ナスを料理してみたのに、いざ食べてみたら皮が固くて口の中に残ってしまう・・・という経験はありませんか?
せっかく買ってきたのに皮が硬いナスにあたってしまったらガッカリしますよね。見た目は綺麗な状態でも実は皮は硬い、なんてことがあるからさらに厄介・・・。
そこでこの記事ではナスの皮がなぜ硬くなってしまうのか、また皮が硬いナスをおいしく食べる方法についてまとめてみました。
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目次
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なすの皮が硬くなる原因は?
ナスの皮が固くなってしまう原因として、収穫された際の環境や気温が大きく関係しています。
寒暖の差、風雨に当たりやすい秋に育ったものは硬くなる傾向あり
ナスは高温を好む野菜と言われていますが、結論を言うと暖かすぎても寒すぎても硬くなってしまいます。ナスは綺麗な紫色の花を咲かせる野菜なのですが、低温の時期や猛暑日が続いてしまうと、受粉不良を起こしてこの花がうまく咲きません。すると皮が固くなってしまう傾向にあるのです。
また、生育時に直射日光に当たりすぎると、過度な日光から実を守ろうとして皮が固くなってしまいます。
秋ナスはさらに硬い?
寒暖の差に加え、秋に外で育てられた(ハウス物ではない)ナスの皮は硬い傾向にあります。秋に育ったものなので、秋ナスと呼ばれるものよりもさらにおそい時期のナスですね。その年の気温にもよりますが、だいたい10月中旬以降になると、外で育てられていたナスは雨風の影響で傷が付きやすくなります。白っぽいかさぶたのようなものを見たことがある人も多いかと思います。
その傷のせいで皮が固くなっていることが多いのです。ただし少しの傷であれば、その傷周辺を剥けばおいしく食べられます。
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「石ナス」とは?
石ナスという言葉を聞いたことありますか?石ナスは皮だけではなく実全体が石のように固いナスで、味も美味しくありません。
株の栄養状態が悪く、うまく受精ができなかったことにより起こる状態
皮が固くなる原因の一つとして、高温、もしくは低温による受粉不良があると書きましたが、石ナスもその受粉不良によってできるものです。
株自体の栄養状態が悪く花が綺麗に咲かなかったり、気温の問題でうまく受粉ができなかったりすると、硬い石のようなナスができてしまうのです。
「ボケナス」とは?
ボケナスと聞いて悪口かと思う人もいるかもしれませんが、これはつやがなくなりボヤっとした見た目の生育不良のナスのことを言います。ツヤもハリも無くなっている状態なのでマットな見た目になっています。
収穫が遅れることにより皮につやや張りがなくなっている状態
ナスに限ったことではなく他の植物でも、果実は種を育てるものです。そのため長く育てていると果実の栄養は種に取られていってしまいます。
つまりボケナスは種に栄養をとられ皮にツヤやハリが無くなってしまっているのです。
みずみずしさも減り、種を守るために実も硬くなろうとしている状態なので、あまりお勧めできないものになります。
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なすの皮が硬くなった場合の対処方法
なすの皮が硬くなる原因を知っていても、「いざ調理しようとしたら皮が硬かった」ということもあると思います。そこで硬いナスを美味しく食べる方法をまとめてみました。
皮をむく
皮をすべて剥くのではなく、縞模様に切るやり方がありますナスを縦に持ちピーラーで縞々状態になるように皮を剥いていくだけです。
すべて剥かないのは、ナスは皮に栄養素が偏っているから。せっかくのナスならではの栄養素を摂取するために、皮を剥く部分と残す部分を作りましょう。
しかしどうしても皮が口に残ってしまうような硬いものの場合、全部剥いてしまう方法もあります。
これで火の通りが早くなり、焼いている最中に皮がはじける心配もなくなります。
②次に、火加減を強火にしてナスの皮が真っ黒になるまで焼きます。
ここでポイントなのが強火で手早くすること。弱火で時間をかけてしまうと中の水分と一緒にうまみまで逃げてしまいます。素早く全体の皮をしっかり焼きましょう。
③皮を黒く焼いたら、冷水につけて粗熱をとります。
粗熱が取れたらヘタのほうから縦方向に皮を剥いていきましょう。
このように、焼きナスのようにして皮を全部剥いてしまうのもいいでしょう。
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包丁で細かく切れ目を入れる
皮もそのまま食べたいという場合には、隠し包丁として皮に格子状に切れ目をいれると良いでしょう。5㎜間隔で斜めどうしに切れ込みをいれると、味も染みやすく皮も柔らかく食べられます。
煮物類がとくにおススメです。
揚げる
揚げ物の場合は皮を剥いてしまうと油の吸収が促進され、カロリー爆弾になってしまいます。
栄養を無駄にしないためにもおすすめは皮に切れ目を入れることです。
揚げると皮の硬さも増してしまうので、より細かく、斜めに隠し包丁をいれましょう。
ナスの下処理方法
みなさんは、どのようになすを下処理していますか?下処理としてはあまり難しくない野菜ですが、トゲトゲしているヘタ部分の取り方やアク抜きなど、処理方法は人によってそれぞれかと思います。なすの下処理は大きく分けて3ステップです。「ガク取り」「ヘタ取り」「アク抜き」方法を別の記事で紹介していますので、なす下処理方法について悩んだ方は是非チェックしてみてくださいね。
詳しくはこちらの記事をチェック!
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ナスの保存方法:冷蔵・冷凍・常温・干す
日持ちしないと思われがちなナスですが、適切な方法で保存することでおいしいまま長持ちをさせることができます。
- 冷蔵:10日ほど
- 冷凍:1カ月
- 常温:4日ほど
- 干す:3日かけて干し、1ヵ月保存可能
是非、保存方法をしっかりと見ておいて残さず旬のナスを全部食べ切ってください!
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まとめ
今回はナスの皮が硬い理由や対処法をまとめました。野菜はどうしてもその年の気温や気象状況に左右されやすいのですが、その中でもおいしいものを食べられたら嬉しいですよね。
ぜひ参考にしてみてください。
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