正しい保存方法
長芋を鮮度を保ったまま保存するには長芋の状態によって保存温度帯を使い分ける必要があります。ここでは温度帯別の保存方法を解説します。
常温保存
常温で保存できる長芋は、皮を剥いていない一本丸ごとの状態が最適です。具体的な保存方法は以下の通り。
- 長芋全体を新聞紙で包み込む
- 風通しの良い場所で保存する
冷蔵保存
冷蔵保存に最適な長芋の状態は、スーパーなどで購入するカット済の長芋です。具体的な保存方法は以下の通り。
- 長芋の切り口の水分をしっかり拭き取る
- 酸化を防ぎたい場合は切り口にお酢を数滴掛ける
- ラップで切り口をしっかりと包む
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
冷凍保存
冷凍保存に最適な長芋の状態は、すりおろしたとろろの状態です。具体的な保存方法は以下の通り。
- 皮をむいた長芋をすりおろす
- ジップロックに1食分ずつとろろを詰めてしっかりと封をする
- ジップロック表面にマジックで冷凍実施日を記入する
- 冷凍庫に入れて保存する
冷凍を行ったとろろは必ず一度加熱してから食べるようにし、再度冷凍することは避けましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- 長芋は水分を多く含んでおりシャキシャキとした食感が特徴
- 長芋の賞味期限は丸ごと、カット済、すりおろし状態でそれぞれ異なる
- 保存している長芋の表面が変色するのは酸化による影響であり、味に問題はない
- 長芋を適切に保存するには、長芋の状態ごとに適した保存温度帯を選択することが大切
いかがだったでしょうか。
生でも加熱しても美味しい長芋は、いろいろなアレンジがしやすい食材です。この記事を参考に、みなさんが今まで以上に長芋を美味しく食べることが出来たら嬉しいです。
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